名前:斉藤さん(女性)
年齢:20歳
学歴:専門学校中退(高卒)
職業:フリーター(スニーカーショップの店員)
趣味:デジタルイラストを描くこと、ゲーム
本記事では『専門学校を中退後にフリーターになった20歳女性』にインタビューした内容を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
僕は26歳まで年収190万円のフリーターでした。その後、IT業界に就職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに就職や転職に役立つ情報を発信しています。
今回紹介する斉藤さんは、もともとゲーム制作に興味があったため専門学校に進みましたが、在学中に思っていた勉強や環境と違うと感じてしまい、専門学校を中退することになりました。
その後は生活費を稼ぐためにドンキホーテやコンビニ、ネットカフェ、ゲームセンターなどの接客バイトをいろいろと経験して、現在はスニーカーショップで働いています。
社員が店長しかいないため、店舗にいるスタッフのほとんどはアルバイトですが、接客をしたり売り場を作ったり仕入れの相談をしたり、さまざまな業務を任されているようです。
この記事では、フリーターの斉藤さんにインタビューした「20歳フリーター女性のリアルな生活」や「20歳までの人生を振り返って思うこと」などを紹介していきます。
3分で読める内容なので、それでは見ていきましょう〜。
目次
- 1 ゲームへの憧れを断念?フリーターになったきっかけ
- 2 やりたいことを最優先に。計画性なき人生選択?
- 3 彼氏との同棲と手取り17万円。生活費とシフトのリアル
- 4 フリーターならではの自由と不安:メリットとデメリット
- 5 10年後、20年後が見えない焦燥感:将来像を描く難しさ
- 6 接客バイトと独学PC勉強で得た成長。自分の武器は何か
- 7 好きなことを楽しむ幸せと不安の両立。ゲームやイラストへの情熱
- 8 正社員との比較:羨ましさと残業や有給取得の大変さ
- 9 フリーターの肩身の狭さと企業の未経験採用の少なさ
- 10 後悔と次なる一歩:デスクワークやクリエイティブに挑む覚悟
- 11 参考:20歳フリーター女性におすすめの求人サイト
ゲームへの憧れを断念?フリーターになったきっかけ
ーそもそも、専門学校を辞めることになったきっかけは何だったんですか?
いちばんはお金の問題でしたね。実家から通うわけでもなかったし、学費も安くはなかったので、続けるのが難しくなってしまって。
もともとゲームが大好きで、自分で作れるようになりたくてイラストレーターやフォトショップ、3D CGを学んでたんですけど、いったん諦めざるを得ない状況になりました。
ーやっぱり「ゲームに関わる仕事がしたい」という思いはずっとあったんでしょうか?
そうですね。中学高校のころから「将来はゲームを作る側になりたい」と考えていて、専門学校に行ったんです。
でもいろいろあって辞めてからは、正社員になるのも迷っているうちに、まずは生活費を稼がなきゃいけないってことでアルバイトを始めることになりました。
ー専門学校を辞めた時点で、正社員への道を考えることはなかったんでしょうか?
ちょっとは考えましたけど、自分のやりたいことがはっきり見えなくなって、とにかくお金を稼ぐことを優先しちゃったんです。
結果的に、フリーターとして働き始めて今に至る感じですね。
やりたいことを最優先に。計画性なき人生選択?
ーフリーターとしていろいろバイトをする中で、「やっぱりゲームを作りたい」という思いは消えなかったんですか?
そうですね、心の片隅ではずっとありました。
でも生活費を稼ぐためにアルバイトを掛け持ちしているうちに、気づいたら何年も経ってた…みたいな感じです。
どうしても目の前の収入が大事だから、長期的なプランを立てる余裕がなくて。
ーやりたいことを最優先してきたという印象はあるんですけど、逆にそれが計画性のなさにつながったと思いますか?
そうかもしれないですね。ゲームを作るって夢はあったんですけど、留学するとか、専門学校を続けるとか、いろいろ方法はあったのに計画しきれずに辞めちゃった。
やりたいことを追い求めているようで、実際はどう進めばいいか分からないまま突っ走っていたような気がします。
ーその点を振り返ってみて、いま感じることは何でしょう?
もっと早い段階で将来を考えればよかったと思う反面、「20歳の時点ではまだそこまで考えられなかった」とも思います。
自分に合った計画を立てられずに、流されてきた面が大きいので、ちょっと後悔はありますね。
※フリーターとして働く人びとの体験談は、以下の記事にまとめられています。
彼氏との同棲と手取り17万円。生活費とシフトのリアル
ー今は彼氏さんと同棲していると聞きましたが、家賃や光熱費はどのように負担しているんですか?
折半しています。私は手取りが17〜18万円で、家賃と光熱費を半分出して…。
正直ギリギリな生活ですね。彼氏の収入もそこまで高くないので、2人暮らしでも余裕があるわけじゃないんです。
ーシフトは週何日入って、何時間くらい働いているんでしょう?
スニーカーショップで週5日、1日8時間くらい働いてます。
でもお店の都合でシフトが削られる時期もあって、そのときはかなり収入が減っちゃいます。
バイト先は接客が多いので、土日祝は忙しくてシフトもフルになるんですけど、平日は閑散期があるときがあって…。
ー生活費とシフトのバランスを考えると、やっぱり「もう少し稼ぎたい」と思うことが多いですか?
ものすごく多いですね。趣味もあるし、ゲームやイラストに使える時間やお金がほしいのに、17万円だと厳しい。
家賃や光熱費を差し引くとほぼ残らないですから、正社員で20万円以上、できれば19万円以上は手取りがほしいと思っています。
フリーターならではの自由と不安:メリットとデメリット
ーフリーターとして働くメリットって、実際どんなところに感じていますか?
シフトの融通がききやすいのは大きいですね。
急な休みや時間変更も相談しやすいし、職場によっては「バイト仲間で楽しく仕事する」雰囲気があったり。
それに、いろんな業種を経験できるので、自分に合う仕事を探しやすいところもメリットかなと思います。
ー逆に、フリーターの不安やデメリットはどんなところでしょう?
やはり安定収入が得られないことが一番辛いですね。
シフトが減れば一気に収入が落ちるし、ボーナスもないです。
社会保険や有給休暇が充実していない職場も多いので、長期的に見て貯金やキャリアを考えると不安だらけです。
ーフリーターを続けることで、将来設計が立てにくいと感じることはありますか?
まさにそこですね。結婚や子育てを考えたら、安定収入がないと難しいし、ローンを組んで家を買うのもハードルが高い。
今は彼氏と折半でなんとかなってますけど、このままずっとフリーターじゃ将来が見えないんですよね。
※フリーターから正社員への就職に失敗したくない方は、以下の記事で紹介する転職エージェントを利用するのがおすすめですよ。
10年後、20年後が見えない焦燥感:将来像を描く難しさ
ー10年後、20年後という将来をイメージしてみると、どんな不安が湧いてきますか?
やっぱり「同じようにバイトを続けてるかもしれない」っていう恐怖ですね。
年齢的にも体力的にもきつくなるし、実家に戻るのも選択肢に入らないわけじゃないですけど、それは自分の中で「失敗した」みたいに思えてしまって怖いです。
ーもし「正社員になったら解決する」と思う問題は、どんなところでしょう?
収入の安定や、将来的なキャリアアップができる可能性があるところですね。
正社員なら福利厚生やボーナスも期待できるし、ステップアップがあるかもしれない。
フリーターだと一度契約が切れたらまた一からバイト探しになってしまうし、将来設計が立たないんです。
ー逆に正社員になっても、「それはそれで大変そう」と思う部分はありますか?
残業が多いとか有給が取りにくいとか、職場によってはいろいろ大変って聞きますよね。
でも私自身は、やりがいがあれば残業時間が多くても頑張れるタイプかなと思ってるので、そこまで恐れてはいないです。
接客バイトと独学PC勉強で得た成長。自分の武器は何か
ー長い間接客バイトをしてきたことで、どんなスキルや成長を感じていますか?
人と話すのに抵抗がなくなりましたね。
クレーム対応とかいろいろ経験して、言葉遣いや相手の気持ちをくみ取るスキルは磨かれたと思います。
店の売り場作りや仕入れの相談もやっていたので、「お客さんのニーズを読む」という感覚も身についたかな。
ーPCスキルを独学で学びたいと聞きましたが、どんな勉強をしているのでしょう?
まずはWordやExcelの基本をYouTubeで学んでます。
それからイラストレーターやフォトショップも専門学校時代に触っていたので、また勉強し直してみようと思ってます。
3D CGはまだしっかりやり直してはいないんですけど、いずれはゲーム会社にも応募できるようにしたいですね。
ーそれらのスキルを使って、今後どんな仕事をしていきたいと考えていますか?
デスクワーク系の仕事が希望で、事務やクリエイティブ系に興味があります。
接客の経験とPCスキルを組み合わせて、何か面白いアイデアを出せるような職場だと自分の強みを活かせるんじゃないかなって思っています。
好きなことを楽しむ幸せと不安の両立。ゲームやイラストへの情熱
ーゲームやイラストなど、好きなことを続けている幸せを感じる瞬間はどんなときですか?
やっぱりゲームに没頭しているときは純粋に楽しいですし、イラストを描いてSNSにアップしたときに「いいね!」がつくとテンション上がります。
自分が作ったものに反応があるのは、専門学校のころの夢を少し思い出す感じですね。
ーただ、その好きなことを優先すると収入面で不安があるというジレンマはありませんか?
ありますね。ゲームやイラストでお金を稼げるわけじゃないし、それだけで生活しようと思うとかなり険しい道だと分かってる。
それでも「趣味の範囲で楽しみたい」という気持ちもあるから、仕事との両立は悩ましいですね。
ー好きなことで生きていく夢は、もう諦めているんでしょうか?
完全には諦めてないです。
ただ、フリーターを続けながら趣味を楽しむだけでは先が見えないので、一度正社員になって安定した収入を得ながら、隙間時間でイラストやゲーム制作に取り組めたらいいなと思ってます。
「やっぱり好きなことを仕事にしたい」という思いは、いつまでも残ってるんです。
正社員との比較:羨ましさと残業や有給取得の大変さ
ー周囲の正社員の友だちを見て、どんな部分が羨ましいと感じますか?
やっぱり安定収入とボーナスですね。
あと福利厚生とか有給がしっかりしているところも羨ましいです。
皆が旅行に行く話を聞くと、正社員っていいなって思っちゃいます。
ーただ一方で、正社員は残業や有給が取りにくいと聞きますが、その点はどう思います?
実際大変だろうなとは思いますけど、私はやりがいがあれば残業も厭わないタイプなので、そこまで怖がってはいません。
ただ、有給が取りにくい環境だと自分の趣味やリフレッシュの時間が作れないのは辛いかも。
でも、今のフリーター生活でも結局お金がないから旅行に行けないので、そこはトレードオフなのかなって。
ーもし正社員になったら、「自由な時間が減る」というデメリットもありますよね?
そうですね。フリーターのメリットはシフトを調整しやすい点だけど、正社員になると自分のペースで休みを取れないかもしれない。
でも、長期的に見れば安定収入のほうがメリットが大きいと思い始めています。
趣味も、ある程度お金がないと楽しめない場面が多いですから。
※20歳フリーターから正社員になった女性の体験談は、以下の記事で紹介しています。
フリーターの肩身の狭さと企業の未経験採用の少なさ
ーフリーターを続けるうえで、肩身の狭さを感じるのはどんな場面ですか?
同世代が集まるときとか、親戚の集まりで「仕事は正社員?」と聞かれたりする場面ですね。
「まだバイトなんだ…」みたいな空気が流れると、やっぱりちょっと言葉に詰まります。
自分でも「いい加減正社員にならなきゃ」と思っているのに、なかなか上手くいってないのが現実なので。
ー企業が未経験者を採用するケースは少ないと感じているんでしょうか?
そうですね。特に私が興味があるデスクワークやゲーム関係の仕事だと、「実務経験者優遇」「未経験不可」みたいな案件が多いです。
フリーター歴が長いと言うと、面接で「どうして今まで正社員にならなかったの?」と突っ込まれるし、なかなか突破が難しいです。
ーそれでも正社員を目指す理由は、やはり将来の安定ですか?
そうです。20代前半ならまだフリーターでもなんとかなりそうって思ってましたけど、もう20歳も後半だと厳しいなって。
結婚やマイホーム購入とかはまだ漠然としてますが、フリーターのままじゃ何も始まらないのが現実なんですよね。
後悔と次なる一歩:デスクワークやクリエイティブに挑む覚悟
ーここまで振り返ってみて、「もしあのときこうしていたら…」という後悔はありますか?
たくさんありますね。専門学校をもう少し続けていればとか、早めに就職活動を真剣にやっていればとか。
でも後悔ばかりしてても仕方ないので、今からどう動くかが大事だと思ってます。
ー次なる一歩として、具体的にどんな準備をしているのでしょう?
まずはPCスキルをしっかり身につけるために、独学でWordやExcelを使いこなす練習をしています。
あとはイラストレーターやフォトショップも専門学校で学んだ知識を復習して、ポートフォリオを作ろうと思ってます。
少なくとも書類選考で「あ、これ使えるかも」と思ってもらえるようにアピール材料を増やしたいです。
ー最後に、今の自分にとって「デスクワークやクリエイティブに挑む覚悟」とは何でしょう?
ずっとフリーターを続けるのはやばいと気づいた以上、もう一度ゲームやイラストに関わる道をちゃんと探してみたいんですよね。
正社員でデスクワークをやりながらスキルを伸ばすとか、クリエイティブ職に応募してみるとか。
自分のやりたいことを実現するためにも、安定とスキルアップを両立させる覚悟を固めているところです。
今度こそ、計画性を持って動きたいと思ってます。
※フリーターから正社員になった人の体験談は、以下の記事でまとめて紹介しています。
参考:20歳フリーター女性におすすめの求人サイト
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