28歳フリーターやばい
インタビューを受けてくれた人

本記事では『大学を卒業してから28歳までフリーター生活を続けてきた男性の体験談』を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ドフラ
こんにちは。インタビュアーのドフラです。

僕は26歳まで年収190万円のフリーターでした。その後、IT業界に就職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに就職や転職に役立つ情報を発信しています。

今回紹介する28歳の高木さんは、大学を卒業後に多彩なアルバイト経験を通じて自分を磨きながら、夢を追い続ける情熱的な人物です。

26歳で150万円を貯め、アメリカへ渡航。語学学校に通いつつ、現地で音楽活動を展開しました。クラブと交渉してDJを務めた経験は、行動力と自己表現力の象徴です。

帰国後もさまざまな業務に挑戦し、柔軟性や忍耐力を培ってきました。「30歳までに正社員に就職し、35歳には再びアメリカへ」という目標を持つ高木さんは、夢と現実の両立を目指しています。

この記事では、高木さんにインタビューした内容をもとに「28歳フリーター男性のリアルな生活」「28歳まで職歴なしの大卒男性が経験した就職活動の現実」などを紹介していきます。

3分で読める内容なので、それではいきましょう〜。

「今すぐにフリーターから正社員に就職したい!」という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。

事故の影響と留年。大学卒業までの道のり

28歳フリーターやばい

ー大学在学中に事故で頭を打ったと伺いましたが、そのときはどんな状況だったんでしょうか?

自動車事故に巻き込まれてしまって、頭を強く打ったんです。

病院では命に別状はないと言われたんですけど、しばらく集中力が続かなかったり、体調が安定しなかったりして…それが原因で授業についていくのが厳しくなりました。

先生とも相談して、一度休学してリハビリに専念したりして、結果として1年半留年することになりましたね。

ー留年期間中は、どんな心境で過ごしていたのですか?

事故の影響もあって生活リズムが狂ってしまったんです。

周りの同級生はどんどん先に進んでいるのに、自分だけ止まっているようで焦りました。

でも治療に専念するしかないので、とにかく体を動かすリハビリと、授業の再履修に向けた勉強を少しずつやっていました。

気持ちは落ち込みがちでしたが、「卒業だけはちゃんとしよう」と思って踏ん張った感じですね。

ー事故や留年の経験は、その後の人生観や行動に影響しましたか?

かなり影響しましたね。人間、いつ大きなトラブルに巻き込まれるかわからないんだなって実感しました。

だからこそ、“やりたいことは先延ばしにせずにやる”という考え方が強くなったと思います。

留年して何とか大学を卒業できたことで、「粘ればなんとかなる」っていう自信も得られた反面、体調面の不安も少し残ったままのスタートでした。

フリーターとして始まった社会人生活:夢への第一歩

ー大学卒業後はすぐに正社員ではなく、フリーターを選んだのはなぜですか?

卒業した時点で、明確に「これを仕事にしよう」というビジョンがなかったんです。

音楽や海外生活への憧れは強かったんですけど、どうキャリアにつなげるかは全然イメージが湧かなくて。

だったらまずはフリーターで資金を貯めたり時間を確保して、やりたいことを試してみようって思いました。

ー社会人野球などスポーツ系ではなく、音楽や海外に興味を持ったきっかけは何だったのでしょう?

学生時代からバスケやボクシングは好きだったんですけど、プロを目指すほどの情熱はなくて。

むしろ18歳くらいから始めた音楽制作のほうが、「自分らしさを表現できる」と思えたんです。

海外で自由に活動するアーティストの姿を見て、海外で音楽をやりたいという気持ちがどんどん強まっていきました。

ーフリーターとしての最初の仕事はどんなものだったんですか?

大学卒業後すぐは、内装のアルバイトや代行タクシーなど、体力を使う仕事を中心に掛け持ちしていました。

昼間に内装の仕事をして、夜は代行タクシーで運転して…って感じですね。

正直きつかったんですけど、おかげで短期間でかなり貯金を作れました。

そのころから「このお金でアメリカに行けるかもしれない」って思い始めたんです。

26歳で渡米。アメリカで音楽活動を本格化させた理由

28歳フリーターやばい

ーなぜ26歳というタイミングでアメリカへ渡ったんでしょう?

もともと「25歳くらいまでに海外で勝負したい」という漠然とした夢があったんです。

実際には1年ほど遅れちゃいましたけど、26歳になったときに「今行かなきゃもう行けないかも」って思ったんです。

貯金も150万円ほど貯まって、ちょうど行動できるだけの余裕ができたので踏み切りました。

ーアメリカではどのように音楽活動を始めたのですか?

最初は語学学校に通いながら、現地の飲食店でアルバイトをして生活費を稼ぎました。

そこで出会った知り合いがクラブのオーナーを紹介してくれて、「DJやってみない?」と声をかけてくれたんです。

自分からも「音楽を作ってる」「演奏してみたい」と積極的にアピールして交渉した結果、週1回イベントに出演できるようになりました。

ー現地での音楽活動で、1番楽しかったことや苦労したことは何でしたか?

楽しかったのは、自分の作った曲やDJプレイでお客さんが踊ってくれる瞬間ですね。

言葉の壁はあっても、音楽でコミュニケーションが取れるのが嬉しかったです。

苦労したのは、やっぱりビザや滞在期間の制約があること。

永住したいほど気に入ったんですけど、いつまでも違法滞在するわけにもいかないんで、期限内でどれだけ成果を残せるか必死でしたね。

語学学校と飲食店アルバイト:現地で得た行動力と交渉力

ー語学学校では、どのように英語のスキルを身につけていきましたか?

教室での授業だけじゃなく、クラスメイトと積極的に会話したり、バイト先でお客さんや同僚とコミュニケーションを取ったりして、実践的に英語力を高めました。

分からない表現があればすぐに質問して、メモして、翌日には実際に使ってみる。そんな感じで少しずつ慣れていきましたね。

ー飲食店でアルバイトをする中で、海外ならではの苦労や面白さはありましたか?

注文を聞き取れないときは本当に大変でした。

英語のスラングや早口に慣れていないと、しょっちゅう間違った料理を運んでしまいかけて。

そのたびに先輩やお客さんに謝って何とかやり直してました。

ただ、日本とは違って失敗しても「ドンマイ!」みたいなノリがあって、気持ちの切り替えはしやすかったです。

ーアメリカでの生活を通じて、自分の行動力や交渉力が育ったと感じる瞬間はありましたか?

クラブでDJやろうと直接オーナーに交渉したときは、「自分もこういうことができるんだな」と驚きました。

日本にいたときは消極的だったんですけど、海外では自分が言わないと相手には伝わらない。

そんな環境で「言いたいことは言う」「チャンスを掴むには自分から動く」っていうマインドが身につきました。

帰国後のアルバイト遍歴:ピザデリバリーからホテル勤務まで

28歳フリーターやばい

ー帰国後はどのように生活を立て直したのでしょうか?

アメリカから帰ってきて貯金もほとんど使い果たしていたので、まずはお金を稼がないといけませんでした。

ピザのデリバリーや皿洗いのバイトなどを掛け持ちしながら、生活費と次のステップの準備資金を稼ぐ日々です。

渡米前と同じように、フリーターの形に戻った感じですね。

ーその後、ホテルでのアルバイトを始めたそうですが、きっかけは何だったんでしょう?

ピザ屋のデリバリーは半年くらいで辞めて、もうちょっと時給のいい仕事はないかと思って探したんです。

そこでホテルのバイトに応募しました。

接客や清掃、雑務など、いろんな業務を経験できるという点が面白そうだと思いましたし、いつか海外のホテルで働くのもいいかもと妄想してましたね。

ーピザデリバリーやホテル勤務を通じて感じたことや学んだことは何ですか?

配達の仕事は、時間との戦いで道路事情も考えながら動かないといけないので、計画性が身につきました。

ホテルでは基本的なビジネスマナーとか接客の厳しさを学んだと思います。

どちらも肉体的にも精神的にもハードでしたが、「いろんな職場を経験してる自分」を客観的に見て、柔軟に対応できる力は付いてきたんじゃないかと感じてます。

コールセンターと派遣業務:クレーム対応とワクチン補助の現場

ーコールセンターではクレーム対応が中心だったと聞きましたが、どんな雰囲気でしたか?

携帯キャリアのサービスに関する問い合わせやクレームが多くて、とにかくお客さんの怒りを少しでも和らげるように対応する日々でしたね。

言葉遣いを気をつけたり、相手が何を求めているかを瞬時に判断したり…最初は精神的に結構キツかったです。

でも、終わったあと「ありがとう」と言われると、少しだけ救われる気持ちになりました。

ーワクチン接種の補助派遣では、具体的にどんなことをされていたんですか?

接種会場の受付や案内がメインでした。人が多いときは誘導に追われたり、高齢の方や英語が分からない方へのサポートもあったり。

ちょっとしたトラブルにも素早く対応しなきゃいけないし、常に神経を張り詰めていた印象です。

社会貢献的な意味で「役に立ってるかも」と感じられたのは良かったですね。

ーこれらの業務から学んだことはどのように活きていると思いますか?

相手の要望を察して行動する力ですかね。

クレーム対応も接種会場の誘導も、相手の立場になって物事を考える必要があります。

海外生活で培った交渉力に加え、この経験が合わさって、コミュニケーションの幅が広がった気がします。

今後の就職活動でも、そういった「人をサポートする力」をアピールしていきたいと思っています。

ホテルバイトでのパワハラ体験:理不尽さと挫折の記憶

28歳フリーターやばい

ーホテルバイトでパワハラを受けたとのことですが、どのような状況で起きたのでしょうか?

僕と同じ大学生アルバイトのパートさんがいたんですけど、その人と比べられて「君には無理だよ」と怒鳴られたり、「大学生より使えない」とか言われたり…。

あとで聞いたら、その人に気に入られるかどうかで扱いが大きく変わるらしくて、僕は運が悪かったのかもしれません。

ーその時はどんな気持ちで働いていたのですか?

最初は頑張って耐えていましたけど、理不尽な怒鳴り声を浴びせられるのはやっぱり辛かったですね。

「俺は何のためにここで働いてるんだろう」と思い始めて、メンタル的にしんどくなりました。

結局、パワハラが原因で辞めることになりましたが、今振り返ると自分のメンタルの強さが試されたとも言えます。

ーその経験は、今後の働き方や人間関係にどんな影響を与えていますか?

「どんな職場でも理不尽はあり得る」と思うようになりました。

でも同時に、そういう環境では自分の心を守るために早めに退くのも大事だと学びました。パワハラを我慢しても良いことは何もないですから。

次に職場を選ぶときは、人間関係や社風にも目を向けるように心がけたいですね。

28歳で職歴なしの就活の現実。フリーター生活への焦り

ー28歳になって、改めて就職活動を始めたとき、どんな壁を感じましたか?

やっぱり「職歴なし」が大きいですね。

正社員としての経験がないと書類選考で落ちやすいし、面接に行っても「なぜ今までフリーターだったの?」って突っ込まれます。

留学経験や音楽活動があるといっても、即戦力になるかが評価されにくいと感じています。

ーフリーターを続けることへの焦りは、いつ頃から強くなったのでしょう?

27歳くらいから徐々に感じていて、28歳になったあたりで本格的に「このままじゃやばいぞ」と思いました。

周りの友だちはキャリアを積んでいたり、結婚して落ち着いた生活を送っているのに、自分はまだアルバイトを転々としている…。

そんな状況に心がざわつくようになりました。

ー就職活動で苦戦している部分はどこだと自分では分析していますか?

やはり履歴書に書ける“正社員経験”がないのは痛いですね。

あと、アメリカに行っていたり、音楽をしていたり、いろいろな経験はあるんですけど、それをどうビジネススキルに結びつけるのか、うまく説明できていないかもしれません。

面接でも「フリーター生活で何を学んだか」をもう少し具体的に話せるよう準備しなきゃと思っています。

※フリーターとして働く人びとの体験談は、以下の記事にまとめられています。

30歳までに正社員へ。転職エージェント相談とプライドの衝突

28歳フリーターやばい

ー30歳までに正社員を目指すとのことですが、具体的に転職エージェントではどんなアドバイスを受けていますか?

転職エージェントには経歴を伝えるたびに「ちょっと厳しいですね」とか「年齢的にも即戦力を求められやすいですよ」と言われることが多いですね。

そこで「一度は未経験可の求人に入って、しっかり実績を積むのが近道」という話をよくされます。

ー過去に理不尽なことを言われた経験で、プライドが傷ついたと聞きましたが、どんな状況でしたか?

エージェントに「このままじゃコンビニのバイトくらいしかないですよ」と言われたことがあって、正直頭にきましたね。

「俺だって海外で頑張ったり、音楽だってやってきたのに」と思いました。

でも、よく考えると相手は客観的な市場価値を言ってるだけで、別に悪意はないのかもしれないとも思いました。

ーそのプライドとの衝突を、今はどうやって乗り越えているんでしょうか?

だいぶ柔軟に考えられるようになりました。

フリーター生活が長かった事実は変わらないし、そこに言い訳しても何も進まない。

「今からどう積み上げるか」が大事なので、プライドはほどほどにして、まずは“現実を受け止める”ことを心がけています。

そのうえで、自分ができることを少しずつアピールしようとしているところですね。

35歳までに再びアメリカへ:永住への大きな夢と今後の課題

ー将来はアメリカに戻りたいという思いがあるとのことですが、その理由は何でしょう?

やはりアメリカでの音楽活動や生活がすごく肌に合っていたんですよね。

現地で培った行動力やコミュニケーション力も活かせますし、何より自分の感性が最も刺激される場所でした。

35歳くらいまでに現地で仕事ができるよう準備して、最終的には永住権を取れたら最高だなと思っています。

ーそのために、まずは日本で正社員経験を積むということですね?

そうです。ビザの問題もありますし、向こうで仕事をするには実務経験があったほうが採用もされやすいと思うんです。

IT系やサービス業など、場所を選ばず活かせるスキルを身につけておけば、またアメリカに行ったときにもやりやすいのかなと考えています。

ー「フリーターで夢を追う生活は何歳まで続けられるのか」というテーマに対して、最後にどう考えていますか?

僕自身は28歳で限界を感じ始めて、30歳までには正社員になると決めました。

やっぱりいつか年齢の壁にぶつかるし、フリーターのままでは将来のプランが立てにくい。

人それぞれだとは思いますが、僕の場合は「35歳までにアメリカに戻る」という目標もあるので、残された時間は少ないですよね。

だからこそ今、腹をくくって就職し、キャリアを積む道を選びました。

これが自分にとって最善の判断だと信じて行動しています。

※フリーターから正社員になった人の体験談は、以下の記事でまとめて紹介しています。

参考:28歳フリーターにおすすめの転職エージェント

UZUZ

28歳フリーターやばい

UZUZ 』は、フリーターや第二新卒の方に特化した転職支援サービスで、68,374名もの就職支援実績を誇ります。

特に注目すべきは、入社後の定着率が驚異の93.6%と高い点。これは単なる就職だけでなく、利用者が長期的に安心して働ける環境を重視している証拠です。

また、内定獲得ノウハウを多数蓄積しており、一人ひとりに合わせたきめ細かいサポートが受けられる点も魅力です。

さらに、厳しい基準でブラック企業を排除し、大手上場企業から成長中のベンチャー企業まで、質の高い求人を豊富に取り揃えています。

実際に「28歳無職からIT業界のエンジニアとして就職し、年収0円から350万円にアップした」という成功事例もあり、フリーターの方にとって心強い存在です。

「これから正社員を目指したい」「安定した環境でキャリアを築きたい」と考えている28歳のフリーターの方には、ぜひ一度相談してみてくださいね。

UZUZ :高卒・大学中退・既卒の28歳フリーターの就職に強い。就職支援実績68,000人以上。