「派遣から正社員に転職したい…」
「派遣社員を辞めたい…」
「派遣社員から転職して人生変えたい…」
このような方に向けて、この記事を書いています。
正社員になろうと思って就職活動したけど、なかなか就職先が見つからず、目先の収入を確保するために派遣社員を選んでいる人も多いと思います。
本記事では『派遣から正社員に転職した25歳女性の体験談』を紹介しますので、派遣社員から正社員に転職したい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
僕はこのブログのコンテンツを充実させるために、累計985名の方にインタビューしてきたので、派遣社員から正社員に転職できる人のリアルな情報をお伝えできると思います。
この記事では、僕がインタビューした元派遣社員の松田未来さん(25歳女性・仮名)の体験談をもとに『派遣社員として働くデメリット』から『派遣から正社員への転職を成功させる方法』までを解説しています。
この記事を読めば、派遣社員から正社員に転職した後のリアルや、派遣から正社員に転職するための具体的なステップがわかりますよ。
それでは、さっそく見ていきましょう〜。
※「今すぐ自分に合う仕事が知りたい!」という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
派遣から正社員に転職する方法を年収400万の元派遣女性が解説します
ここからは、元派遣社員の松田未来さん(25歳女性)の経歴を紹介しておきます。
松田未来さんは大学を卒業後、新卒でメーカーの事務職に就職したのですが、どうしても職場の人間関係が合わずに入社3ヶ月で退職することになりました。
退職後は「自分の好きなことを仕事にしたい!」と思い、手芸センターでアルバイトを始めます。
しかし時給900円だったため、そのうち金銭的に生活が苦しくなり、最終的に手芸センターも半年で辞めることになりました。
その後、『すぐに働けそうだから』という理由で派遣会社に登録して、派遣事務として働き始めました。
派遣事務の仕事は、電話対応や書類整理、営業の補助などの簡単な業務が中心だったため、松田未来さんにとって仕事自体は楽なものでした。
ただ、3ヶ月ごとに契約更新があるため、「次の更新はどうなるんだろう…」という不安が常に付きまとい、夜も眠れない日があったそうです。
そして、派遣事務を1年続けたタイミングで年齢も25歳になり、「このままではダメだ!」と派遣から正社員に転職することを決意しました。
ちなみに、派遣事務のときの松田未来さんの給料は月給20万円で、賞与も昇給もありませんでした。
そのため、せっかく正社員に転職するなら「年収アップとスキルアップが期待できる仕事に転職したい!」と思ったそうです。
その後、これまでの経験を活かせて、未経験から挑戦できる求人を中心に転職活動を続け、最終的にIT業界のマーケティング職の正社員に転職することができました。
松田未来さんは転職後について、「転職した当初は慣れない仕事に戸惑うこともありましたが、職場の先輩や上司が温かくサポートをしてくれましたし、女性社員も多くて働きやすい環境だったので安心でした!」と言っています。
このおかげで、徐々に松田未来さん個人にも任される業務が増えていき、入社2年目で年収400万円稼げるようになったそうです。
また、正社員に転職したおかげで、契約解除の心配からも解放されました。
松田未来さんはもともと月給20万円の派遣社員だったので、松田未来さんと同じような境遇の方やもっとマシな経歴の方なら、派遣から正社員に転職できると思いますよ!
次章からは、松田未来さんが『どうやって正社員への転職を成功させたのか』を中心に解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
派遣から正社員への転職を成功させる方法【25歳女性の体験談】
派遣から正社員に転職するためには、具体的にどうすればいいのか?
結論をいうと、転職エージェント経由で転職するのが1番簡単です。
派遣社員として働いた経験しかない人が、自分ひとりで転職活動を進めてしまうと、書類選考が通過しない、面接で落とされまくる、などの失敗のリスクがあります。
実際に元派遣社員の松田未来さんも最初は自分ひとりで転職活動しましたが、なかなか転職先が決まらずに、すごく悩んだそうです。
転職活動を始めるにあたって、次の質問にイエスと答えられないなら、迷わず転職エージェントを頼るべきです。
- 自己分析はできていますか?
- 将来のキャリアプランはありますか?
- 自分に合った仕事を選べますか?
- 世の中にはどんな業界や職種があるかわかりますか?
- 派遣の経験を活かせる転職先を選べますか?
- 派遣社員から転職した事例の多い求人を探せますか?
- 過去の経験の中から転職に有利なアピールポイントを絞れますか?
- 派遣の経験を魅力的に伝える履歴書や職務経歴書を作れますか?
- 企業ごとに面接対策できますか?
- 転職で失敗しない自信はありますか?
上記の内容をクリアしておかないと、派遣から正社員に転職できないリスクが高いです。
とはいえ、はじめて転職活動をする人が、これらを全部ひとりでやるのはちょっと大変ですよね…。
実際に25歳まで派遣社員だった松田未来さんの場合も、自分ひとりで転職活動してみて落選し続けた結果、「このままだと正社員になれない…」と痛感したそうです。
その後、松田未来さんは自分の転職をサポートしてくれる場所をインターネットで探し、無料で利用できる『転職エージェント』というサービスを見つけました。
転職エージェントとは、仕事を探したい転職者と人材を採用したい企業をつなぐ場所で、転職者はカウンセリングや求人の紹介、書類作成や面接対策、さらにはビジネスマナー研修までを無料ですべて利用できます。
転職エージェントを利用すると、担当のキャリアアドバイザーが手厚くサポートしてくれるので、派遣社員から転職したい方でも安心して転職活動を進められますよ。
松田未来さんの場合は、やりたい仕事が明確になっていなかったため、キャリアアドバイザーの方にカウンセリングをしてもらい、自分の強みや向いている仕事を教えてもらったそうです。
松田未来さんは転職エージェントの利用について、以下のようにコメントしています。
「正直、短期離職・フリーター・派遣という自分の経歴で正社員に転職できるのか不安でしたが、派遣事務での電話対応や営業補助の経験、学生時代の部活動での頑張りをアピールすればいいとアドバイスをもらい、前向きに転職活動を進めることができました!」
このおかげで、最終的に松田未来さんはIT企業の正社員に転職することができ、いつ派遣切りされるかわからない不安から解放されました。
松田未来さんの経験からもわかるとおり、派遣社員から正社員に転職する場合は、とりあえず転職エージェントに相談してみるのがおすすめですよ。
派遣の給料は安いの?年収400万円の元派遣社員が体験談をもとに解説
松田未来さんは25歳まで月給20万円の派遣事務として働いていましたが、その経験から「派遣社員の給料は本人の能力に関係なく低く抑えられている」と語ります。
派遣社員時代の松田未来さんは、手取りが14〜16万円程度の月が多く、生活にはかなりの不安があったそうです。
「派遣社員として働いていると、企業側から必要なときだけ使える便利な人材として扱われているように感じることがありました…」とのこと。
時給が安く設定され、特に単純作業では誰でも代わりができると見なされてしまうため、賃金が低く抑えられやすいようです。
松田未来さんも時給1000円ほどで働いていた時期がありましたが、「そのまま派遣を続けていたらスキルも身につかず、将来に不安を感じたままでした…」と言っています。
派遣社員は、目の前の仕事にはストレスが少ないかもしれませんが、長期的に考えると、給料が大きく上がることは難しいのが現実です。
松田未来さんも派遣社員からIT業界の正社員に転職して年収400万円になってから、初めて経済的にも精神的にも安定した生活を手に入れることができたそうです。
松田未来さんがこの転職を通じて学んだのは、自分の人材価値を高めるためにスキルを身につけることが、将来の安定につながるということ。
派遣社員の給料が安い理由は人材派遣の仕組みにも原因がある?
あなたは人材派遣の仕組みをご存知でしょうか?
派遣社員として働くのなら、人材派遣会社の仕組みを最低限知っておかないと、損をしてしまう可能性があります。
派遣社員は、直接雇用ではなく派遣雇用という形態で働くことになります。
直接雇用では、雇用契約を結ぶ会社と実際に勤務する会社が同じですが、派遣雇用では、雇用契約を結ぶ会社と実際に勤務する会社が異なります。
アルバイトや正社員は直接雇用になるので、仕事をする会社と給与を支払う会社が同じになります。
派遣社員は派遣雇用になるので、派遣社員、派遣先の企業、派遣元の派遣会社の3者間で成り立っています。
派遣会社の仕事は、派遣社員に仕事を紹介すること、就業条件を派遣先企業と交渉すること、派遣社員に給料を支払うことです。
派遣会社は、派遣先企業から派遣社員一人当たりに支払う「派遣料金」をもらており、これが利益のもとになっています。
派遣料金のすべてが派遣社員の給料として支払われるわけではなく、そこから派遣会社の利益や経費などが差し引かれています。
具体的には、派遣会社の営業利益、派遣会社の諸経費、派遣社員の有給休暇費用、社会保険料などですね。
派遣会社によって内訳は異なりますが、だいたい派遣料金の7割が、派遣社員の給料として支払われています。
派遣社員の時給が1,000円なら、派遣先が支払っている派遣料金は1400円ということになります。
時給1,000円だと、1ヶ月が22日稼働として、1日8時間労働をしていれば、月給176,000円になります。これだと手取りは14万円前後ですね。
しかし、実際に派遣先が支払っている時給1400円で計算すると、月給246,400円になります。これだと手取りは20万円前後ですね。
つまり派遣会社が勤務先との間に入っている限り、さまざまな諸経費を差し引かれる状態が続くことになるのです。
ここまでを理解した上で、派遣社員という働き方を選んだほうがいいです。
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⇒僕が派遣を二度とやらないと決めた理由【25歳男の失敗談】
派遣社員の手取りが少ない理由は責任が問われない立場だから
ここでは、派遣社員のメリットやデメリットを紹介しますね。
- 自分の希望条件で自由に働ける
- 契約以外の仕事は基本的に発生しない
- プライベートの時間を確保しやすい
- 複数の企業での勤務を経験できる
- 好きな仕事を選ぶことができる
- 派遣会社に悩み相談ができる
- 派遣会社にキャリアプランのアドバイスがもらえる
- 未経験でも始められる仕事を紹介してもらえる
派遣社員は手取り月収14〜16万円という経済的に厳しい部分もありますが、それなりにメリットはたくさんありますね。
- 派遣期間には3年という上限がある
- 平均で半年~1.5年で仕事が変わる
- 給料や賞与が正社員より低い
- 交通費が支給されないこともある
- 派遣切りのリスクが常にある
- スキルの有無で給料に差がある
- 単純労働だと給料は極端に低い
派遣社員のデメリットには、契約期間の上限や給料が低いことに加え、派遣切りというリストラのリスクも高いという点がありますね。
派遣社員の給料が安い原因は市場価値が低いことも影響している?
派遣社員の最大のリスクは、突然リストラされる可能性があることです。
派遣先の言い分としては、法律的には問題ないということですが、派遣社員にとっては悲劇です。
2週間後から突然無職になるわけですから、貯金がなかったら生活できなくなってしまいますよね。
このような危険と隣り合わせの状態で働いているのが、派遣社員の実態です。
世の中の景気が悪くなると、企業の仕事自体が減ってしまい、人件費が経営を圧迫してしまいます。
人件費削減の最初のターゲットが、派遣社員の給料ということですね。
もともとの雇用契約がそうなっているので、派遣社員は何も文句を言えないのです。
派遣社員はイメージが悪いと感じた体験談
派遣社員にはさまざまな職種がありますが、一般的に「単純作業が多い」というイメージが根強いのも事実です。
例えば、工場でのライン作業や倉庫での仕分け作業、製品の検品作業など、これらは特別なスキルを必要とせず、誰でも比較的、短期間でできるようになる仕事です。
そのため、こうした仕事は市場価値が低く、派遣社員として働く方々も評価されにくいのが現実です。
企業からは「すぐに代わりが見つかる存在」として見なされ、待遇や扱いが軽んじられることもあります。
このため、派遣社員には不安定な状況に置かれている方も少なくありません。
元派遣社員の松田未来さんも、派遣社員として働いていた頃はスキルを磨く機会が少なく、将来に対する不安があったようです。
だからこそ、IT業界に転職し、専門的なスキルを身につけたことで、収入もキャリアも安定したのだとか。
今では『自分にしかできない仕事』を増やすことができ、やりがいを感じながら働けているそうです。
派遣の給料が安いことに不満がある人は正社員への転職を目指そう
これからの時代は、専門スキルがないと稼げません。
誰でもできる単純な作業を続けているだけでは、収入の向上や将来の安心を手に入れるのは難しいのが現実です。
大手企業が相次いで中堅社員の大幅リストラを実施したり、終身雇用の崩壊を発表したりする時代です。
日本が高度経済成長期だったときは、企業が用意したシステムの中で、歯車の一つとして働き続けていれば、それなりの生活ができていました。
元派遣社員の松田未来さんも、派遣社員時代には、自分で考え行動する機会が少なく、与えられた仕事をただこなすだけの日々だったようです。
しかし、そこで気づいたのは、スキルを磨かない限り、将来の選択肢が狭まるということ。
社会の中で自分の立場を確立し、より良い生活を手に入れるためには、専門的なスキルを持つことが大切です。
いま派遣社員として働いている方でも、自分のスキルを高めるために新しいことに挑戦すれば、未来の選択肢が広がります。
松田未来さんも25歳のときに思いきって一歩を踏み出したことで、派遣社員からIT業界の正社員に転職することができ、年収400万円という収入と仕事のやりがいを手に入れました。
あとは、あなた次第です。
あなたはどんな未来を手に入れたいですか?