このような方に向けて記事を書いています。
とりあえず大学に入ってみたものの、授業の内容に興味が持てなかったり、経済的な理由から学費が払えなくなったりして、大学を中退する方は結構たくさんいます。
でも、いざ大学中退後に就職しようとすると「大学を中退した後は就職できない」「大学中退の就職は厳しい」などの情報を目にすることも多く、大学中退後に就職できるか不安になりますよね。
結論からいうと、大学を中退しても就職できます。
この記事では『大学中退後に就職した人の体験談を7人分総まとめ』で紹介しますので、大学中退後に就職したい方はぜひ参考にしてくださいね。
記事を書いている僕は26歳まで年収190万円の倉庫作業員(フリーター)でした。その後、IT業界に就職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに就職や転職に役立つ情報を発信しています。
僕はこれまでに累計985名の方にインタビューしてきたので、大学中退後に就職した人のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では、大学中退で就職した人の体験談をもとに『大学中退後の就活のやり方や就職先』から『大学中退のその後の人生はどうなるのか』までを紹介していきます。
この記事を読めば、大学中退者の就職活動の現実や苦労を知ることができるので、大学中退後の就職を成功させるための具体的なステップがわかりますよ。
※「今すぐに正社員に就職したい!」という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
大学中退後に就職した人の体験談7選【就活のやり方や就職先を紹介】
大学中退で就職した人の体験談をいくつか知ることで、大学中退後の就活のやり方や就職先のイメージがしやすくなるはずです。
それでは、実際に大学中退で就職した人の体験談を7つご紹介します。
大学中退後人材業界に就職した23歳男性の体験談
―大学を中退した理由を教えてください。
大学を中退した理由は、自分の興味と学業の方向性がどうしても一致しなかったからです。経営学部に進学したのは、兄が同じ学部に通っていた影響が大きく、深く考えずに流れに乗って選んだ結果でした。
でも、講義を受けても興味を持てず、「なぜここにいるのか」と感じるようになりました。そのうちナイトワークを始め、生活リズムも崩れてしまい、大学生活への意欲がどんどん薄れていきました。
最終的に中退を選んだときは、自分の中でも悩み抜いた末の決断でした。「このまま無気力に時間を過ごすより、自分がやりたいことを見つけたい」と思ったんです。親にはもちろん反対されましたが、後悔のない選択をしたいという思いが強く、自分の気持ちに従いました。
大学中退後は、「自分の人生を自分で決めていく」という意識が芽生えました。その分、プレッシャーも大きかったですが、自分の本当の価値を見つけるための第一歩だったと今では思います。
―大学中退後の過ごし方を教えてください。
大学中退後は、個別指導塾でアルバイトを始めました。中学生や高校生を教える仕事に取り組むうちに、自分が人に何かを伝え、成長を見守ることに喜びを感じるタイプだと気づきました。特に、生徒たちが成果を上げて「ありがとう」と言ってくれる瞬間が何より嬉しくて、その仕事には自然と熱が入りました。
ただ、塾のバイトだけでは生活が安定しないため、不安は常にありました。同時に、自分の年齢やキャリアを考えると、このままではいけないという焦りもありました。そこで、「今後どうしたいのか」「自分にできることは何か」を本気で考える時間を持つようになりました。
コロナの影響で塾での正社員雇用のチャンスがなくなったのも大きな転機でした。そのとき、「本気で就職活動に力を入れないと」と決意し、就職エージェントや求人情報を頼りに動き出しました。アルバイト生活の中で自分の得意なことや好きなことを再確認できたのは、中退後の貴重な収穫だったと思います。
―大学中退後の就職活動で工夫したことや苦労したことはありますか?
大学中退の経歴が就職活動でネックになるのは覚悟していました。学歴を理由に書類選考で落ちることも多く、60社以上に応募してもなかなか結果が出ませんでした。それでも、自分の経験やスキルをアピールすることでカバーできる部分があると信じて、あきらめずに動き続けました。
アルバイトで得たスキルをどう仕事に活かせるかを明確に伝える工夫をしました。特に、塾での指導経験は大きな武器になりました。生徒一人ひとりに合わせた授業を組み立てる能力や、同時進行で多くの業務をこなしていく力を、自分の強みとして強調しました。面接では正直に自分の過去を話し、「中退という壁を乗り越えて自分を変えたい」という意志を伝えました。それが採用担当者に評価され、内定に繋がったと感じています。就職活動は苦労の連続でしたが、行動を続けることで自分の道が見えてきたと思います。
―大学中退後の就職先について教えてください。
最終的に人材紹介会社の営業職に就職しました。企業と求職者を繋ぐ仕事で、「人の役に立ちたい」という自分の気持ちに合った職場だと思いました。職場体験を経て実際の業務に触れ、やりがいを感じるようになり、そこで働くことを決めました。
営業職は初めての挑戦だったので不安もありましたが、これまでの経験で培ったコミュニケーション能力が役立つ場面が多く、少しずつ自信が持てるようになりました。また、会社のサポート体制が整っていたこともあり、新しい環境でも安心してスタートを切ることができました。
今では、仕事を通じて人と向き合い、その人の人生に少しでもプラスをもたらせることに大きなやりがいを感じています。この職場に出会えたことで、自分の可能性を広げられると実感しています。
―大学中退から就職した今の状況や感想を教えてください。
正社員として働くようになって、ようやく自分の人生に安定感が生まれたと感じています。毎月の収入が一定であることの安心感や、社会人としての成長を実感できる環境にいることが、今の自分を支えています。
もちろん、営業職は簡単ではありませんし、責任も重い仕事です。でも、「自分が誰かの役に立てている」と感じられる瞬間があることで、日々の努力が報われる気がしています。
就職活動を通じて、自分が本当にやりたいことを見つけ、それに向かって努力することの大切さを学びました。そして、今の仕事はそれを実現できる場所だと思っています。この経験を生かして、将来的にはさらに多くの人を支えられる存在になりたいです。
大学中退後飲食業界に就職した20歳女性の体験談
―大学を中退した理由を教えてください。
大学を中退した理由は、正直なところ、勉強内容に興味が持てなかったからです。千葉県の工業系の大学に進学したのですが、周りの同級生が夢中になって取り組んでいる授業や課題に、私は全く熱が入らなくて。「なんでこの勉強をしているんだろう」と疑問ばかりが頭をよぎりました。
もちろん、大学に入るために受験勉強も頑張りましたし、自分なりに目指すべき場所だと思って選んだ学校でした。でも実際に入学してみると、「これが本当に自分の進みたい道なのか」という迷いが大きくなっていったんです。
そのまま勉強に身が入らない状態で通い続けるのは、自分にとっても無駄だと思いましたし、両親に学費を負担してもらい続けることにも後ろめたさを感じていました。だから1年で中退することを決めました。その決断をするのは怖かったですが、当時の自分には必要な選択だったと思っています。
―大学中退後の過ごし方はどうでしたか?
大学を中退してからは、すぐに就職活動を始めるわけではなく、少し自分を見つめ直す時間を作りました。焦って動いても良い結果が得られない気がして、まずは自分が何に興味を持っているのかを考えようと思ったんです。その中で、自分は昔から人と接することが好きだったし、接客業に向いているんじゃないかと感じるようになりました。
それから就職サイトに登録して、気になる求人に片っ端から応募していきました。社宅がある仕事を条件にしたのは、親元を離れて自立した生活を送りたかったからです。ずっと寮生活をしていたので、また新しい環境でチャレンジしてみたいという気持ちも強かったですね。
―就職活動で工夫したことや苦労したことを教えてください。
就職活動では、とにかく「自分をどう見せるか」が一番の課題でした。大学中退というのはどうしてもネガティブに捉えられがちな部分もあって、それをどう説明するかに悩みました。
ただ、自分の中では「中退したことを後悔していない」という強い気持ちがあったので、面接ではその正直な思いを伝えるようにしました。「興味の持てない勉強を続けるよりも、興味がある仕事に挑戦したい」という前向きな姿勢をアピールすることを心がけました。
また、接客業に興味があるという点をしっかりと伝えるために、アルバイト経験や人と接することが得意な性格を具体的なエピソードを交えて話しました。
たとえば、高校時代にケガを乗り越えて部活動で成果を上げた話など、自分の頑張りを証明できる経験を活用しました。結果的に、そうした話が評価されて、採用につながったのかなと思っています。
―大学中退後の就職先について教えてください。
今は、アイスクリームショップのフランチャイズ店舗で店長として働いています。正社員として採用され、店舗の運営やスタッフのシフト管理、教育などを任されています。
社員は私一人で、アルバイトスタッフの多くは高校生や大学生です。年齢が近いこともあって、コミュニケーションは取りやすいですし、一緒に働いていて楽しいですね。店長という立場ではありますが、仕事の3割くらいは遊び感覚でやれていると感じるくらい、充実した毎日を送っています。
住宅補助のおかげで1万円の家賃で生活できているので、経済的な不安も少ないです。もちろん給料はまだ高くはありませんが、生活には十分だと思っています。店長という立場の責任感も、今の私にとっては心地よい刺激です。
―正社員として働く今の状況や感想を教えてください。
就職してからは、収入も安定して生活がガラッと変わりました。仕事を通じて自分が成長している実感があります。月収はまだ18万円ほどで、手取りは14万円くらいですが、賞与もあって年収は250万円ほどになります。今後は年収300万円以上を目指して、自分のスキルを高めていきたいと思っています。
店長という責任ある立場で働く中で、スタッフの教育や店舗運営の難しさを感じることもありますが、それ以上にやりがいを感じています。何より、大学中退という選択をした自分を後悔していません。それを乗り越えて、今こうして充実した毎日を送れていることに感謝しています。これからも前を向いて、自分の目標に向かって進んでいきたいと思います。
有名国立大学の理系学部を中退した26歳男性の就職体験談
―大学を中退した理由を教えてください。
東京の国立大学に進学したものの、学業についていくことができなかったんです。一浪して入学した分、焦りもありましたが、それでも2年留年してしまい、周りとの距離を感じるようになりました。
4年生のゼミでは人間関係がうまくいかず、それが決定的な理由になりました。学問への興味も薄れてしまい、このまま大学にいても意味がないと判断しました。
とはいえ、大学を辞めるという決断は簡単なものではありませんでした。両親に申し訳ない気持ちや、自分の将来への不安が頭をよぎりました。でも、自分が苦しいだけの場所に留まるのではなく、次の道を模索しようと決心したんです。
―大学中退後の過ごし方はどうでしたか?
大学中退後は東京に残る道を選びました。正直、実家に帰るという選択肢もありましたが、自分の中で「大学を中退した自分」を親に見せたくないという気持ちが強かったんです。
そのため、まずは生活費を稼ぐためにカラオケ店の夜勤アルバイトを始めました。接客業に初めて携わったのですが、お客様が笑顔になってくれる瞬間が本当に嬉しくて、仕事にやりがいを感じていました。
ただ、26歳になった頃、自分がフリーターとして働き続けていることに焦りを感じるようになりました。同年代の友人たちが正社員として社会で活躍している姿を見て、心のどこかで自分もそのステージに立ちたいと思い始めたんです。それが正社員を目指す大きなきっかけになりました。
―就職活動で工夫したことや苦労したことを教えてください。
まず、職業訓練校に通い、ビジネスマナーや基本的なパソコンスキルを学びました。その過程で、自分のキャリアに何が必要なのかを見つめ直しました。
就職エージェントにも相談し、自分に合った仕事を探しましたが、学歴や職歴が乏しいことへの不安が常にありました。それでも、自分の強みを伝えるために、大学時代やアルバイトで得た経験を積極的に話しました。
面接では、アメフト部で培った精神力や継続力、接客業で学んだコミュニケーション能力を強調しました。過去の失敗も隠さず話し、「その経験をどう活かしていくか」という未来志向の答えを心がけました。
また、面接後にはお礼状を送るなど、誠意を伝える努力をしました。結果的に、4社に応募して1社から内定をいただき、その会社で新しいキャリアをスタートすることができました。
―大学中退後の就職先について教えてください。
現在は建設業界で施工管理の仕事をしています。仕事内容は現場全体のスケジュール調整や安全管理、品質管理など多岐にわたりますが、非常にやりがいのある仕事です。
正直、最初は覚えることが多くて戸惑いましたが、上司や先輩方のサポートがあったおかげで少しずつ自信を持てるようになりました。
この仕事の魅力は、自分が関わったプロジェクトが形となって残ることです。目に見える成果がある分、達成感が大きいんですよね。また、自分の仕事が現場全体の成功に繋がっているという責任感も感じています。
今後は国家資格の取得を目指しており、さらにキャリアアップできるよう努力しています。
―正社員として働く今の状況や感想を教えてください。
正社員として働くようになり、生活が大きく変わりました。安定した収入があることはもちろんですが、何より「自分が社会の一員として貢献している」という実感が得られるようになりました。責任も増えましたが、それ以上に仕事を通じて成長している自分を感じられるのが嬉しいですね。
これまでの経験を通じて感じたのは、失敗しても立ち直る力が大切だということです。大学中退という挫折を経験しましたが、その経験が今の自分を支えていると感じています。
これからも目の前の仕事に真摯に取り組み、一社で長く勤めていきたいと思っています。そして、いずれはプロジェクト全体を任されるような立場になりたいと考えています。
大学中退後塾業界に就職した24歳男性の体験談
―大学を中退した理由を教えてください。
大学を中退した理由は、学業でのつまずきが大きかったですね。特に微分積分がどうしても理解できなくて、それが原因で2回留年しました。
周りは次々と進級していくのに、自分だけ取り残されている感覚があって、精神的にも追い詰められてしまったんです。頑張ろうという気持ちはあったのですが、どうしても壁を乗り越えられなくて、最終的には卒業を諦めるという決断に至りました。
正直、自分が大学を中退するなんて思ってもいなかったので、その時は未来が全く見えず、とても不安でした。でも、今振り返ると、その経験があったからこそ自分を見つめ直し、次のステップを考えることができたんだと思っています。
―大学中退後の過ごし方はどうでしたか?
大学を辞めてからは、しばらくの間、どう進んでいけばいいのか分からなくて、悶々とした日々を過ごしていました。自分には何ができるのか、何をしたいのか、そんなことばかり考えていましたね。
最初の数ヶ月はアルバイトをしながら、生活費を稼ぐことに専念していましたが、ふとした瞬間に「このままではいけない」という気持ちが強くなってきたんです。
それで、就職エージェントに登録して、正社員として働ける道を探し始めました。具体的には、以前から興味があった「経営企画」の仕事を目指して求人をチェックしたり、エージェントと話し合ったりしていました。
何も分からないまま手探りで進めていたので、時間はかかりましたが、それが一歩を踏み出すきっかけになりました。
―就職活動で工夫したことや苦労したことを教えてください。
就職活動で一番苦労したのは、「大学を中退している自分をどうアピールするか」という点でした。特に書類選考や面接で、学歴のことを指摘されることが多く、当時はそのたびに気持ちが沈むこともありました。ただ、次第に「自分ができること」に焦点を当てるようにしていったんです。
たとえば、大学時代に取り組んだプロジェクトや、アルバイトでの経験を具体的に話すようにしました。また、自分が興味を持っている分野や学びたいことを積極的に伝えるようにしました。
それが相手に「前向きな姿勢」を感じてもらえたのか、最終的には学習塾を運営する会社の総務として内定をもらうことができました。
―大学中退後の就職先について教えてください。
現在は、学習塾を運営する会社の総務で働いています。教室の運営やスケジュール調整、指導方法のマニュアル作成など、業務内容は幅広いです。さらに、取締役会の運営やバックオフィス系全般も任されるようになりました。
最初は「総務ってどんな仕事だろう?」と戸惑いもありましたが、働きながら覚えていくうちに、やりがいを感じるようになりました。この仕事では「周りをサポートする力」が大事で、誰かが働きやすい環境を整えることに喜びを感じます。
入社時の年収は300万円でしたが、今では経験を積んで年収400万円ほどまで上がりました。自分なりに成長を実感できる環境で働けていることに感謝しています。
―大学中退から就職した今の状況や感想を教えてください。
正社員として働き始めてから、自分の生活は安定し、気持ちにも余裕が生まれました。大学中退という選択は当時不安だらけでしたが、今ではその経験があったからこそ前に進めたと思っています。現在の職場ではいろいろなスキルを身につけることができ、総務や人事の分野に強みを持つことができました。
最近ではIT系の仕事にも興味が出てきて、空いた時間に書籍を読んで勉強するようにしています。まだ始めたばかりですが、これからさらにスキルアップして、自分の選択肢を広げていきたいと考えています。
大学を中退したからといって人生が終わるわけではないということを、自分の経験を通じて伝えたいですし、今後も新しい挑戦を続けていきたいですね。
大学中退後営業職に就職した22歳男性の体験談
―大学を中退した理由を教えてください。
大学を中退した理由は、単純に学費が払えなくなったからです。両親に経済的な負担をかけている状況が気になっていましたし、自分の将来を考えたときに「このまま中途半端に通い続けるよりも、早く働き始めたほうがいいのでは」と思うようになりました。結局、3年の3月で中退する決断をしました。
もちろん簡単な選択ではありませんでした。学費のことが直接的な理由でしたが、心のどこかで「本当に今の勉強が自分のやりたいことに繋がるのだろうか?」と考えている自分もいました。でも、中退を決めてからは、将来のことを真剣に考える時間が増え、自分を見つめ直すきっかけになったと思っています。
―大学中退後の過ごし方はどうでしたか?
大学を辞めてからしばらくは、学生時代にやっていた飲食店のアルバイトをそのまま続けていました。ホールスタッフとして働くのは楽しくて、お客様と直接関わることでやりがいや楽しさを感じていました。でも、
しかしアルバイトをしているうちに、店長があまりにも大変そうだったので、「飲食業界で働き続けるのは厳しいかもしれない」と感じるようになったんです。そうした中で、将来のことを真剣に考えるようになりました。
それで、アルバイトを辞めて本格的に就職を目指そうと決意しました。少し不安もありましたが、新しい環境で挑戦することにワクワクする気持ちのほうが大きかったです。
―就職活動で工夫したことや苦労したことを教えてください。
就職活動では、自分の強みをしっかりアピールすることを意識しました。具体的には、飲食店での経験を通して得た「人と接するスキル」や「相手のニーズを理解する力」をアピールポイントとして伝えました。それに加えて、「これからどんなスキルを伸ばしていきたいのか」という将来のビジョンも話すようにしました。
苦労したのは、学歴がネックになりやすいことですね。特に面接では、「なぜ中退したのか」と聞かれることが多く、そのたびに自分の気持ちを正直に伝えながら、前向きな理由であることを理解してもらうよう心がけました。
―大学中退後の就職先について教えてください。
現在は、ベンチャー企業で営業職として働いています。具体的には、個人宅を訪問してエネルギーや電気、ガス、水道料金を見直し、お客様のコストを削減できるような提案をしています。この仕事に決めた理由は、収入や福利厚生が良かったことと、将来的にマネージャーとして支店全体を見られるポジションに興味を持ったからです。
実際に働いてみると、若い社員が多くて社内の雰囲気も良く、自分に合った職場だと感じています。一日300件ほど訪問して、お客様に提案できるのは10~15件ほど。その中で契約が取れたときは大きな達成感がありますし、契約件数が伸びた月はやりがいを強く感じます。
―大学中退から就職後の現在の状況や感想を教えてください。
大学を中退した当時は、将来への不安もありましたが、今ではその決断が自分を成長させたと思っています。営業という仕事は簡単ではありませんが、自分の努力が結果に繋がるのが魅力です。
社内では、営業トークを磨くために先輩にアドバイスをもらったり、自分なりに工夫を重ねたりしてきました。今は将来的にマネージャーとして支店全体を管理する立場になりたいと考えています。そのために、まずは目の前の業務を全力でこなしながら、スキルや実績を積み重ねていきたいです。
自分で目標を立てて、それに向かって挑戦していくのは楽しいですし、この経験がどんな形であれ将来に繋がっていくと思います。大学中退という選択をポジティブに捉え、前向きに生きていこうと思っています。
大学中退後アルバイト先に就職した21歳男性の体験談
―大学を中退した理由を教えてください。
大学を中退したのは、入学前と後で思っていたイメージが違ったからです。高校生の頃は、鍼灸学部で学ぶことにワクワクしていました。でも、実際に通い始めると、どうしても学びの内容が自分の興味に合わなくて、「このまま続けても本当に自分がやりたいことなのか?」と疑問に思うようになったんです。
それと同時に、「早く働いてみたい」という気持ちも強くなってきました。一度は休学してみて、自分の気持ちを整理しようと思いましたが、半年経ってもその思いは変わらず、結局退学することを決めました。
正直、親や周りの期待を裏切る形になるのではと悩みましたが、今思うと、その選択は間違っていなかったと思います。
―大学中退後の過ごし方はどうでしたか?
大学を辞めた後は、学生時代に続けていた居酒屋のアルバイトをそのまま続ける形でフリーターとして半年間過ごしました。
接客の仕事はもともと好きで、ホールスタッフとしてお客さんと話すのが楽しかったんです。アルバイトとはいえ責任を持って働いていたので、キッチン業務も任されるようになり、次第に料理の楽しさも感じるようになりました。
その経験を通して、「飲食業界で正社員として頑張ってみたい」という気持ちが芽生えました。実際に正社員になってからは、一人でキッチンを任されるまでに成長しましたし、店長のポジションも経験できたのは、自分にとって大きな自信になりました。
―就職活動で工夫したことや苦労したことを教えてください。
正直に言うと、就職活動はほとんどしていないんです。大学を辞めてすぐにアルバイトを続けていた流れで、そのままバイト先の居酒屋で正社員として採用してもらえることになりました。
でも、店長になった時はまさに「就職活動」のような感覚でしたね。上司や同僚にどう自分のスキルをアピールするか、店をどう良くしていけるかを真剣に考えました。
特に、店長としての業務を任されたときは、経験不足で戸惑うことも多かったです。たとえば、店舗スタッフへの指示出しや新人教育。最初は「ちゃんと伝わっているのかな」と不安でしたが、相手に伝わる言葉遣いや伝え方を工夫していく中で、次第にスタッフとも良い関係が築けるようになりました。
―大学中退後の就職先について教えてください。
現在は、居酒屋で正社員として働いています。これまで串をメインとする居酒屋で店長を任されたり、魚をさばく技術を学ぶために他店舗に異動したりと、さまざまな経験を積んできました。
特に、店長時代に2周年記念イベントを開催したのは大きな挑戦でした。50席ほどの店舗で、キッチンを2人で回しながら、スタッフをまとめる責任感を強く感じましたね。
また、魚を扱うスキルを身につけるために移動した店舗では、最初は仕込みに2時間もかかっていたのが、1時間で終わらせられるようになり、自分の成長を実感しました。日々の仕事を通じて、ただ「飲食の仕事」だけではなく、人と人との関係づくりの大切さも学んでいます。
―大学中退から就職後の現在の状況や感想を教えてください。
大学中退という選択は、当時は正直怖かったです。でも、今の自分があるのは、あのとき一歩踏み出したからだと思っています。飲食業界で働く中で、人とのコミュニケーション能力が飛躍的に向上しましたし、何より自分の成長を実感できる場を与えられています。
現在は、魚を扱う技術や店舗運営のスキルも身につけていて、次のステップを考えられる余裕も生まれてきました。将来的には、自分で何かビジネスを立ち上げてみたいという夢があります。今はまだ漠然としていますが、自分が家族を支え、子どもが一人立ちする頃には、その夢を実現していたいと思っています。
大学中退後フリーターからIT業界に就職した26歳男性の体験談
―大学を中退した理由を教えてください。
大学を中退した理由は、経済的な事情によるものでした。大学に入学する際、学費についてはなんとかなるだろうと考えていましたが、思った以上に厳しい状況になってしまったんです。
奨学金も借りていましたが、それだけでは足りず、アルバイトで生活費を補填する毎日が続きました。結果的に、学業に集中する時間が減り、成績が低迷してしまったことも中退を決断した理由の一つです。
両親に相談するのも心苦しく、「これ以上無理を続けるよりは、自分で生活を立て直していこう」と考えるようになりました。その時点では、自分の将来に大きな不安はありましたが、どこか「なんとかなるだろう」という楽観的な気持ちも持っていました。ただ、それが後々、長いフリーター生活につながることになったのは事実です。
―大学中退後の過ごし方はどうでしたか?
大学を辞めた後は、すぐに居酒屋でアルバイトを始めました。当時、店舗が人手不足だったこともあり、短期間でバイト店長を任されるようになりました。一見すると責任ある立場に見えるかもしれませんが、正直、体力的にも精神的にも非常に厳しい毎日でした。週6日の出勤や10連勤が続くこともあり、「これでいいのか?」という疑問が頭をよぎることもありました。
その後、スーツ専門店に移りましたが、こちらは比較的ストレスが少なく、働きやすい職場でした。ただ、月収16万円という低収入の中で「このままでは将来が不安だ」と強く感じるようになりました。26歳を迎える頃には、自分の周りが次々にキャリアを積み上げている姿を見て、焦りや後悔の気持ちが募るようになったんです。
―就職活動で工夫したことや苦労したことを教えてください。
就職活動を始めた当初は、何をどうすればいいのかわからず、ただ求人サイトを眺めるだけの日々が続きました。自分の経歴に自信が持てず、面接で何を話せばいいのかもわからない状態でした。「大学中退」や「フリーター歴」がコンプレックスとなり、応募する勇気さえ失いかけていました。
そんな時に、就職エージェントを利用したのが転機となりました。キャリアアドバイザーの方に、自分の経験を強みに変えるアドバイスをもらったり、適性に合った求人を紹介してもらったりしました。
また、エージェントのサポートを通じて、履歴書や面接での自己アピール方法も学びました。過去を否定するのではなく、そこから得たものをどう活かすかを考える姿勢に変わったことが大きな収穫でした。
―大学中退後の就職先について教えてください。
最終的に就職したのは、IT業界のカスタマーサクセスという職種でした。この仕事を選んだ理由は、これまでの接客経験を活かせる点と、スキルアップの可能性が高い点に魅力を感じたからです。
入社後は、未経験からのスタートということもあり、慣れるまでにかなり苦労しました。しかし、上司や同僚のサポートのおかげで、徐々に自信をつけていくことができました。
最初の頃は電話対応や資料作成でミスをすることも多かったのですが、次第に取引先との信頼関係を築けるようになり、一人で案件を担当できるようになりました。自分の成長を実感できる仕事に出会えたことは、本当に幸運だったと思います。
―正社員として働く今の状況や感想を教えてください。
現在は仕事にも慣れ、取引先とのやりとりやプロジェクトの管理を任されることが増えました。フリーター時代に培ったコミュニケーションスキルが役立っていると感じる場面も多く、当時の経験が無駄ではなかったと実感しています。
また、収入面でも大きく改善され、入社3年目には年収500万円を達成しました。休日が増えたことで、友人や彼女との時間を持つ余裕もでき、生活全体が充実しています。
大学中退というハンデを抱えていましたが、諦めずに行動したことでここまで来られました。過去の経験を振り返ると、あの時に勇気を出して一歩踏み出してよかったと心から思います。
大学中退後の就活のやり方は?大学中退者が就職で失敗しない方法を伝えます
ここでは、大学中退の方が正社員に就職するまでの具体的なステップを紹介していきます。
結論からいうと、次のとおりです。
①大学中退者向けの就職エージェントに登録する
②担当アドバイザーに自己分析を手伝ってもらう
③担当アドバイザーに自分の強みを活かせる求人を紹介してもらう
④担当アドバイザーと相談しつつ、応募する求人を決める
⑤担当アドバイザーに履歴書・職務経歴書を作ってもらう
⑥担当アドバイザーに書類を応募してもらう
⑦担当アドバイザーに面接日程を調整してもらう
⑧担当アドバイザーに企業ごとの面接対策をやってもらう
⑨企業の面接を受ける
⑩担当アドバイザーに面接後の感想を伝える
⑪担当アドバイザーから企業からの選考結果を受ける
⑫担当アドバイザーと相談しつつ、内定が出た会社の中から入社する企業を決める
上記のとおり。
これを見て気づいた方も多いと思いますが、「担当アドバイザーがほとんどやってくれるじゃん!」という感じですね。
ただし、大手の就職エージェントやハイクラス求人専門の就職エージェントだと、ここまで担当アドバイザーが手厚くフォローしてくれないこともあるので、注意が必要です。
なぜなら、大手エージェントやハイクラス専門エージェントに登録する転職者は、転職経験があったり、社会人としての実績も豊富だったりするので、そこまで手厚くサポートしなくても転職できるからです。
そのため大学中退の人が利用するべきなのは、『高卒・大学中退・フリーターの就職に強いエージェント』になります。
このタイプの就職エージェントは、学歴や職歴に自信のない求職者を対象にしているため、とにかくフォローが手厚いです。
カウンセリングに時間をかけてくれたり、無料で就職講座や適職診断テストが受けれたり、面接対策を1社ずつやってくれたりします。
この記事で紹介した、大学中退後に就職した人のほとんどが、就職エージェント経由で正社員への就職を成功させています。
ですから、大学中退後に正社員への就職を考えている方は、とりあえず就職エージェントに相談してみるのがおすすめですよ。
ぶっちゃけ就職エージェントに登録すれば、担当アドバイザーがほぼやってくれるので楽ですね。(アドバイザーは大変だと思いますが…感謝)
大学中退者は57,000人以上【大学中退する理由は何が多いの?】
文部科学省のデータでは2021年度の大学中退者は57,875人となっており、毎年57,000人以上が大学を中退しているようです。
- 2021年度の中退者数:57,875人
- 2020年度の中退者数:57,913人
- 2010年度の中退者数:74,129人
ちなみに、大学を辞める人の中退理由で多いものは、下記のとおり。
- 転学等:16.3%
- 学生生活不適応・修学意欲低下:15.7%
- 就業・起業等:14.3%
- 経済的困窮:13.5%
- 学力不振:7.7%
- 心身耗弱・疾患:5.0%
参照元:学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)
大学中退の理由は「大学の授業に興味が持てない」「人間関係や学生生活に馴染めない」などの理由が多くなっていますね。
では、大学中退してよかったと思っている人は、どんな人なのか?
結論をいうと、大学中退してよかったと言っている人は、大学中退後に就職しているケースが多いです。
「大学を中退してよかった理由」を大学中退者に聞いてみた!
僕がインタビューした大学中退者の方たちの話よると、『大学を中退してよかったと思う理由』は下記のとおりです。
- 無駄な学費の支払いがなくなった
- 人間関係のストレスから解放された
- 興味のない授業に出なくてよくなった
- 就職してお金を稼げるようになった
- 大卒の同僚とも対等に仕事ができている
特に大学を中退したあとの就職先で、大卒と同じ立場で仕事ができている人ほど、大学を中退してよかったと思えている印象でした。
※大学中退後に就職した人の体験談をもう一度読みたい方は、第1章の『大学中退後に就職した人の体験談7選』をどうぞ。
大学中退後に就職したい人が今すぐにやるべきこと
大学中退後に就職したいと思ったら、まずは自己分析と情報収集から始めましょう。
『大学を辞めたいと思ったから』という理由で、無計画に大学を中退してしまう人もいますが、できれば次の進路が決まってから大学を辞めたほうがいいです。
なぜなら就職活動をスタートしても、すぐに就職先が決まらない場合もあるからです。
無職の期間が3ヶ月くらいになると、周りの目が気になったり、金銭的にきつくなったりします。
そうすると、「とにかく働かないと!」と焦ってしまい、全然自分が望んでいない進路を選んでしまうリスクがあります。
たとえば、本当は正社員に就職しようと思っていたのに、なかなか内定がもらえず、結局フリーターになってしまう…という感じです。
「そんな人いるの?」と思うかもしれませんが、このような行動をとってしまう人は結構多いです。
実際に大学を中退したあとにフリーターになるのは、めちゃくちゃ簡単ですからね。
あなたは、このような無駄な行動で経歴を汚さないように、しっかりと自己分析や情報収集に時間をかけてくださいね。
まとめ:大学中退でも就職できる!大学中退してよかったと思える未来にしよう
とはいえ、自分ひとりで自己分析や情報収集をするのって、なかなか大変ですよね?
そんなときは、就職エージェントの担当アドバイザーに相談すればOKです。
就職の初心者が自力で行動するよりも、就職のプロからアドバイスをもらって行動する方が、何倍も効率がいいです。
「大学中退後に正社員に就職したい…」と思っている方は、今すぐに行動しないとチャンスを失う可能性もあるので、注意してくださいね。
大学中退後に正社員に就職するなら、理想は『大学を中退してから1年以内』です。
大学を中退したあとの空白期間が長くなるほど、就職が難しくなりますからね。
現状に納得できないなら、今すぐ行動して、徐々に変えていくしかありません。
この記事で紹介した大学中退の7人も、大学中退後にさまざまな業界に就職できたから、ほとんどの方が就職できるはずです。
あとは、あなた次第です。
今から行動して、あなたの理想の未来を手に入れませんか?