本記事は、フリーターとして生きる人びとの膨大な語りを1本の記事にまとめたインタビュー集です。
『ボクらの転職体験談』は、中卒・高卒・大学中退・専門学校中退・専門卒・大卒・院卒など、さまざまな境遇のフリーターの方たちに取材をしてきました。
それぞれの経験をもとに、フリーターになったきっかけ、フリーター生活を続ける中で感じていること、将来や人生について考えていること、今後就職の予定はあるか、などが語られています。
※文中の地名や人名などの固有名詞は、本人の意向により仮名や匿名にしている場合があります。
※『今すぐにフリーターから正社員に就職したい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
目次
19歳フリーター1名の体験談
土橋さん(19歳男性・高卒フリーター・元遊園地アルバイト)
ーフリーター生活を続けていた経緯を教えてください。
高校を卒業したときは、オーストラリアでワーキングホリデーをする予定でした。早く自立したいという気持ちもあって、一人暮らしと海外生活にすごく期待していたんです。
でも、コロナの影響でその計画が延期になってしまい、何もできないまま待っているのも嫌だったので、とりあえずアルバイトを始めることにしました。
昼間は遊園地のレストランで接客のバイト、夜は宅急便の仕分けの仕事を掛け持ちして、6ヶ月ほどフリーター生活を続けていました。どちらの仕事も楽しくて、特にレストランでの接客は、自分に合っていると感じていましたね。
でも、ワーキングホリデーの目処が立たないまま半年が過ぎてしまい、「このままずっとフリーターでいていいのかな」と漠然とした不安を抱えるようになりました。
ー正社員になろうと思ったきっかけはありますか?
一番のきっかけは、周りの同級生たちと自分を比べるようになったことです。友人たちは大学に進学したり、高卒で就職したりしていて、社会人としての一歩を踏み出していました。
さらに、当時付き合っていた彼女が高卒で自衛隊に入って、真剣に働いている姿を見て、「自分はこのままでいいのか?」と強い焦りを感じるようになりました。
それで、ワーキングホリデーの計画は諦め、就職して自分の生活を安定させようと決意しました。アルバイトでは経験できないような、新しい環境に挑戦したいとも思っていました。
ー就職活動で苦労したことはありますか?
最初は自分一人でハローワークや求人サイトを使って、営業職の求人を中心に探しました。でも、応募した10社のうち、書類が通過したのは1社だけ。面接に進むこともできず、内定はゼロでした。
その経験で、「自分一人では限界がある」と痛感しましたね。自信も失いかけていましたし、何をどう改善すればいいのかも分からず、途方に暮れていました。
そんなときに、インターネットで見つけた就職エージェントに登録したことが、状況を大きく変えるきっかけになりました。担当のキャリアアドバイザーの方が、自分の強みや適性を一緒に見つけてくれたおかげで、就職活動が一気に前向きになりました。
ーフリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
現在はベンチャー企業で営業職をしています。働き始めて2年目ですが、毎日新しいことを学びながら充実した日々を過ごしています。
フリーター時代と比べると、収入が安定したことで将来の計画も立てやすくなりましたし、精神的な余裕も生まれました。何より、周りの同級生と自分を比べて劣等感を抱くことがなくなったのが大きいです。
仕事の中では、高校時代に部活を最後までやり遂げた経験や、アルバイトでの接客経験が活きていると実感します。お客様や同僚とのコミュニケーションがうまく取れることも、自分の強みだと思っています。
将来的には、今の会社でキャリアアップを目指しつつ、いずれは自分のスキルを活かせる別の道にも挑戦したいと考えています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
20歳フリーター8名の体験談
斉藤さん(20歳女性・専門学校中退フリーター・靴屋アルバイト)
ーフリーターになる前はどんな人生でしたか?
私は専門学校に通っていました。もともとゲームが好きで、自分でもゲームを作りたいと思い、イラストレーターやフォトショップ、3D CGなどを学んでいました。ただ、途中で中退することになりました。
中学では茶道部、高校では軽音部に所属していて、ドラムやボーカルを担当していたんです。何かを作ることや表現することが好きで、デジタルイラストもよく描いていました。それが、今でも私の中の原点です。
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
専門学校を辞めた後、正社員として就職する道も考えましたが、すぐには自分のやりたいことや進むべき道が見つからなくて、とりあえずアルバイトを始めました。最初は生活費を稼ぐためという感じでしたね。
ー今までどんなアルバイトを経験しましたか?
これまで、いろいろな接客のアルバイトを経験してきました。最初はディスカウントストアで1年半、次にコンビニバイト、ネットカフェ、ゲームセンターと働きました。
現在はスニーカーショップでアルバイトをしています。主に接客や売り場作り、商品の仕入れの相談などをしています。役職は一番下ですが、店長が社員としてほぼ一人で運営しているので、店を支える重要な役割を感じています。
ーフリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
アルバイトでは接客が中心だったので、人とコミュニケーションを取るスキルは磨かれました。ただ、収入面では厳しい現実を感じています。
今は彼氏と同棲していて家賃や光熱費を折半しているのですが、それでも手取りが17~18万円でギリギリです。自分の将来のためにも、もっと安定した収入が必要だと強く感じています。
ー今後就職の予定はありますか?
はい、現在は就職活動をしています。ゲームを作る会社や、事務系のデスクワークに興味があります。ゲームを作りたいという夢は今もあり、専門学校で学んだイラストレーターやフォトショップ、3D CGのスキルを活かしたいと思っています。
また、これまでの接客経験で得たコミュニケーション能力も自分の強みだと考えています。ですが、正直なところ接客業はあまり向いていないと感じていて、PCスキルをさらに身につけてデスクワークに挑戦したいです。現在、3社の書類選考結果を待っているところです。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
伊東さん(20歳男性・専門学校中退フリーター・ホテルバイト)
ーフリーターになる前はどんな人生でしたか?
中学時代は陸上部で短距離走をしていました。また、ゴルフも少しやっていました。高校では写真部に所属し、写真に興味を持つきっかけとなったのは、ひいおばあちゃんが亡くなったときに写真が残っていたことです。写真が「思い出を形として残せる」という魅力に惹かれました。その思いがあったので、写真を専門的に学ぶために専門学校に進学しました。
ー専門学校を中退した理由はありますか?
専門学校で写真を学んでいましたが、心臓の持病の影響で体調を崩しがちになり、1年生のときから発作が出るようになりました。その結果、学校に通えない日が増え、単位が足りなくなってしまいました。通院しながらの生活で、特別な薬は服用していないものの、過度な運動は禁止されています。
学校を続けたい気持ちはありましたが、体調との両立が難しく、中退を選ばざるを得ませんでした。
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
専門学校を辞めてから、すぐに正社員の写真関係の仕事を探しました。一度、写真の仕事が決まりかけたのですが、急遽その話がなくなり、フリーター生活が始まりました。今はアルバイトをしながら、次のステップを模索しています。
ーフリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活では、カラオケや居酒屋、ホテルのウェイターなど、いろいろな仕事を経験しました。特にカラオケ店で働いたときは、同年代のスタッフが多くて人間関係が良く、楽しかったです。一方で、居酒屋のアルバイトでは、大きな声を出すのが苦手でストレスを感じました。
フリーターとして働いている中で感じるのは、目標が見えにくく、モチベーションを維持するのが難しいということです。特に写真の道に進む夢を諦めきれない気持ちがあるので、現状に満足できない自分がいます。
ー今後就職の予定はありますか?
正社員として働きたいと思っています。一度は写真の仕事が決まりかけたので、その道をもう一度目指すか、それとも別の分野で新しいキャリアを探すべきか悩んでいるところです。
就職エージェントにも相談していて、視力が悪いなど自分の課題はありますが、それをカバーできる仕事を探していきたいです。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
橋詰さん(20歳男性・高卒フリーター・牛乳配達アルバイト)
ーフリーターになる前はどんな人生でしたか?
中学生時代は卓球部、高校時代はバドミントン部に所属していました。運動は好きで、ロードバイクが趣味です。学生時代はマウンテンバイクでよく走り回っていました。
どんな人とも仲良くなれる性格で、「優しい」とよく言われるのが自分の長所だと思います。ただ、少し面倒くさがりな一面もあり、それが短所かなと感じています。
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校卒業後、やりたいことが漠然としていて、すぐに正社員になるよりもアルバイトを通じていろいろな経験をしてみようと思いました。
また、声優の活動やプログラミングの勉強といった夢を追いかけるため、時間の融通がきくフリーター生活を選びました。
ー今までにどんなアルバイトを経験してきました?
これまでにいくつかのアルバイトを経験しました。それぞれ違った学びがありましたが、どれも一筋縄ではいきませんでしたね。
工場バイト(1ヶ月):おしんこを作る流れ作業でしたが、単調な作業についていけず短期間で辞めてしまいました。
牛丼屋(4ヶ月):接客を担当していました。厳しい評価基準があり、思うようにシフトに入れなくなり辞めました。
イベント警備(2ヶ月):立ち仕事が多く、体力的にきついと感じました。
工場派遣(1ヶ月):スポーツメーカーの工場でスポーツウェアのライン作業をしましたが、人間関係の問題で続きませんでした。
単発アルバイト(3ヶ月):様々な現場で仕事をしましたが、安定性に欠けていると感じました。
牛乳配達(現在2ヶ月目):仕事内容は単純で悪くはないのですが、「何か物足りない」と感じています。
アルバイトを通じて、いろいろな業種や働き方を知ることができましたが、そろそろ本格的にキャリアを考える時期だと思っています。
ーフリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活は自由な時間が多く、自分の好きなことや新しい挑戦をする余裕があります。でも、安定した収入が得られず、将来のことを考えると不安になることも多いです。
夢に向かっている途中という気持ちはありますが、具体的な成果が見えないまま時間が過ぎていくことに焦りを感じています。
ー今後就職の予定はありますか?
はい、就職を考えています。フリーター生活が2年ほど続いたことで、そろそろ安定した収入を得たいと思うようになりました。特に興味があるのはプログラミングやIT関連の仕事です。アプリケーションの開発やクリエイティブな仕事にも挑戦してみたいと考えています。
また、声優活動にも興味があり、将来的にはアルバイトをしながらそうした活動を続けるのか、安定した仕事をしながら夢を追うのかを模索中です。ハローワークや転職サイトを活用して、少しずつ行動を始めています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
梅崎さん(20歳男性・高卒フリーター・スーパーアルバイト)
ーフリーターになる前はどんな人生でしたか?
5人兄弟の2番目として育ちました。家族が多かったこともあり、子どもの頃から家計を考える場面が多かったですね。
中学時代は剣道部に所属し、忍耐強く取り組むことを学びました。高校ではバドミントン部に所属しましたが、家庭の経済的な事情で高専を中退することになりました。
その後、高卒認定資格を取得して、次のステップを模索することにしました。
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校中退後、すぐにフリーターとして働き始めました。自分で収入を得る必要があり、早く社会に出て経験を積みたいと考えたからです。
また、どんな仕事が自分に合っているのかを探りたい気持ちもありました。
ーアルバイト経験で得た学びや気づきはありますか?
主に焼き鳥居酒屋のキッチンとスーパーの販売・品出し業務を経験しました。それぞれに学びがありましたね。
焼き鳥居酒屋(1ヶ月):短期のアルバイトでしたが、調理やキッチンの効率的な動き方を学びました。
スーパー(1年):販売や品出しを担当しました。具体的には飲料や食料品の品出し、店舗全体の片付け、他部門の応援など幅広く経験しました。特に印象的だったのは、24本入りの飲料箱を1日に50箱以上積み立てる作業で、体力がついたことです。また、お客様対応では商品の場所を的確に案内できるよう心掛けていました。
失敗もありましたが、メモを取る習慣をつけることで改善し、その後は頼りにされることも増えました。別の売り場部門からも応援を頼まれることが増え、信頼されていると実感できたのは嬉しかったです。
ーフリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活は自由な反面、将来の不安が大きいですね。働く中で得られる経験や学びは貴重ですが、スキルや資格が身につかない限り、安定したキャリアには繋がりにくいと感じています。
また、アルバイトだと責任の範囲が限られているので、自分の成長には限界があるとも思います。そろそろ新しい道を探さなければという焦りを感じています。
ー今後就職の予定はありますか?
はい、正社員として働きたいと考えています。ITエンジニアや工場勤務に興味があり、転職エージェントや転職サイトを活用して情報収集を始めています。
希望する職場は、土日祝日が休みで残業が少ない環境です。そして、スキルを磨きながら、仕事と私生活を両立できる状態を目指しています。安定した収入を得ながら、自分に合った仕事で成長していきたいです。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
深山さん(20歳男性・専門学校中退フリーター・事務アルバイト)
ーどんな子ども時代を過ごしてきましたか?
小学生のころはスイミングや習字、絵の教室にも通っていて、習い事も色々やっていましたが、小学校1年生から10年間、ずっと野球に打ち込んできたのが自分にとっては大きいですね。
硬式ボールのクラブチームに所属していて、毎日朝早くから夜遅くまで練習する日々でした。小学6年生のときは、特に頑張っていて、競合チームで死に物狂いで努力していました。Yahooニュースでプロ注目選手として取り上げられたこともありました。
でも、中学時代にケガをしてしまい、半年から1年くらい身体が思うように動かなくなりました。そのときは野球ができない分、ほかのことを頑張ろうと切り替えて、受験に集中しました。ケガの影響で高校からはバスケットボール部に入りました。新しいことに挑戦するのも楽しかったです。
ー専門学校を中退した理由はありますか?
高校卒業後、スポーツ系の専門学校に進学しました。スポーツにはずっと関わっていたかったし、好きな分野だったから選びました。でも、家庭の経済状況が厳しくて、1年で中退することになりました。学校自体は楽しかったし、続けたかったけど、仕方がなかったです。
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
専門学校を辞めてから、とにかく生活費を稼がなければならなかったので、アルバイトを始めました。高校時代から飲食店でホールやキッチンの仕事をしていたので、その経験を活かして続けていました。
それと並行して事務系のアルバイトもやりました。事務の仕事では商品の受付対応や法人営業向けのデータを資料にまとめる作業も経験しました。
ーフリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
生活は何とか成り立っていますが、このままでいいのかという不安があります。一人で生活していけるように、しっかりとした仕事に就かないといけないと思っています。
アルバイトの仕事をしている中で、スキルを身につけたり、人と接することの大切さを学ぶ機会もありましたが、長く続けられる安定した環境を求めるようになりました。
ー今後就職の予定はありますか?
はい、就職を考えています。一人で生活に困らないように自立したいと思っています。今のところ、具体的な職種や業種は決まっていませんが、デスクワークや宅配の仕事に興味があります。これから本格的に活動していく予定です。
パソコンはある程度使えるので、ワードやエクセルのスキルも活かせる仕事ができたらいいなと思っています。将来的には、人の役に立つ仕事に就きたいです。自分よりも誰かのために行動することが好きなので、そういう場で力を発揮できる仕事に就けたら嬉しいです。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
山中さん(20歳男性・大学中退フリーター・飲食店アルバイト)
ーどんな子ども時代を生きてきましたか?
小さい頃からずっとバスケをやっていました。小学校ではクラブチームに入っていて、中学・高校でも部活で続けていました。ポジションはガードで、チームの指示を出したりする役割でしたね。毎日練習があって朝練もあって、土日も試合や練習で忙しかったですけど、頑張った分だけ試合で成果が出るのが楽しかったです。
勉強では現代文が好きで得意でした。文章を読んで考えたりするのは得意なんですけど、数学はどうしても苦手でしたね。数字を使って考えるより、文章を読んで解釈するほうが性に合ってました。
ー大学を中退した理由はありますか?
情報系の学部に入ったんですけど、授業についていけなくて…。プログラミングでパイソン(Python)をやっていたんですけど、説明を聞いても何をどうすればいいのか全然分からなくて。文系の高校から進学したので、基礎が足りなかったのかもしれません。
大学を選んだ理由は、ゲームが好きだったからです。RPGとかをやるのが好きで、『情報系に進めばゲームに関わる仕事ができるかも』と思ったんですけど、思ってたのと違ったというか…。いろいろ受験して、受かったのがその大学だったから進学したんですけど、合わなかったですね。
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学を辞めたことで時間ができて、バイトを始めることにしました。親からも「ちゃんと働いてほしい」って言われていて、少しでも自分で稼がなきゃなって思ったんです。
今は焼肉屋のキッチンでアルバイトをしています。味付けをしたり、料理を盛り付けたりするのが主な仕事です。オープニングスタッフとして入ったんですけど、先輩たちも優しいし、仕事もすぐ覚えられました。
ーフリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
バイト自体は楽しいし、職場の人間関係も良好なので不満はないんですけど、将来のことを考えると不安になることがあります。このままでいいのかなって思うことが増えてきました。
親にも「そろそろちゃんとした仕事を探したら?」って言われるんですけど、自分がどんな仕事に向いているのか分からなくて、なかなか一歩が踏み出せない感じです。
ー今後就職の予定はありますか?
正社員として働くことも視野には入れているんですけど、どんな仕事が自分に合っているのかが分からなくて悩んでいます。看護学校を受験したこともあるんですけど、不合格でした。そのときは両親から「安定した仕事に就いてほしい」って勧められて受けたんですけど、結局自分が何をしたいのか分からないまま挑戦してダメだった感じです。
バイト先では、仕事が丁寧だとか覚えるのが早いって言われることが多いので、そういうところは自分の強みだと思っています。それを活かせる仕事を見つけられたらいいなと考えています。
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坂野さん(20歳男性・高卒フリーター・野球教室アルバイト)
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校を卒業してすぐに埼玉で社会人野球のチームに入りました。野球を続けたい気持ちが強かったので、仕事も野球と両立できるものを探していました。
ただ、社会人野球では平日の練習や試合があり、それを優先するためには正社員としてフルタイムで働くのが難しく、フリーターとしての生活を選びました。
ーいま追いかけている夢はありますか?
プロ野球選手になるのが目標です。現在所属しているクラブチームでプレーを続けながら、プロのスカウトにアピールできるように日々努力しています。24~25歳までにプロになれたらと思っています。
仕事が土曜に入るときは難しいですが、可能な限り調整して野球の時間を確保しています。自分の年齢や体力を考えると、プロを目指せるのは今だけなので、このチャンスを逃したくありません。
ーフリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
野球を優先する働き方ができるのはありがたい反面、収入の安定や将来のキャリアについて不安に思うこともあります。
工場勤務ではライン作業が自分に合わず、土曜に出勤が必要な場合があり、野球の練習が難しいこともありました。営業職ではコミュニケーション力を磨けたものの、土日が仕事で野球との両立が厳しかったですね。
野球教室でのアルバイトを経験して、野球を通じて誰かの成長を支えるのもいいなと思いましたが、まずは自分の夢に集中したいです。
ー今後就職の予定はありますか?
正社員として安定した収入を得ながら、野球を続けられる環境を探しています。現在、土日休みの仕事を希望しており、野球指導の会社を受けています。
24~25歳までにプロになれるかどうかが一つの節目だと思っています。それまでに結果が出なかった場合は、野球をサポートする側や指導者として、新しい形で関わっていきたいです。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
凛花さん(20歳女性・高卒フリーター・元焼肉屋アルバイト)
ーフリーターになる前はどんな人生でしたか?
小学生の頃から人と話すことが好きで、特に注目される場面が好きでした。例えば、ピアノの発表会では人前で演奏するのが楽しくて、その頃から自分が何かに集中するのが得意だと感じていました。
中学から高校ではバレー部で学年のリーダーを務め、人と話すことや協調性を学びました。部活は厳しかったですが、それ以上に仲間と一緒に目標に向かうことが楽しかったですね。
高校卒業後、信用組合の事務職として就職しましたが、相談できる相手が少なく、入社3ヶ月で退職してしまいました。
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
信用組合を辞めた後、しばらくはチーズケーキ工場や焼肉屋でアルバイトをしていました。チーズケーキ工場では単調な作業も、慣れてくると楽しくなりました。でも焼肉屋では店長が説教くさく、早く辞めたいとずっと思っていました。
フリーター生活の間に、会社員として働くことが自分にとって大事だと気づきました。特に姉が会社員として働いている姿を見て、自分も早く正社員にならなければと感じましたね。
ーフリーターから正社員になろうと思ったきっかけは何ですか?
フリーター生活を続けていると、将来が不安になりました。アルバイトだと収入が安定しないですし、親や周囲からも「いつまでアルバイトするの?」と言われることが増えました。
特に、焼肉屋でのアルバイト経験が転機になりました。正社員として安定した収入を得て、長く働ける環境に身を置きたいと思うようになったんです。また、自分で探して応募したアパレルショップの正社員求人に内定をもらえたことで、前向きに新しい一歩を踏み出す決心がつきました。
ー就職活動で苦労したことはありますか?
最初は何を基準に求人を選べばいいのかわからず、苦労しました。自分が向いている仕事を知りたくて、適職診断を受けたこともあります。その結果、「一つのことを集中してやるのが向いている」と言われ、自分の特性に合った仕事を探すようになりました。
また、相談できる人がいない職場だと続かないと分かっていたので、職場環境や周囲のサポート体制を重視しました。
ーフリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
アパレルショップの正社員として働き始めたばかりですが、すでに毎日が充実しています。接客では人と話すことが多いので、自分の強みを活かせていますし、職場には頼れる同僚もいるので安心して働けています。
フリーター時代の不安定な生活から解放されて、将来への希望が持てるようになりました。普通に会社員として働ける環境に感謝していますし、これからはさらにスキルを磨いて長く働き続けたいと思っています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
21歳フリーター6名の体験談
橋本さん(21歳男性・大学中退フリーター・カラオケ店アルバイト)
①どんな子ども時代を過ごしてきましたか?
子ども時代は、特に音楽やゲームに興味がありました。中学生のときはテニス部、高校では吹奏楽部に所属して、パーカッションを担当していました。音楽が好きで、ゲームのBGMに魅力を感じたことがきっかけで楽器に触れるようになりました。
また、工業高校に通っていたこともあり、数学や理科など理系科目が好きでした。一方で、国語や英語はあまり得意ではありませんでしたが、それは「目的が見えなかったから」だと思います。明確な目的があれば、苦手なことでも挑戦できる性格だと自覚しています。
②大学を中退した理由はありますか?
僕は高校卒業後、私立大学の理工学部メカトロ学科に進学しました。この学部を選んだ理由は、新しい知識に触れることができる点と、高校で学んだ知識を活かせると感じたからです。「好きなこと」を見つけられるのではないかとも期待していました。
しかし、大学のカリキュラムが工業高校での学びと噛み合わず、基礎から勉強し直す必要がありました。また、余裕を持って学べる環境ではなく、実力不足を痛感する毎日でした。4年間通い続けるのは経済的にも無駄だと感じ、中退を決意しました。
③フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学を中退した後、生活費を稼ぐためにアルバイトを始めました。中退した当時は「働く意味がわからない」という感情が強く、すぐに就職活動を始めることはできませんでした。
現在はカラオケ店でアルバイトを続けています。この仕事を選んだ理由は、夜間に働ける環境だったからです。接客や掃除、料理、機材メンテナンスなどさまざまな業務を担当しており、仕事に対して特に嫌な面はありません。
④アルバイト経験で得たスキルや学びはありますか?
カラオケ店でのアルバイトでは、幅広いスキルを身につけることができました。接客ではお客様の要望に応える力やコミュニケーション能力を磨き、機材メンテナンスを通じて物事を正確に進めるスキルを培いました。
さらに、後輩の教育を任された経験から、人に教える難しさや責任感も学びました。「何でもやりたい」と思う性格なので、いろいろな業務を経験できたことは自分にとって大きな財産です。ただ、アルバイトという立場ではこれ以上の成長が難しいと感じています。
⑤フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
アルバイト生活には一定の満足感はありましたが、21歳という年齢を考えると、このままではいけないという焦りも感じています。
同世代の友人たちが就職して責任ある仕事に挑戦する姿を見て、僕も専門的なスキルや知識を身につけたいと思うようになりました。フリーターとしての生活に慣れすぎて動けなくなってしまったことを反省していますが、今からでも行動を起こそうと考えています。
⑥今後就職の予定はありますか?
はい、正社員としての就職を目指しています。モノづくりに関わる仕事が希望です。工場や機械加工など、具体的な形として残る仕事に魅力を感じています。
また、場所にはこだわりません。どこに住むかよりも、仕事そのものに意味を感じられるかが大事だと思っています。22歳になる節目までに責任のある仕事を始め、少しでも早く技術や知識を身につけたいです。
八代さん(21歳男性・高校中退フリーター・新聞配達アルバイト)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
高校1年生のとき、15歳で中退しました。その後、資格試験の予備校に3~4年通い、税理士を目指して勉強していました。父親が司法書士をしている影響もあり、自分も資格を活かした仕事に就こうと考えたのがきっかけです。
最終的に税理士になる夢は諦めましたが、その間に日商簿記1級を取得しました。高校認定試験もあと2科目合格すれば取得可能なところまで進めています。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
税理士を目指していた頃、生活費を稼ぐために19歳から1年間新聞配達のアルバイトをしていました。税理士の勉強に集中するために、体力的に負担が少なく、朝だけ働ける新聞配達を選びました。
その後、税理士を目指す道を諦めたことで、フリーター生活を続けながら自分に合った仕事を模索するようになりました。
③フリーター期間に得た経験やスキルはありますか?
新聞配達を通じて、時間を守る重要性や効率的に物事を進める力が身についたと思います。また、日商簿記1級の資格取得は、自分の忍耐力や学び続ける姿勢を証明できる大きな成果です。
穏やかで話しやすい性格だとよく言われるので、接客や営業の仕事にも対応できるのではないかと感じています。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
同級生が大学4年生になり、就職活動を始める中で、焦りを感じることもあります。ただ、自分は自分のペースで進めることが大切だと思っています。
一方で、このままフリーターを続けることには限界があり、将来のためにも正社員として安定した職に就く必要性を強く感じています。
⑤今後就職の予定はありますか?
はい。今年22歳になる年齢を機に、正社員として働き始める準備をしています。簿記の知識を活かせる経理や事務職に興味がありますが、アパレルや美容業界にも関心があり、幅広く求人を見ています。
現在は転職エージェントを利用しつつ、父親のつながりで税理士事務所に進む可能性も検討しています。運転免許も取得予定で、仕事の幅を広げたいと考えています。
龍雅さん(21歳男性・高卒フリーター・コンビニバイト)
①どんな学生時代を過ごしましたか?
高校時代は、勉強と部活だけでなく、アルバイトにも力を入れていました。高校1年生から3年間、居酒屋でアルバイトをしていました。そこで気づいたのは、「お客様に満足してもらいたい」という自分の思いです。店内が汚かったり、店長がダラけている姿を見て、自分が働くことでお店を良くしたいと思いました。
この経験が、自分の中で仕事に対する責任感を育てるきっかけになったと思います。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校卒業後、すぐに正社員として就職する道は選ばず、アルバイトを続けて自分のやりたいことを模索しようと考えました。
最初は警備のアルバイトを半年間行いましたが、現場で怒鳴られるなど精神的に厳しく感じ、辞めることに。その後、コンビニでのアルバイトを始めて2年経ちましたが、シフトや金銭的な問題で辞めようか悩んでいます。
③フリーター経験で得た学びやスキルはありますか?
コンビニでのアルバイトでは、自分のアイデアを活かす機会が多くありました。たとえば、ポイントカードを活用することで近隣エリアでの使用率トップの成果を出しました。お客様にお得な情報を分かりやすく伝えることや、店舗のサービス向上のために「何が原因かを見つけて改善する」習慣を身につけました。
また、接客の言葉遣いも改善し、「よろしかったですか?」を「よろしいでしょうか?」に変えるなど、細かな点にもこだわりました。こうした経験を通じて、お客様に満足してもらうための努力を惜しまない姿勢が培われたと思います。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活を続ける中で、金銭的な不安を強く感じています。コンビニで店長と揉めたことがきっかけでシフトを減らされ、収入が減って生活が厳しくなりました。
また、職場の環境や人間関係が自分に与える影響も大きいと実感しました。これまでの経験から、「自分の意見が受け入れられる職場で働きたい」という希望が生まれています。
⑤今後就職の予定はありますか?
正社員として安定した収入を得るため、就職を考えています。将来的な具体的な目標はまだありませんが、お客様に満足してもらうためのスキルや、自分の考えを活かせる環境で働きたいと思っています。
また、女性スタッフと一緒に働きたいという希望もあり、職場環境を重視した就職活動を進めています。
蒲田さん(21歳男性・高卒フリーター・スーパーバイト)
①ご自身をどんな性格だと思いますか?
自分は「言われたことを精一杯やる性格」だと思っています。仕事でミスをしたときには、何が間違いだったのかを振り返り、改善していくことを心がけています。たとえば、アルバイト先で商品が売れているかどうかを観察して、売れ筋の商品を目立つ場所に配置するなど、自分なりに考えて行動するのが得意です。
ただし、数字を扱う場面ではミスをすることがあり、日付や個数を見間違えることもあります。これが自分の短所だと思っていますが、ミスを減らすために気をつけているところです。
趣味は音楽とゲームで、友達と一緒に遠出することも好きです。自転車で県内を一周したこともあり、アクティブに過ごすことが多いです。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校に入る前に、自衛隊の学校に通ったことがあります。ただ、規則が厳しすぎて、自由に動けないことが自分には合わないと感じました。友達と会うことも制限されていたため、3ヶ月で退校しました。
その後、通信制の高校に入って1年留年して卒業しましたが、特に明確な進路が決まっていなかったため、アルバイト生活を始めることにしました。
③フリーター期間にどんな仕事を経験しましたか?
1つ目は、スーパーの惣菜売り場での仕事です。朝から製造やパック詰めなどの業務を担当しました。お寿司の製造も行っており、仕事内容自体は問題ありませんでしたが、職場の人間関係が少し特殊で、働きづらさを感じる場面もありました。
2つ目は、ショッピングセンター内の食品売り場での仕事です。最初はデリカコーナーで夕方から片付けや値引き作業を担当し、その後、水産コーナーに移りました。ここでは商品のパック詰めや陳列、値引き作業などを行っていました。ただ、上司との関係がうまくいかず、精神的にきつい時期もありました。
どちらの職場でも、売り場の飾り付けや季節に合わせた売り場づくりを考えることにはやりがいを感じました。また、商品の売れ行きを観察しながら、効果的な陳列を工夫することも楽しかったです。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
アルバイト生活は、一定のやりがいや楽しさを感じる一方で、体力的な厳しさを感じる場面も多いです。スーパーでの仕事は立ちっぱなしで動き回ることが多く、足や体が不調になることがあります。
また、アルバイトという立場では責任のある仕事を任される機会が限られているため、自分の成長が止まっているのではないかという不安もあります。将来を見据えて、今の状況を変える必要があると感じています。
⑤今後就職の予定はありますか?
はい、正社員として就職する予定です。現在の職場では正社員試験の話もあり、再来年に受験する予定です。ただ、それまでの間にも自分に合った仕事を探して、ほかのキャリアの可能性も調べておこうと考えています。
音楽とゲームが好きなので、将来的には音楽制作や、それを活かしたゲーム開発に携わりたいという夢があります。今すぐに実現するのは難しいかもしれませんが、何らかの形で自分の好きなことを仕事にできるように努力していきたいと思っています。
智香さん(21歳女性・大学中退フリーター・焼肉屋アルバイト)
①子どもの頃はどんな生活をしていましたか?
幼少期から活発で、習い事もたくさんしていました。ピアノは3歳から高校2年生まで続けていて、先生と話す時間が好きでした。公文や習字も経験しましたが、特に覚えたり自分の好きなことに集中するのが得意でした。
中学時代はハンドボール部に所属していて、姉たちの影響もありました。部活も楽しく、授業では社会が好きでした。人の名前を覚えるのが得意で、知識を吸収することに楽しさを感じていました。
高校生になってからは友達とショッピングや遊びに出かける時間が増え、学際やクラスでの活動が充実していました。特に高校3年生のときが一番楽しく、友達や彼氏との時間が大切な思い出です。
②大学を中退した理由はありますか?
親の希望で大学に進学しましたが、経営学部の勉強に興味を持てず、単位を取れなくなりました。親の期待に応えたい気持ちはありましたが、自分自身が本当にやりたいことを見つけられないまま通い続けることに疑問を感じ、中退を決意しました。
③フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学を中退した後、焼肉屋でのアルバイトを友達に勧められたのがきっかけです。飲食業界は未経験でしたが、お客様と接する楽しさや、料理の提供を通じて自分なりに成長できる部分が多く、続けることができました。
④アルバイト経験で得た学びやスキルはありますか?
焼肉屋のアルバイトでは、お客様対応や後輩の指導を通じて、接客スキルを磨くことができました。特に料理の説明を丁寧にすることや、褒められたときの達成感は自信につながりました。
また、お客様視点で考えることを意識するようになり、常に相手が何を求めているのかを考える習慣がつきました。後輩指導では3~4人を教育し、業務を円滑に進めるサポート役としても力を発揮できたと感じています。
⑤フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
アルバイト生活は楽しい部分も多いのですが、友達と一緒に働いているから楽しいと感じる面が大きいです。一方で、飲食業界の人間関係や働く環境に不満を感じることもありました。上司が忙しいのに仕事をしない姿を見ると、モチベーションが下がることもありました。
また、将来について考えると、アルバイトのままでは生活が不安定だと思うようになりました。特に結婚を考える今、自分自身も安定した仕事に就きたいという気持ちが強くなっています。
⑥今後就職の予定はありますか?
はい、正社員として就職する予定です。彼氏と結婚を前提に付き合っているので、安定した生活を築くためにも、土日休みの職場を希望しています。
親からも土日休みの仕事を勧められていて、業界や職種についてはまだ具体的に決まっていませんが、不動産業界にも興味があります。ただ、不動産は土日休みではないことが多いため、親の意見を尊重しつつ他の選択肢も考えています。
また、自分の強みやアピールポイントについてはまだ模索中ですが、これまでのアルバイト経験を活かしながら、サポート役として力を発揮できる仕事に就きたいと思っています。
ミナさん(21歳女性・高卒フリーター・元ラーメン屋バイト)
①フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
私は金銭的な理由で大学には進学できませんでした。高校卒業後、ラーメン屋チェーンでアルバイトを始め、楽しさを感じながら仕事に打ち込んでいました。頑張りが評価され、新店舗のオープニングスタッフとして呼ばれることもありました。
②フリーターを続ける中で感じていたことはありますか?
フリーター生活は当初気楽で楽しいものでしたが、収入の低さや将来の展望がないことに悩んでいました。時給1,100円の限界を感じ、月収18万円ほどでは弟や妹の大学進学を支援することも難しいと考えるようになりました。
また、同年代の友人が正社員としてキャリアを積んでいく姿を見て、自分だけが出遅れている感覚に苛まれることもありました。
③フリーターから正社員になろうと思ったきっかけは何ですか?
21歳のとき、フリーターとしての収入や将来性に限界を感じ、「このままではいけない」という思いが強くなりました。弟や妹を大学に行かせたいという思いもあり、安定した収入とキャリアアップの可能性を求め、正社員になることを決意しました。
就職活動を始めるにあたって何から手をつけて良いのかわからず、転職エージェントに登録してサポートを受けることにしました。
④就職活動で苦労したことはありますか?
初めての就職活動だったため、自己分析や履歴書の作成など、基本的なことも手探り状態でした。一人で求人を探しても、応募する勇気が持てなかったり、どの会社が自分に合うのか分からなかったりしました。
しかし、転職エージェントを利用することで状況が大きく変わりました。キャリアアドバイザーが私の強みを引き出してくれ、適性に合った求人を紹介してくれたおかげで、短期間で内定を得ることができました。
⑤フリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
現在はIT業界の営業職として働き、入社2年目で年収400万円を超えました。会社では1ヶ月の研修期間が設けられ、基本的なビジネスマナーからIT業界の知識、営業スキルまで学ぶことができました。
先輩や上司のサポートも手厚く、働きやすい環境の中で徐々に成果を出せるようになりました。アルバイト時代に培った接客スキルが商談でも役立ち、自分の成長を実感しています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
22歳フリーター6名の体験談
高橋さん(22歳男性・高校中退フリーター・施設警備のアルバイト)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
中学卒業後に高校へ進学しましたが、高校2年生のときに中退しました。理由は、自分の夢であるアーティストを目指すためです。特にEXILE TRIBEの一員になることを目標にして、ダンスに全力で取り組むことを決意しました。
お姉さんの家に居候しながら、EXILEが運営するダンススクールに3~4年通いました。月1回のオーディションを受け、少しずつ上のレベルに進むことができましたが、最終的にトップクラスの特待生レベルには到達できませんでした。
それでも夢を追い続けた日々は、間違いなく僕の人生の中で一番頑張った時期です。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校を中退してから、ダンススクールのレッスン費や生活費を稼ぐためにアルバイトを始めました。最初は地元でコンビニのアルバイトをしていましたが、その後、夢を追うために東京に上京しました。
上京後も居酒屋やラウンジのボーイなど、さまざまな仕事をしながらダンスに打ち込みました。「25歳を目途に夢に区切りをつける」ということだけは決めていました。
③今までのアルバイト経験をざっくり教えてください
これまでに経験したアルバイトは以下の通りです。
スーパーの魚屋(半年):高校在学中に始めた仕事です。商品の陳列や接客を行っていました。
建設業(半年):造船業の現場で体力を使う仕事でしたが、自分には合わず、辞めました。
コンビニバイト(1年):地元にいたときに始めたアルバイトで、接客業務を通じて基本的なビジネスマナーを学びました。
居酒屋バイト(1年半+2ヶ月):最初の居酒屋では店長クラスの仕事を任されていました。上京後に別の居酒屋でも働きましたが、稼ぎが少なく長続きしませんでした。
ラウンジのボーイ(1年半):ゆるめの雰囲気のラウンジで働き、接客やドリンク作りを担当しました。お客様とのコミュニケーション能力を磨いた経験です。
施設警備バイト(2年):現在は会社のビルで受付やお客様対応をしています。24時間体制の仕事で責任感が求められる環境です。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーターとしてさまざまな仕事を経験しましたが、収入の不安定さを強く感じます。ダンススクール時代はその生活が夢の一部だと思えていましたが、今では将来に対する不安が大きくなっています。
ただ、接客業を通じて人と関わることの楽しさや、仕事の効率を上げる工夫をする喜びを感じることもできました。どの職場でも「視野が広い」「仕事が早い」と評価してもらえることが自信につながっています。
⑤今後就職の予定はありますか?
夢に区切りをつけて、社会人として安定した生活を築きたいと思っています。希望するのは、週2日の休みがある仕事で、年収300万円前後を目指せる環境です。
どの業界でも構わないので、自分にできることを見つけて、正社員として働きたいです。
⑥将来的にはどんなことがしたいですか?
将来的には、自分の好きなことを仕事にしていきたいです。具体的には、インフルエンサーやYouTuberとして活動を広げたいと考えています。特に、料理系の動画を投稿することに興味があります。
また、アーティストになる夢も完全に諦めたわけではありません。社会人として安定した収入を得ながら、自分の得意なダンスや歌を活かせる場を模索し続けたいです。
守田さん(22歳女性・大卒フリーター・シューズショップ店員)
①フリーターになる前はどんな生活を送っていましたか?
大学時代は和食チェーン店で3年半アルバイトをしていました。新人教育も任されていて、全体の業務フローを教えるなど、店舗運営の一部を支える立場でした。
大学4年生のときにはアパレル企業から内定をもらっていましたが、入社前に辞退しました。副店長としてスタートするプレッシャーや、売上達成のために叱責されることが予想され、自分には向いていないと感じたからです。また、自分が好きな服ではなかったため、売ることが難しいと思ったのも理由の一つです。お客様との会話が苦手というのも大きな壁でした。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
アパレル企業の内定辞退後、すぐに正社員の道を模索する準備が整っていなかったため、シューズショップでアルバイトを始めました。
半年間続けましたが、あくまで生活費を稼ぐための一時的な選択であり、本格的に正社員としての就職を目指そうと考えています。
③フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活は自由な時間が多い反面、将来への不安もつきまといます。正社員として働く友人たちと自分を比べて焦ることもありますが、今は「自分に合った仕事を見つけること」が最優先だと考えています。
また、アルバイトの経験を通じて、接客業が自分にはあまり向いていないことが明確になりました。ワークライフバランスを重視し、事務系の仕事で自分のスキルを活かしたいという方向性が固まりつつあります。
④現在、就職活動をしていますか?
はい。現在は事務系を中心に、業種を問わず正社員の仕事を探しています。すでに30社以上に応募しており、面接の準備にも力を入れています。大学時代に学んだエクセルやパワーポイント、ワードの基本スキルには自信がありますし、アルバイト時代に培った新人教育の経験もアピールポイントになると考えています。
早く仕事を任されるようになり、責任ある立場で働けるようになりたいと思っています。
絵美さん(22歳女性・大学中退フリーター・スナックバイト)
①学生時代はどんな人生を送っていましたか?
高校時代からアルバイトを多く経験しました。スーツ専門店、スポーツバー、バルなど、接客業を中心に働き、人と関わる楽しさを学びました。一方で部活動は一切やらず、自分のペースで過ごすことを大事にしていました。
大学では、アパレル販売のアルバイトを1年間、焼肉屋のホールスタッフを3年間経験しました。焼肉屋では長期間勤めたものの、店長や職場環境が合わず辞めることを決めました。ただ、接客を通じてコミュニケーション能力は確実に磨かれたと思います。
②大学を中退した理由はありますか?
大学3年生のとき、海外に行きたいという気持ちが強くなり中退を決意しました。特にオーストラリアで働いてみたいという夢があり、これから自立するためには家を出て一人で生活する必要があると感じました。
自分の可能性を広げたいという思いが、中退の大きな理由です。
③フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学を中退してから、安定した収入を得るためにフリーター生活を始めました。現在はカフェ店員とスナックのアルバイトを掛け持ちしています。
カフェでは7万円ほどの収入、スナックでは月18万円ほど稼いでいました。スナックでは特に、40~50代の社長やサラリーマンと接することが多く、大人とのコミュニケーション能力が身につきました。
④フリーター期間に得た経験やスキルはありますか?
最も大きな収穫はコミュニケーション能力の向上です。スナックでの接客を通じて、多様な職業や性格のお客様に対応する術を学びました。
また、カフェでの接客業務では丁寧さと効率性を意識し、働きながら自分を磨くことができました。複数のアルバイトを掛け持ちする中で時間管理能力も鍛えられたと思います。
⑤フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活は自由がある一方で、安定性がないことに不安を感じます。スナックの営業休止で収入が途絶えた経験を通じて、安定した収入の大切さを痛感しました。
一人暮らしを始めた今、生活の安定を得るためにも正社員として働くことが必要だと考えています。
⑥今後就職の予定はありますか?
はい。安定した収入を得るために正社員への就職を目指しています。携帯ショップへの応募を始めたところで、特に朝早すぎない仕事を希望しています(9時以降の勤務が理想)。手取りで17万円以上の収入が得られる仕事を探しています。
将来の夢であるエステサロン経営に向けて、資金やスキルを蓄えたいと考えています。
馬越さん(22歳男性・専門卒フリーター・元カラオケ店バイト)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
学生時代はあまり部活に打ち込んだり、大きな挑戦をしたりすることはありませんでした。中学の卓球部では人間関係のトラブルを経験し、高校以降は部活動には参加せず、自分なりにアルバイトや趣味に時間を使っていました。
専門学校では情報系の学部に進み、イラストレーター検定やフォトショップ検定の資格を取得しました。羊毛フェルトやプラモデルを作るのが好きで、物づくりに触れる時間が多かったですね。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
専門学校卒業後に木型製作所で正社員として働き始めましたが、父が起こした交通事故が原因で、上司との関係が悪化し、精神的に厳しい状況が続いたため、3ヶ月で退職しました。その後、フリーターとしてカラオケ店でアルバイトを始めました。
カラオケ店では接客やキッチン業務を担当しましたが、急な対応が苦手だったこともあり、仕事中にパニックになることもありました。それでも接客を通じてお客様と関わる楽しさを感じていました。
③フリーターから正社員になろうと思ったきっかけは何ですか?
フリーターを続けている中で、周りの同世代が正社員として社会で活躍している姿を見て、「自分もこのままではいけない」と強く思いました。また、両親に安心してもらいたいという気持ちもありました。
一度短期で会社を辞めてしまった経験があるからこそ、「今度は正社員としてしっかり働きたい」という思いが強くなり、就職活動を本格的に始めました。
④就職活動で苦労したことはありますか?
最初は工場系の仕事を中心に応募していましたが、なかなか採用されず、方向性を変える必要がありました。転職エージェントや転職サイトを利用し、応募と面接を繰り返しながら、自分に合う職場を模索しました。
就職活動では何度も不採用を経験しましたが、そのたびに志望理由を練り直し、次の面接でより良い対応ができるよう心がけました。一つの物事に集中して取り組む癖があったので、その点を活かせる仕事を探し続けました。
⑤フリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
現在は郵便物の配送ドライバーとして働いています。カラオケ店で培った接客やコミュニケーション能力を活かしながら、安定した環境で働けていることに満足しています。
これからは一人暮らしを視野に入れながら、自分の生活基盤を整えていきたいと思っています。正社員としての責任感を持ちつつ、少しずつ成長していきたいです。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
小室さん(22歳男性・既卒フリーター・元スポーツジムバイト)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
学生時代はとにかく人と関わることが好きで、中学時代には野球部のキャプテンとして、部員同士の揉め事を調整しながらまとめる役割をしていました。高校では英語科に進学し、部活動はテニスやラグビーを経験しましたが、特に目立った活動はしていませんでした。
大学では臨床心理士を目指していましたが、大学院進学が必須だと分かり、経済的な事情から断念しました。その代わりにアルバイトや趣味を通じて、自分にできることや興味を探していましたね。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学卒業時に2社から内定をもらっていたのですが、どちらも納得がいかず、断ったことで既卒フリーターになりました。一つは営業職の内定でしたが、年間休日が100日未満という条件が厳しく、もう一つは製造業で営業職の内定だったものの、実際は現場作業がメインになる話があったからです。
大学卒業後もスポーツジムのアルバイトを続けていましたが、安定した収入やキャリアを築くためには正社員にならなければと強く感じるようになりました。
③フリーターから正社員になろうと思ったきっかけは何ですか?
同世代の友人が社会人として活躍している姿を見て、自分もこのままではいけないと感じました。また、親や家族を安心させたいという思いもありましたね。
アルバイトをしていても、将来に対する不安が常にありました。収入面でも安定せず、年齢を重ねるごとに正社員として働くチャンスが減るのではないかという焦りもありました。その結果、何が何でも正社員になろうと決意しました。
④就職活動で苦労したことはありますか?
既卒やフリーター向けのエージェントを利用していましたが、最初は営業職に絞って応募していました。しかし、なかなか結果が出ず、自分の方向性を見直す必要がありました。
また、過去に内定を断った経験があるため、自分にとって何が大事なのかを改めて考え直しました。「好きなことや興味があること」と「現実的に続けられる仕事」を両立させることが難しかったですね。
面接では、自分のアルバイト経験や人と関わるスキルをアピールしつつ、納得のいく働き方ができる企業を探していました。
⑤フリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
現在は、介護系の人材紹介会社で営業職として働いています。人と接する仕事なので、自分の強みであるコミュニケーション能力を活かせています。
正社員になったことで収入が安定し、家族や友人にも安心してもらえています。これから3年間は営業職でしっかりキャリアを積み、その後のステップアップや将来的な起業も視野に入れて頑張りたいと思っています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
春紀さん(22歳男性・専門卒フリーター・元飲食店アルバイト)
①フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校時代からバンド活動にのめり込んでいて、将来も音楽をやっていきたいと思っていたんです。それで音楽の専門学校に進んだのですが、卒業後はバンド活動を続けるために、飲食店でアルバイトを始めました。
キッチンのバイトを選んだのは、料理ができるようになれば自分の生活にも役立つし、バイトをするなら何かスキルを身につけたかったからです。居酒屋や焼き肉屋などで働きながら、バンド活動に集中していましたね。
でも、祖母が介護を必要とする状況になり、地元に戻らざるを得なくなりました。実家で祖母の介護をしながらアルバイトを続けた半年間は、バンドを諦める決断をしなければならず、正直悔しかったです。
②正社員になろうと思った経緯を教えてください
介護が落ち着いたころ、自分の将来をしっかり考えるようになりました。バンド活動を続けられなくなったことで、次のステップに進む必要があると感じたんです。それにアルバイトを続けていても、年収200万円未満で、将来の不安が大きかったことも理由の一つです。
「そろそろ正社員として働かないと、22歳という年齢でもう遅れを取っているかもしれない」と焦る気持ちもありましたね。就職するなら「教育制度が整っていて、頑張り次第で昇給できる会社でキャリアを積みたい」と思って就職活動を始めました。
③就職活動で苦労したことはありますか?
正直、自分一人では何から始めればいいかわかりませんでした。資格もスキルもなかったので、自信が持てず、「本当に正社員になれるのかな…」と不安でしたね。
途中から転職エージェントに登録して相談するようになり、そこで自分の強みを見つけてもらえたのが大きかったです。特に飲食店での接客経験や、フリーターならではの「土日休みにこだわらない」という柔軟性が評価されました。
それでも最初はなかなか内定がもらえなくて、何度も挫けそうになりました。でも、キャリアアドバイザーの方が面接のフィードバックをくれたり、励ましてくれたりしたおかげで、最終的に自分に合う会社に出会えました。
④フリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
現在は家電量販店の販売職として働いています。入社1年目で年収が300万円を超えたので、アルバイト時代と比べて収入が安定しましたし、将来の計画も立てやすくなりました。
仕事では、飲食店のバイトで培った接客スキルが活かせています。お客様と話しながらニーズを引き出すのが得意になりましたね。また、目標に向かって日々努力する中で、自分自身の成長を実感できるのが楽しいです。
将来的には、本社で販売戦略を考える仕事にキャリアアップしたいと思っています。今はその目標に向かって、販売の現場でできることを全力でやっているところです。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
23歳フリーター9名の体験談
太田さん(23歳男性・高卒フリーター・ハンバーガー屋アルバイト)
①フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
通信制高校を卒業後、コンビニでアルバイトを始めました。働き始めた理由は特に明確な目標があったわけではなく、「とりあえずお金を稼ごう」といった軽い気持ちからでした。13時から19時のシフトで働くことが多くて、高齢者や主婦、子どもたちと接する機会がありました。いろいろな人と会話する中でコミュニケーションの楽しさを知り、仕事自体は割と好きだったんです。
店長から「責任感があって真面目だね」と評価してもらえたこともあり、それが自分の中で小さな自信になりました。ただ、その一方で趣味のアニメや漫画にかなりお金を使ってしまって、貯金はほとんどできませんでしたね。
②正社員として働いたことはありますか?
はい、21歳の頃に介護職に挑戦しました。人の世話をするのが好きだと思っていたので、自分に合う仕事だと考えていました。ただ、現実はかなり厳しかったです。24時間体制の仕事で、日勤や夜勤、朝勤が混在する勤務スケジュールに体がついていけませんでした。精神的にも追い詰められてしまい、結局4ヶ月で辞めてしまいました。
それでも介護の仕事にはやりがいを感じていました。高齢者の方々から「ありがとう」と言われる瞬間は本当に嬉しかったです。この経験が、僕にとって正社員として働くことの意味を考え直すきっかけになりました。
③フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
正直なところ、最初はフリーター生活が楽しかったんです。自由な時間が多くて、自分の好きなことにお金を使えるのが魅力でした。でも、22歳を過ぎた頃から周りの同級生が大学を卒業して社会人として活躍している姿を見て、大きな焦りを感じ始めました。「自分だけが取り残されているのではないか」「このままではダメだ」と心の中で何度も思いました。
フリーターとしての経験で得たものもあります。たとえば、コンビニでの接客を通じて自然とコミュニケーションスキルが身につきましたし、責任感の大切さも学びました。ただ、その一方で、収入が不安定なことや、将来に対する漠然とした不安はずっとつきまとっています。
④今後就職する予定はありますか?
はい、今は本気で就職を考えています。23歳という年齢は決して若いとは言えないと思いますし、今動かなければますます選択肢が狭くなるという危機感があります。僕が就職を決意した一番の理由は、「自分の可能性を試したい」という思いです。これまでのフリーター生活で培ったコミュニケーション力や責任感を活かせる仕事に就きたいと考えています。
もちろん、まだ不安もありますが、行動しなければ何も変わりませんよね。正社員として安定した収入を得て、自分の将来をしっかり築いていきたいと思っています。
小池さん(23歳男性・大卒フリーター・介護施設アルバイト)
①大学時代に就職活動はしましたか?
大学時代、プログラミング関連の仕事を目指して就職活動をしていました。しかし、思ったような結果が出せず、第一志望の企業には進めませんでした。自分のスキル不足や行動力の足りなさを痛感した一方で、「大卒なら何とかなるだろう」という甘い考えもどこかにあったのだと思います。結果として、就活に失敗してしまいました。
②新卒で入社した会社ではどんな仕事をしていましたか?
就活に失敗した後、介護施設での仕事を選びました。人を助ける仕事に興味があり、自分の真面目で優しい性格を活かせると思ったのが理由です。実際、入浴介助や食事介助、運動のサポートなどを行う中で、利用者の方々から感謝の言葉をもらえる瞬間にはやりがいを感じていました。
しかし、入社して3ヶ月ほど経つと、「他の人に変えてほしい」と利用者から言われることが増えました。それが自分には大きなストレスとなり、「この仕事は自分に向いていないのかもしれない」と思うようになりました。次第に職場で浮いているような感覚にも苦しみ、最終的には精神的に耐えられなくなり退職を選びました。
③フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
新卒で入社した会社を辞めた後、すぐに次の転職活動を始めました。しかし、なかなか希望する条件の仕事が見つからず、生活費を稼ぐために知り合いの紹介で介護施設のアルバイトを始めました。それがフリーター生活の始まりです。
④フリーター生活を始めてみていかがでしたか?
介護施設で働いていた時の話です。ある日、掃除の仕方について会社の会長である社長のお母さんから注意を受けました。その指摘に納得できなかった僕は、つい感情的になり口論してしまったんです。その時は謝罪しようと考えていたのですが、その後に「契約は継続しない」と通告され、事実上の解雇となりました。
自分の未熟さが招いた結果だと深く反省しています。冷静さを欠いてしまったこと、立場を考えずに感情を表に出してしまったことが失敗につながったと感じています。
⑤フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
自由な時間が多いのは魅力的ですが、それ以上に将来の不安が大きいです。特に周りの同級生たちがキャリアを築き始めているのを見ると、自分だけが取り残されているような気がして焦りを感じます。
一方で、フリーター生活の中で学んだこともあります。たとえば、介護職で培ったコミュニケーション力や責任感です。しかし、そうした経験をどう活かして次に進めばいいのかがわからず、迷いが生じています。
⑥今後就職する予定はありますか?
はい、現在は就職活動を続けています。地元で未経験OKの求人を中心に15~16件ほど応募しました。そのうち5件の面接を受けましたが、結果は芳しくありません。それでも、行動を止めずに続けていくつもりです。
今後は自分の強みを活かせる仕事に就きたいと考えています。たとえば、真面目で優しい性格や、困難な状況でも改善を目指して努力する姿勢などです。長く続けられる仕事、人間関係が良好な職場を見つけたいと思っています。目標は10年以内に年収1000万円を稼ぐこと。現実味はないかもしれませんが、目標を持たずに努力することはできないので、そこを目指して成長していきたいです。
穂村さん(23歳男性・大卒フリーター・コンビニバイト)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
小さい頃から、勉強が得意だと思っていました。でも、実際にはそんなにできる方ではなく、頑張ってようやくクラスで4~5番目の成績を維持するくらいでした。得意な教科は英語や日本史、化学で、単語を覚えたりする記憶力を活かせるものが好きでした。一方で、数学や物理は苦手で、小学校までは算数が得意だったものの、中学以降はついていけなくなりました。
高校では弓道部に所属し、副キャプテンを務めました。弓道を通じて集中力を養い、的に当たった瞬間の達成感が好きでしたね。友達は人並みにいて、昔からいじられ役として場の空気を良くする存在だったと思います。ただ、自分の短所としては、何かを続けるのが苦手で、公務員試験の勉強もスケジュールを立てて始めたものの、途中で怠けてしまうことが多かったです。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学を卒業した後、とりあえず安定した仕事に就こうと思い、公務員を目指しました。親が公務員ということもあり、自分もその道に進めば無難だと思ったんです。その間の生活費を稼ぐために、コンビニでアルバイトを始めました。コンビニを選んだ理由は、身近で手軽に始められる仕事だったからです。
アルバイトを続けているうちに、生活にメリハリが生まれ、時間を決めて行動できるようになりました。職場の人間関係も良好で、同世代のスタッフや外国人スタッフとも仲良くやれていました。ただ、公務員試験は2回挑戦しましたが、どちらも不合格となり、その後の将来について考えざるを得なくなりました。
③フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活には自由な時間が多い一方で、将来の不安も常につきまといます。公務員試験に落ちてから、「このままで良いのか」という思いが強くなりました。生活にある程度のリズムは生まれましたが、正社員としての安定したキャリアを築けていないことへの焦りが大きいです。
④今後就職を考えていますか?
はい、現在は正社員としての就職を目指しています。これまでにITエンジニアや商社の仕事を含め、6社ほど応募しましたが、まだ具体的に「これだ」と思う業界や職種には絞れていません。とりあえず、今の自分ができる仕事に挑戦してみたいという気持ちです。
一度転職エージェントにも相談しましたが、紹介された求人が自分に合わず、そのときは就活がうまく進みませんでした。今後は自分のやりたいことを少しずつ見つけながら、キャリアを築いていきたいと思っています。
拓也さん(23歳男性・大卒フリーター・スポーツジムバイト)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
学生時代はスポーツと麻雀に打ち込む日々でした。中学ではバスケットボール、高校ではハンドボール、大学でも再びバスケットボール部に所属し、スポーツに熱中していました。
一方で、高校時代に始めた麻雀にも夢中になり、大学では仲間がいなかったため、自分で非公式の麻雀グループを作り、15名ほどで活動していました。勝負ごとが好きで、一つのことに集中してしまう性格が、スポーツや麻雀での情熱につながっていたと思います。
アルバイトも大学時代から積極的に取り組んでいて、飲食店やスポーツインストラクター、学童保育などさまざまな経験をしました。特にスポーツインストラクターは3年間続け、自分の好きなトレーニングを活かして働く楽しさを知りました。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学4年生のときに消防士の試験を受けましたが、結果は不合格でした。
その後、「やりたいことが見つかってから仕事を決めたい」と思うようになり、現在は大学時代から続けているスポーツジムのアルバイトを中心にフリーター生活を送っています。スポーツジムを選んだ理由は、自分が無料でトレーニングをできる点と、トレーニングが好きだからです。
③アルバイトで身につけたスキルや経験はありますか?
スポーツジムのアルバイトを通じて、人と接することが楽しくなりました。もともとは人と話すのが苦手でしたが、週5日働いて常連さんと話すうちに、コミュニケーションの楽しさを感じるようになりました。また、トレーニングの知識を深め、機械の使い方をマンツーマンで教えるスキルも身につけました。お客様がダイエットに成功して喜んでいる姿を見るのは、自分にとっても嬉しい経験です。
ただ、掃除の業務は面倒に感じることもあります。それでも接客の時間が楽しいため、仕事全体には満足しています。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活には一定の自由がありますが、収入面の不安は大きいです。現在は月10万円ほどの収入で生活しており、安定した職に就きたいという気持ちが強くなっています。
また、麻雀プロを目指しているため、プロとして活動するのに必要な収入を得るためには、仕事と麻雀を両立させる方法を見つける必要があると感じています。
⑤将来はどんな人生設計を考えていますか?
将来の理想は、麻雀プロとして生計を立てられるようになることです。麻雀にはリーグ戦があり、最初はDリーグからスタートして、最終的にトップのA1リーグやMリーグに進むのが目標です。
ただ、プロだけでは収入が安定しないため、麻雀と両立できる仕事を見つけたいと思っています。現時点では土日休みを希望し、安定した生活を築きながら、自分の夢を追いかける計画を立てています。
裕之さん(23歳男性・専門卒フリーター・引越しアルバイト)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
中学・高校時代は剣道部に所属し、特に真面目な生徒ではありませんでした。授業中に寝たり、遅刻したりすることも多く、「よくやっていたな」と振り返ることもあります。
ただ、そんな自分でも剣道を通じて根気や努力する大切さを学んだ気がします。高校時代には、アルバイトも経験しました。最初はレジ打ちを半年間、その後は厨房で1年間働き、少しずつ社会経験を積んでいきました。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校卒業後、工場の派遣社員として半年働きましたが、柔道整復師の試験を受けるために辞めました。
その後、什器の搬入や搬出を行う引っ越しのアルバイトを始め、現在まで4年半続けています。この仕事を選んだのは、体を動かすのが好きで、単純作業よりも達成感を得られる仕事に魅力を感じたからです。
③フリーター経験で得た学びや気づきはありますか?
引っ越しや什器搬入の仕事を通じて、やりがいや大変さを実感しました。特に、お客様や同僚から「頑張ったね」と声をかけてもらうときには達成感を感じます。
一方で、雑な扱いを受けることもあり、そういう状況に直面すると体力だけではなく精神的にも疲れることを学びました。また、この仕事を続ける中で、将来的に体力的な限界が来るだろうという不安も感じています。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
今は実家に住んでいるため生活に大きな支障はありませんが、一人暮らしをすることを考えると、アルバイトの収入では不安が大きいです。
また、正社員になって安定した収入を得る必要があると強く感じています。それでも、ずっと座っている事務仕事は自分には合わないと思っており、体を動かす仕事にこだわりたいと考えています。
⑤今後就職の予定はありますか?
はい。現在、知り合いに紹介してもらった配送業の会社を含めて、就職を考えています。ただ、他にもキャリアの可能性があるのならと思い、転職エージェントにも相談しています。
完全に事務的な仕事ではなく、体を動かせる職種が希望です。月給23万円以上あれば理想的ですが、20万円以上であればなんとか生活できると思っています。
また、仕事を通じてコミュニケーション能力をさらに高め、相手に自分の思いを正確に伝えられるようになりたいという目標も持っています。
笹山さん(23歳男性・専門学校中退フリーター・ホスト経験あり)
①フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
フリーター生活の始まりは、専門学校時代にホストクラブで働き始めたことからです。スポーツの専門学校に通っていましたが、お金が必要になり、軽い気持ちでホストを始めました。
その後、仕事の魅力を感じ、5年間続けて主任まで昇進しました。給料が多い月には7桁を稼ぐこともありましたが、将来的な不安や年齢的な限界を感じて辞めることにしました。
②フリーター期間の経験で得たスキルや学びはありますか?
ホストクラブでの経験を通じて、コミュニケーション能力やチームマネジメントスキルを磨くことができました。主任としてキャストのマネジメントを行い、集団で行動する際のリーダーシップも身につけました。また、様々なタイプのお客様と接する中で、相手のニーズに応える柔軟な対応力を培いました。
現在は引越しのアルバイトを3ヶ月続けています。体力的には大変な部分もありますが、目の前の作業に集中して効率よく動くスキルが磨かれていると感じます。
③フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活には自由な時間がある一方で、安定性が欠けていると感じています。特に、ホスト時代は収入が多かった分、昼職に移行して収入が減る現実と向き合わなければならないのが現状です。
また、首元にあるタトゥーが就職活動にどの程度影響するのかが不安で、これまでのアルバイトでもタトゥーを理由に断られる経験がありました。そのため、「タトゥーが許容される職場」という条件が、仕事選びの中心になっています。
④今後就職の予定はありますか?
はい、年齢的にも昼職で安定した生活を送りたいと考えています。現在はエージェントに相談しながら、タトゥーが問題とならない仕事を探しています。就職活動自体は初めてなので手探りの状態ですが、まずは自分の状況に合った職場を見つけ、安定したキャリアを築きたいと思っています。
具体的な希望職種はまだ明確ではありませんが、自分の強みであるコミュニケーション力やマネジメントスキルを活かせる仕事に挑戦したいです。
早川さん(23歳男性・大学中退フリーター・工場の派遣社員)
①大学を中退した理由はありますか?
高校卒業後に私立大学の工学部に進学しましたが、大学での勉強に興味を持てず、次第に「このまま続けても意味がない」と感じるようになりました。
その結果、大学を中退することを決断しました。勉強に集中できない自分に対する焦りもありましたが、同時に、当時は何がやりたいのか分からなかったことが一番の原因です。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学を辞めてからの半年間はアルバイトをして生活費を稼いでいました。特にやりたいこともなく、生活を維持するために選んだのが、居酒屋でのアルバイトでした。この期間は自由な時間が多く、それなりに楽しかったのですが、同級生たちが大学生活や将来について話すのを聞くたびに、「自分だけが取り残されている」と感じることが増えていきました。
③派遣社員になったきっかけはありますか?
居酒屋でのアルバイト生活を続けていく中で、安定した収入が欲しいと思うようになり、手っ取り早く稼げる仕事として派遣社員を選びました。ちょうど地元の友人たちが工場勤務をしていたこともあり、深く考えずに派遣会社を通じて工場で働き始めました。ライン作業を中心に、材料のプレスや機械の数値調整を行う仕事でした。単調な作業が多かったのですが、効率を上げる工夫を考えるのは楽しかったです。
④派遣社員やフリーターを経験してみて感じたことはありますか?
派遣社員として働く中で、契約の不安定さを痛感しました。特に、23歳の時に突然工場での契約を打ち切られた経験は、僕にとって大きな転機となりました。それまで安定していた収入を失い、同時に「自分にはスキルもキャリアもない」という現実を突きつけられたような感覚でした。
また、フリーターや派遣社員として働く中で気づいた自分の強みもあります。居酒屋での接客経験から得たコミュニケーション能力や、工場勤務で培った効率を追求する姿勢です。しかし、それ以上に感じたのは、長期的なキャリアを築くためには専門スキルや安定した雇用形態が必要だということです。
⑤今後就職する予定はありますか?
はい、現在は正社員として安定したキャリアを築くために転職活動をしています。転職エージェントにも相談し、これまでの経験を活かせる職種や新しい分野への挑戦を検討しています。特に営業職や技術職など、自分のコミュニケーション力や効率を追求する力を活かせる仕事に挑戦したいと思っています。
23歳という年齢は、まだやり直しが効く年齢ではありますが、「もう若くない」という感覚もあります。このタイミングで行動を起こさなければ、もっと厳しい状況になるだろうという危機感を持っています。次の職場では、長期的にスキルを磨き、成長していける環境を目指したいです。
滝澤さん(23歳男性・大学中退フリーター・塾講師バイト)
①どんな学生時代を過ごしましたか?
僕の学生時代は、特に中学校のサッカー部の経験が印象に残っています。技術的には特別優れていたわけではありませんが、「自分がやれることを一生懸命にやる」という思いで、先輩たちのサポートに徹していました。この経験で、先回りして物事を考えたり行動する能力が身についたと思います。
大学時代は経営学部に所属していましたが、講義に興味を持てず、学ぶ意欲を保つのが難しくなっていきました。お兄さんと同じ学部に進学したものの、特に目指す目標がなく、ナイトワーク(ホスト)もしていたことから生活リズムも崩れてしまい、4年生で中退することになりました。
②フリーターになったきっかけはありますか?
大学を中退した後、個別指導塾でアルバイトを始めたのがフリーター生活のスタートです。塾で中学生や高校生に英語や数学を教える仕事は楽しく、人に喜んでもらえることに大きなやりがいを感じていました。
生徒たちが志望校に合格する姿を見ると本当に嬉しく、特に高校1年生の15人のうち13人が第一志望に合格したときは、自分の仕事が誰かの人生に役立っている実感を得られました。
ただ、コロナの影響で塾から正社員として雇用される話が立ち消えになり、改めて正社員としての道を模索する必要が出てきました。
③フリーター時代に経験したアルバイトはどんな仕事ですか?
フリーター時代のメインは個別指導塾のアルバイトです。英語や数学、国語など、複数の教科を担当し、生徒一人ひとりに合わせた指導を心がけていました。
また、授業中に教えきれなかった部分を家で準備し、生徒にわかりやすく伝えることも意識していました。人に教えることや、年下の人たちと接するのが好きで、塾の仕事はやりがいがありました。
大学時代にはドラッグストアや飲食店でのアルバイト経験もありますが、塾の仕事が一番印象深く、自分に向いていると感じました。
④正社員になるための就職活動はしていますか?
はい、現在は複数の転職エージェントを利用しながら、正社員になれる仕事を探しています。これまでに約60社に応募しましたが、なかなか希望に合う職場が見つかっていません。
人材紹介会社から紹介された企業で内定をもらったこともありますが、一回の面接で即内定が出たため、逆に不安を感じました。また、職場体験を経て、給料体系や面接官の態度に違和感があったことから、内定を辞退することにしました。
就職活動では、塾のアルバイトで培ったスキルを中心にアピールしています。同時に複数の業務を進行するスキルや、人に喜んでもらえる仕事への情熱を伝えるよう心がけています。
⑤今後の目標や将来のビジョンを聞かせてください
将来は「下の世代に何かを残せる人間」になりたいと思っています。僕自身、慕われる人間になりたいという気持ちが強く、人の役に立ち、信頼される存在を目指しています。
具体的には、資格を取得し、実績を積み上げて長期的に活かせるスキルを身につけたいです。また、自分自身が安定した生活を送るだけでなく、人に誇れる仕事をすることで、自信を持って次の世代に繋げられる何かを築きたいと考えています。
青山さん(23歳男性・大卒フリーター・公務員志望)
①どんな学生時代を過ごしましたか?
中学から高校卒業までの6年間、ボクシングに熱中していました。週4日以上、夜の21時頃までジムで練習を続ける生活はとても厳しかったですが、身体を動かすことが好きで、何より続けることに充実感を覚えていました。練習を通して、体力だけでなく、精神的な強さやコツコツ取り組む姿勢も養われたと思います。
勉強は「無理をしない範囲で目標を設定して達成する」ことを意識していました。結果的に大学の単位取得できたのは、計画的に努力を続ける性格のおかげだと思っています。
②フリーターになったきっかけはありますか?
大学卒業後、公務員をしていた兄の影響を受けて、僕も学校事務や市役所職員を志しました。人の役に立ち、やりがいのある仕事だと思ったんです。
大学4年生から公務員試験の勉強を始めましたが、苦手な勉強が足を引っ張り、2度試験に挑戦しましたが、残念ながら不合格でした。
その後、公務員試験を諦めて民間企業への就職を目指そうと決意しましたが、何をしたいか明確に決まっていない状態が続き、父の経営する運搬企業でアルバイトを続けながら模索することにしました。
③フリーター時代に経験したアルバイトはどんな仕事ですか?
父が経営する運搬企業で、工場や企業向けに重量物を運ぶアルバイトをしていました。顕微鏡やコピー機などの精密機械を4人ほどのチームで運搬し、設置までを行う仕事です。
1日3〜4件の現場を回り、時間内に作業を終わらせるため、計画的に動くことが求められました。また、現場の担当者とのコミュニケーションを通じて、スムーズに設置できるよう努めました。
現場では30代から40代の社員さんたちと働いていましたが、協力しながら進める仕事が自分に合っていると感じていました。体力には自信があり、仲間との連携で成果を出せるのが嬉しかったですね。
④正社員になろうと思ったことはありますか?
はい、公務員試験に不合格になったあと、民間企業で正社員としてキャリアを築こうと思いました。長く続けられる仕事に就きたい、誇りを持てる仕事がしたいという気持ちが強かったです。
そのため、ハタラクティブやマイナビジョブ20sといった転職エージェントに登録し、サポートを受けながら就職活動を進めました。ボクシングで培った体力や精神力、運搬会社でのチーム連携の経験をアピールポイントにしていました。
ただ、就職活動の途中で公務員への未練が残っていたこともあり、覚悟を決めきれない部分がありました。内定をもらった企業もありましたが、中途半端な気持ちで入社するのはよくないと判断して辞退しました。
⑤今後の目標や将来のビジョンを聞かせてください
現在は、父の運搬企業で社員として働きながら、将来についてじっくり考える時間を取っています。
今後は「やりがいを感じられる」「長く続けられる」「人の役に立てる」仕事に就きたいと思っています。自分にしかできない仕事を見つけて、10年、20年と続けられるキャリアを築いていきたいです。
理想の生活としては、仕事とプライベートに余裕を持ち、無理なく両立できる状態を目指しています。一人暮らしができるくらいの収入を得ながら、近場で通勤時間が30分程度の働きやすい環境が理想ですね。
24歳フリーター4名の体験談
光輝さん(24歳男性・大卒フリーター・アニメグッズ買取専門店バイト)
①大学卒業後に就職はしましたか?
はい、大学卒業後に正社員として就職しました。自動車の設計職を希望し、機械設計や部品開発設計の業務を志望していたのですが、配属されたのは車両制御のプログラミング職でした。設計職を希望していた僕にとって、未経験のプログラミング業務は非常に難しく、研修についていけず、本配属前に退職しました。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
正社員を辞めた後、好きなアニメや漫画に関わる仕事をしたいと思い、アニメグッズの買取専門店で働くことにしました。趣味を仕事に活かせる点が魅力的で、店舗での販売や買取査定の業務を担当しています。スタッフ間のチームワークも良く、働きやすい職場ではありますが、アルバイトという立場には限界を感じるようになってきました。
③フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
収入の不安定さや社会的な立場の弱さを強く感じています。特に、友人たちがキャリアを積み重ねているのを見ると、「自分だけが置いてかれているのではないか」と感じることが多くなりました。
また、現在住んでいる自宅を2年以内に出なければならない状況にあるため、引っ越し費用を考えると、正社員としての安定した収入が必要だと痛感しています。さらに、店舗移転に伴う労働環境の変化にも不安を感じており、「このままで良いのか」という葛藤があります。
④フリーターからの就職活動はしましたか?
はい、24歳で転職活動を始めました。転職エージェントに相談し、これまでのアルバイト経験をどのようにアピールすれば良いかアドバイスをもらいました。特に、ガソリンスタンドや100円ショップ、アニメグッズ買取専門店での長期勤務の実績や接客スキルを強みとして評価してもらえたのは大きな収穫でした。
しかし、正社員として働く覚悟がまだ定まらず、応募先での落選も続いています。その結果、現在のアルバイトを続けながら、自分が本当にやりたいことを模索している状況です。
⑤今後もフリーターを続けていく予定ですか?
今のところは、もうしばらくフリーターを続けるつもりです。アルバイト先から移転作業の手伝いを頼まれたり、友人とアニメ系の副業に挑戦しようという話が持ち上がったりしているので、正社員に就職するよりも、今はやりたいことに時間を使おうと考えています。
もちろん、正社員として働くことに対する不安や焦りはありますが、「自分の人生だから、もう少し好きなように生きたい」という気持ちが今の選択に繋がっています。この先考えが変わるかもしれませんが、それもまた自然なことだと思っています。
奥寺さん(24歳男性・大卒フリーター・工場アルバイト)
①大学生まではどんな人生でしたか?
小学生の頃からサッカーを始めて、中学・高校でも7年間続けていました。でも、高校に進むころから音楽に興味が湧いて、バンドを組むようになりました。高校では4人組のバンドでボーカルを担当していましたが、大学に入ってから本格的に活動をスタートしました。B'zなどのロック系のコピーバンドをやっていて、ライブ活動も行っていました。音楽を聴くのが今でも趣味で、将来的には作曲にも挑戦したいと思っています。
大学ではゲーム制作にも挑戦し、ユニティを使って3つのゲームを制作したことがあります。アルバイトは大学時代にキリンビールの下請け工場で仕分け作業をしていて、2年半続けました。体力的には大変でしたが、地道にコツコツ働くことの大切さを学びましたね。
②新卒で入社した会社での生活はどうでしたか?
大学卒業後、ゼミの紹介がきっかけで、システムエンジニアとして働きました。主にオートキャドのソフトをカスタマイズする業務や、VBAを使ったプログラムの開発を担当していました。一人で全ての業務をこなしてクライアントから褒められたときはやりがいを感じました。
ただ、客先常駐で派遣先が変わるという働き方が自分には合いませんでした。頻繁に引っ越しが必要な環境の変化がストレスで、7か月で退職することにしました。
③フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
退職後、「いろいろな経験をしてみたい」という気持ちから工場アルバイトを始めました。生活費を稼ぐためでもありましたが、同時に自分のやりたいことを探す時間も欲しかったんです。
副業的にHTMLやCSS、JavaScriptを使ったLP制作の仕事も手伝っていました。健康食品のランディングページを3件ほどコーディングしたことがあります。
④フリーター期間に楽しんでいることはありますか?
フリーター生活の中では、貯めておいた映画やゲームをじっくり楽しむ時間もあります。ホラーやRPGゲームが好きで、映画も15~20本ほど観ましたね。
⑤フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活には自由もありますが、「このままで良いのか?」という焦りも感じ始めています。自分は浅く広くいろいろなことに興味を持つタイプなので、明確な目標が見つからないことに悩むこともありました。ただ、これまでの経験を振り返ると、一人で調べて問題を解決する力や、自分なりに工夫して取り組む力がついてきたように思います。
⑥今後就職の予定はありますか?
はい、そろそろ本格的に就職しようと思っています。WEBやネット系の業種に興味があり、東京や大阪なども視野に入れて仕事を探しています。具体的には、やったことのない仕事にも挑戦してみたいですね。
最初は「働けそうな場所でしっかり働くこと」を目標にして、少しずつ自分のやりたいことを見つけていければと思っています。最終的には「ひとつのことをずっと続けられる」ような仕事に出会えたらいいですね。
大岩さん(24歳男性・大学中退フリーター・古本屋アルバイト)
①大学を中退した理由はありますか?
大学を中退した理由は、いくつかの要因が重なったからです。もともと志望していた大学に入れず、妥協して私立大学の国際学部に入学したのですが、授業内容にどうしても興味が持てず、学びに意欲が湧きませんでした。
その結果、3年生のときに一旦休学し、古本屋でアルバイトをしながら将来について考える時間を作りました。加えて、家庭の経済状況が大きく変わったことも中退の決め手になりました。父が視力を悪くして仕事を続けられなくなり、学費を捻出するのが困難になったため、僕自身も家計を支える必要があったのです。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学を休学している間に始めた古本屋でのアルバイトがきっかけです。アルバイトをしながら自分の興味や適性について考えていましたが、結局、経済的な事情もあり、そのまま中退後もアルバイトを続けることになりました。
アルバイトを選んだ理由の一つは、本や文化に興味があったからです。古本屋の仕事は、単なる接客だけでなく、商品の買取査定や陳列作業など、幅広い業務を経験できたのが魅力的でした。
③フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活を続ける中で、良い面もあれば課題も多く感じています。たとえば、古本屋での仕事を通じて接客スキルや商品の価値を見極める力が身につき、人と接することの楽しさを学びました。
しかし、アルバイトだけでは収入が不安定で、将来の見通しが立たないという現実にも直面しました。特に24歳という年齢を迎え、周りの同年代がキャリアを築いていく中、「自分だけ何やっているんだろう…」と思うこともあります。
さらに、家庭を支える必要性や、自分の生活を安定させるためにも、アルバイトだけでは限界があると痛感しています。
④就職活動をした経験はありますか?
はい、大学中退後に就職活動を始めました。初めての就職活動ということもあり、プロの力を借りようと考え、就職エージェントに相談しました。エージェントのアドバイザーからは、自分が意識していなかった強みをいくつも指摘してもらえました。
たとえば、古本屋で培った接客スキルや、学生時代の部活動でのリーダー経験などです。僕は野球部のキャプテンやクラシックギター部の部長を経験しており、これらの経験が責任感やリーダーシップの証になると教えてもらいました。
また、適職診断を受けた結果、「コミュニケーション能力を活かす仕事」や「合理的な判断が求められる仕事」が向いているという診断を受け、自分でも納得感がありました。
⑤今後就職の予定はありますか?
はい、現在も就職を目指して活動を続けています。これまでのアルバイト経験や部活動でのリーダー経験を活かしながら、安定した収入を得られる正社員の仕事に就きたいと考えています。
ただ、現実的には「大学中退」という経歴が足かせになることもあり、面接では「なぜ中退したのか?」と聞かれる場面が多いです。その際には家庭の事情を正直に説明し、むしろその経験から得た自立心や意欲をアピールするように心がけています。
中島さん(24歳男性・専門学校中退フリーター・元バーバイト)
①専門学校を中退した理由はありますか?
高校を卒業後、「看護師なら将来安定するだろう」と考え、看護専門学校に進学しました。しかし、学ぶうちに看護師という職業への興味を持てず、疑問を抱くようになりました。
さらに、母子家庭のため、家計を支える必要があり、夜遅くまでアルバイトをしていた影響で授業にも出られなくなってしまいました。3年間の留年を経て、学費の負担や将来の見通しを考えた結果、中退を決意しました。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
専門学校を中退した後、生活費を稼ぐためにダイニングバーでアルバイトを続けました。この仕事ではバイトリーダーとして30名のアルバイトスタッフの指導や売上管理を担当し、目標達成のために工夫することの面白さを知りました。
ただ、どれだけ頑張っても正社員ではないため、年下の社員よりも給料が少なく、有給や賞与もない状況に不満を感じていました。
③正社員になろうと思った経緯を教えてください
フリーター生活に満足していたわけではありません。大学生の後輩が次々と就職していく中で、取り残されているように感じていました。
また、叔父から「そろそろ手に職をつけたほうがいい」と助言され、さらに付き合っていた彼女にもフラれるなど、さまざまな出来事が重なり、自分の将来を真剣に考えるようになりました。このままではいけないと思い、正社員としての就職を決意しました。
④就職活動で苦労したことはありますか?
初めての就職活動だったため、何から始めて良いのか全く分かりませんでした。ハローワークに行ってみたものの、膨大な求人の中から自分に合ったものを選ぶのは大変でした。
その後、インターネットで調べて見つけた就職エージェントに相談することにしました。担当のキャリアアドバイザーが自己分析や適職診断を手伝ってくれ、自分の強みを活かせる仕事を一緒に探してくれたことが大きな助けとなりました。
就職活動を始める前に普通自動車免許が必要だとアドバイザーに教えてもらい、すぐに合宿免許を取りに行ったのも良い経験でした。
⑤フリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
現在はベンチャー企業で法人営業の仕事をしています。初めての営業職で不安もありましたが、職場の上司や先輩のサポートのおかげで順調に仕事をこなせるようになりました。
正社員になってからは収入が安定し、福利厚生も充実しているため、精神的にも余裕が生まれました。副業が許されている環境なので、休日には友人の会社でアルバイトをすることで、さらなるスキルアップも目指しています。
専門学校を中退した当初は、自分がこんな環境で働けるとは想像していませんでしたが、あのとき一歩踏み出して本当に良かったと思います。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
25歳フリーター6名の体験談
智美さん(25歳女性・中卒フリーター・スーパーレジ打ちのアルバイト)
①フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校時代、家庭の経済的な事情からアルバイトを優先せざるを得ず、定時制高校を中退しました。その後、生活費を稼ぐためにフリーターとしてスーパーで働き始めました。最初はレジ業務を担当していましたが、次第に発注業務や伝票の仕分け、商品の品出しまで任されるようになりました。
お客様と接する中で「ありがとう」と感謝されることが多く、辞める際にはお礼の手紙をいただいたこともありました。そうした経験が、「自分の仕事が誰かの役に立っている」という実感を与えてくれ、フリーターを続ける大きな原動力になっていました。
②フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーターとして働く中で、自由な時間が多いのは魅力でしたが、それ以上に「将来どうなるのだろう?」という漠然とした不安がつきまとっていました。特に、保険や年金が不安定な点は心配でした。シフト制の仕事では休みが不規則で、友人と予定を合わせることも難しく、プライベートの時間がほとんど取れなかったことも悩みでした。
また、同年代の友人たちがキャリアを積み重ね、結婚や家庭を持ち始めているのを見て、自分が置かれている状況に焦りを感じることも多かったです。
③現在正社員への就職を考えていますか?
はい、正社員を目指して就職活動を始めています。25歳という年齢を迎え、「このままではいけない」と強く思うようになりました。特に将来の安定が気になり、社会保険や年金がしっかり整った環境で働きたいと考えるようになりました。
また、お付き合いしている彼が東海地域で就職することになり、私も関東エリアから東海エリアに引っ越す予定です。新しい環境で安定した職を得て、新生活をスタートさせたいという思いも、正社員を目指すきっかけの一つになっています。
④就職活動を始めてみて思うことはありますか?
就職活動を始めて、これまでのフリーター経験にも価値があるのだと気づきました。転職エージェントに相談した際、スーパーでの接客経験や発注業務の実績が企業にとっても評価されるポイントになると教えてもらえたことが大きかったです。
ただ、不安もたくさんあります。高校中退という学歴が影響しないか、正社員として働いた経験がないことをどう説明するか、履歴書や面接でどう自己PRするかなど、わからないことばかりでした。それでも、プロのサポートを受けながら少しずつ前に進めています。
⑤これからどんな人生にしたいですか?
これからは、正社員として安定した生活を送りたいと思っています。将来的には、これまでの接客経験を活かして営業職や人材紹介業などの分野でキャリアを積みたいです。また、長く働ける職場でスキルを磨きながら、生活の安定と自己成長を両立させたいと思っています。
私にとって25歳という年齢は、過去を振り返りつつ未来を見据える大切な転機です。これからも前向きに挑戦を続け、自分らしい人生を築いていきたいです。
藤川さん(25歳男性・高卒フリーター・工場アルバイト)
①フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校卒業後、すぐに正社員として働く道を選ばなかったのは、条件にこだわりすぎていたからです。「転勤がない会社がいい」「自分のペースで働きたい」と、自分にとって働きやすい環境を重視していました。その結果、派遣社員やアルバイトを選ぶことが多くなり、正社員になる機会を先延ばしにしてしまいました。
また、高校時代は商業高校でExcelやWordを学び、「電卓検定1級」を取得するなどスキルを磨いていましたが、卒業後はそのスキルを活かす道を見つけられず、フリーター生活が始まりました。
②25歳までにどんなアルバイトを経験しましたか?
工場勤務や清掃員、警備員、倉庫作業など、さまざまな仕事を経験しました。どれも体力を使う作業が多く、同じ作業を繰り返す日々でした。その中で、コミュニケーションスキルや効率を追求する姿勢など、自分なりに得たものもありましたが、「このままではスキルが身につかない」「収入が安定しない」という不安が次第に大きくなっていきました。
③今までに正社員経験はありますか?
いいえ、正社員として働いた経験はありません。派遣社員やアルバイトでの仕事を続けてきたため、25歳まで正社員にならないまま時が過ぎてしまいました。正社員という選択肢は常に頭の片隅にありましたが、「今じゃなくてもいい」という気持ちが大きく、先延ばしにしてしまったのが正直なところです。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活を続ける中で、最も大きかったのは将来への不安です。収入が不安定で、貯金も思うようにできませんでした。また、年齢を重ねるほど、未経験から挑戦できる仕事が減っていくことを痛感しました。「このままではいけない」という思いが日に日に強くなり、次第にフリーター生活を抜け出す必要性を感じるようになりました。
⑤現在就職を考えていますか?
はい、現在は正社員を目指して就職活動をしています。25歳になり、派遣の契約が切られたことがきっかけで、「このままではいけない」と強く感じました。フリーター生活から脱却し、安定したキャリアを築きたいという思いが芽生えました。
⑥就職活動を始めてみて思うことはありますか?
就職活動を始めてみて、これまでのフリーターや派遣での経験にも価値があることに気づきました。転職エージェントに相談した際、コツコツと取り組む姿勢や、派遣先で意識していた「ホウレンソウ」の習慣が評価されるポイントだと教えてもらいました。
ただ、不安も多いです。正社員経験がないため履歴書や職務経歴書の書き方に悩み、面接では「なぜ今まで正社員にならなかったのか?」という質問が壁になりました。それでもプロのサポートを受けながら、少しずつ前に進んでいます。
⑦将来について考えていることはありますか?
将来は、正社員として安定した収入を得ながら、スキルを磨いていきたいと思っています。特にITエンジニアやルート配送ドライバーといった、スキルアップが可能な仕事に挑戦したいと考えています。また、自分の経験を活かして、長期的なキャリアを築きたいという思いがあります。
25歳という年齢は、まだまだやり直しが効く年齢だと信じています。今後は、自分の可能性を広げながら、自分らしい人生を作っていきたいと思います。
江東さん(25歳男性・高卒フリーター・短期アルバイトを転々)
①子どもの頃はどんな性格でしたか?
小さい頃からコツコツしたことが得意でした。小学1年生から高校卒業後まで空手を続けていました。師範の知り合いの紹介で始めたのですが、空手を通じて忍耐力や自己管理能力が培われたと思います。
ただ、高校時代は先輩との関係があまり良くなくて、少し難しい時期もありましたね。趣味としてはゲームが好きですが、体を動かすこともたまになら楽しんでいます。
②正社員として働いた経験はありますか?
高校卒業後に下水管の補修工事の現場仕事で正社員として4年半働きました。上司の仕事を任されるようになったとき、新しいことを学んで自分の成長を感じられたのがやりがいでした。
体力的にもきつい部分は特になかったのですが、少し苦い思い出としては先輩に貸したお金が返ってこなかったことがあります。10万円という大きな額だったので、金銭面のトラブルには気をつけるべきだと学びました。
③フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
正社員を辞めたとき、「せっかく辞めたのだから、違うことにも挑戦してみたい」という思いがありました。その結果、いろいろなアルバイトを経験してみようと思ったんです。フリーター生活を始めた当初は、自由に動ける時間が増えたことが新鮮でしたね。
④今までにどんなアルバイトを経験しましたか?
最初は倉庫の仕事を2か月、その後、パチンコホールのスタッフを3か月経験しました。特にパチンコスタッフの仕事は悪くありませんでしたが、コロナの影響で辞めることになりました。
その後はドラッグストアでの棚卸の仕事を5か月経験し、その後は短期のアルバイトを転々としています。いろいろな業種を経験する中で、それぞれの仕事の良さや大変さを知ることができたのは良い経験でした。
⑤フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーターとして働く中で、自分の自由な時間は確保しやすいですが、安定感に欠けるのが現状です。「自分は今どうしたいのか?」と自問することが多くなり、次のステップを考えなければいけないと感じています。
ただ、短期的な仕事を通じて様々な経験を積めたことは、自分の視野を広げる良い機会だったと思います。
⑥今後就職の予定はありますか?
正直なところ、まだ具体的に何をしたいのかはっきりとは見えていません。ただ、これまでの経験を活かしつつ、自分に合った仕事を見つけたいという気持ちはあります。今後はしっかりと考え、自分の将来に向けた選択をしていきたいです。
モエチさん(25歳女性・大卒フリーター・地下アイドル)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
大学時代は平日は学校に通いながらアルバイト、土日は地下アイドルとして活動していました。もともと大学4年生の頃はキャビンアテンダント(CA)になりたくてエアラインスクールに通っていたんです。
でも、就職のタイミングで「本当に自分のやりたいことは何だろう?」と悩んでしまい、地下アイドルとしての道を選びました。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
地下アイドル活動を本格的に続けたいと思ったからです。ただ、地下アイドルの収入だけでは生活が成り立たないので、メイドカフェや動物カフェでアルバイトをしながら生活費を稼いでいました。
地下アイドル活動を優先するため、土日や平日夜はライブやイベントに集中し、アルバイトはそれ以外の時間帯に調整していました。
③今までどんなアルバイトを経験しましたか?
大学1年生の頃から地下アイドルとして活動していましたが、それと並行してメイドカフェや動物カフェで3年間働いていました。メイドカフェの仕事ではお客様とのコミュニケーションを楽しむ一方で、電話対応やクレーム対応は苦手でしたね。
でも、洗い物などの黙々とした作業は好きで、集中するとあっという間に時間が過ぎていました。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
地下アイドルとしての活動に未練がある一方で、このままフリーター生活を続けるのは将来が不安だと感じています。年齢的にも、地下アイドルとしてやっていける時間には限りがあると思うんです。
だから、正社員として働きながらアイドル活動を続けられるような生活スタイルを模索しています。でも、正社員の仕事とアイドル活動を両立できる会社を探すのは簡単ではありませんね。
⑤今後就職の予定はありますか?
はい、正社員として働きたいと考えています。ただ、地下アイドル活動も完全には諦めきれていません。理想は、土日が休みで平日は夜のイベントにも参加できるような職場です。
まだ具体的な就職活動には踏み出していませんが、転職エージェントに相談してみようかなと思っています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
石橋さん(25歳男性・高卒フリーター・元役者志望)
①フリーターを続けていた理由はありますか?
高校卒業後、役者になる夢を追いかけて、2年間芸能活動をしていました。舞台を掛け持ちするなど充実した時間を過ごしましたが、生活の不安定さには常に悩まされていました。収入が続かず、やむなく夢を諦めてフリーターとして働き始めました。
その後、アパレルショップや飲食店、派遣業務などいろいろな仕事を経験しましたが、将来の展望が描けず、ずるずるとフリーター生活を続けていたんです。
②正社員になろうと思ったきっかけはありますか?
大きなきっかけは、経済的な不安です。フリーター時代の手取り収入は15万円程度で、貯金もままならない生活でした。
特に「いつまでこのままの生活を続けるのか?」という思いが強くなり、将来の夢である「飲食店を開きたい」という目標もこのままでは到底叶わないと感じました。安定した収入を得るために正社員を目指そうと決意したのが25歳のときでした。
③就職活動で苦労したことはありますか?
最初はとても苦労しました。高卒という学歴の壁や、正社員経験がないことがネックで、「本当に自分でも採用されるのか?」という不安が常にありました。
また、求人情報を探しても、自分が希望する条件(手取り20万円以上や転勤なしなど)に合うものは少なく、仕事探し自体が簡単ではありませんでした。
一人で活動する限界を感じたため、転職エージェントに相談したことでようやく道が開けました。
④就職活動の結果はいかがでしたか?
転職エージェントのサポートを受けながら10社に応募し、そのうち2社から内定をいただきました。
最終的に、不動産業界の営業職を選びました。勤務時間は9時~19時、月給は25万円+インセンティブという条件で、目指していた収入をクリアできました。
この結果には満足していますし、何より正社員として働ける環境に感謝しています。
⑤今後の目標や将来やりたいことはありますか?
正社員になって収入が安定したことで、将来の夢である「飲食店を開く」という目標が再び現実味を帯びてきました。今は営業職として日々スキルを磨きながら、事業運営やお金の管理についても勉強しています。
数年後には、飲食店の開業に向けて具体的に動き出したいと考えています。また、自分の経験を活かして、同じように悩むフリーターの方に勇気を与えられる存在にもなれたら嬉しいです。
宮野さん(25歳男性・大卒フリーター・元書店アルバイト)
①25歳までフリーターを続けていた経緯を教えてください
僕は大学を卒業してすぐに就職はせず、祖父の介護を優先しました。家族の中で僕が介護を担うしかなかったので、書店でアルバイトをしながら祖父のケアをする日々を過ごしていました。
書店のアルバイトを選んだのは、本が好きだったのが理由です。大学時代から続けていたこともあって、気づけば6年間も続けていました。
24歳の頃に祖父の介護が落ち着いたので、仕事を変えようと思い、工場の派遣社員になりました。最初はマニュアル通りの作業が性に合っていて、ストレスなく働けていましたが、派遣先が変わってからは体調に支障をきたすようになり、このままではいけないと強く思うようになりました。
②正社員になろうと思ったきっかけはありますか?
工場の派遣社員を辞めたことが大きな転機でした。それまでは派遣という働き方にあまり疑問を持たなかったのですが、異動や契約打ち切りのリスクを目の当たりにして、「このままでは将来が不安だ」と感じました。
派遣社員は安定性に欠けますし、スキルアップの機会も限られていると感じて、正社員になろうと決意しました。
それから「資格を取って手に職をつけたい」「長く安定して働ける環境に身を置きたい」と考え、就職活動を本格的に始めました。
③就職活動で苦労したことはありますか?
最初はハローワークで介護職を中心に提案されましたが、どうしてもピンとこなくて…。その後、求人情報サイトで検索を始めたものの、応募する勇気が出ませんでした。
転職エージェントを利用し始めてからは、担当のキャリアアドバイザーが過去の経験を丁寧に聞いてくれて、自分の強みを見つけてくれたのが大きかったです。
ただ、面接では最初かなり苦労しましたね。1社目の面接では緊張しすぎて10分間も黙ってしまったことがありました。それでもアドバイザーの励ましで立て直せて、次の面接に挑むことができました。
④フリーターから正社員になった今の感想を聞かせてください
現在はタクシー会社で正社員として働いていますが、ようやく安定した生活を手に入れたという実感があります。
タクシードライバーの仕事は、自分のペースで進められる点が魅力です。マニュアルを重視する性格や、慎重で正確な作業が求められる仕事なので、自分に合っています。
収入も派遣社員時代より安定しましたし、資格取得を目指してさらにキャリアアップを目指せる環境が整っています。何より、自分が会社の一員として認められていると感じられるのが嬉しいですね。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
26歳フリーター9名の体験談
松下さん(26歳男性・高卒フリーター・チーズ製造工場アルバイト)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
僕は高卒後、声優に興味があり声優系の専門学校に入学しました。しかし、実際に通ってみると自分には向いていないと感じ、半月で退学しました。その後は、地元でアルバイトをしながら生活していました。
学生時代は運動が好きで、小学校の頃は5年間野球を続け、中学では陸上部に所属していました。走ることが得意で、今でもランニングを趣味にしています。3~4kmほど走るのが日課です。
ただ、小学校時代の人間関係やケガを負ったことが辛い経験として心に残っています。そのときは、父親の期待に応えられなかったという思いがありましたが、それを乗り越えて今は前向きに考えています。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
最初にフリーターとして働いたのは、家の近くにあったコンビニでのアルバイトです。接客でお客様に喜ばれるとやりがいを感じましたし、「ありがとう」と言われる瞬間が好きでした。一方で、横柄な態度を取るお客様に対応するのは苦手でした。
その後、コンビニで1年ほど働き、正社員を目指して退職しましたが、応募した正社員の仕事にはなかなか採用されず、再びアルバイト生活に戻りました。
③今までにどんな仕事を経験してきましたか?
これまでに経験した主な仕事は以下の2つです。
コンビニのアルバイト:約1年間勤務し、レジ打ちや商品の陳列、軽作業、清掃などを担当しました。
食品製造工場のアルバイト:ライン作業でチーズを製造する仕事をしています。作業そのものはシンプルですが、周囲からの期待が重荷となり、精神的な負担を感じることもあります。同僚は主婦が中心で、自分とは年齢や価値観のギャップが大きいのもストレスの一因です。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活を続けていると、収入が不安定で親に迷惑をかけていると感じています。現在は実家で暮らしていますが、早く稼げるようになり、一人で生活できるようになりたいです。そして何より、親を安心させたいという気持ちが強いです。
また、チーズ製造工場でのアルバイト経験から、自分は他者と協力しながら進める仕事や、専門性を身につけて知識を深める仕事に向いているのではないかと思っています。適職診断でも同じような結果が出たので、その方向性で職場を探していきたいです。
⑤今後就職の予定はありますか?
はい、できるだけ早く正社員として就職する予定です。具体的な業界や職種にはこだわっていませんが、自分が得意な「基本に従い、正確に進める仕事」を生かせる職場を探したいと思っています。
最終的には、自立して一人で生活を成り立たせられるようになりたいです。親が安心して暮らせるように、安定した収入を得られる仕事を目指して努力していきます。
中原さん(26歳男性・大卒フリーター・飲食店アルバイトなど)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
大学は経済学部に所属していましたが、通常の学生生活とは少し違った道を歩んでいました。1年生から3年生にかけて、ビリヤードのプロを目指して365日練習していました。最初の4年間は特に本気で、毎日30分以上練習を欠かさず、プロの選手に直接交渉して指導を受けたほどです。
また、大学在学中には半年間イギリスに留学し、英語力を磨きました。スポーツも好きで、中学・高校では野球、水泳、テニス、ゴルフなど様々な競技を経験しました。
大学生活の中ではアルバイトにも積極的に取り組みました。飲食店や配達業務、雀荘、パチンコホールスタッフなど、多岐にわたる仕事を経験しました。「見たことのないものを経験したい」という好奇心が自分の原動力でしたね。
②大学卒業後に就職しなかった理由はありますか?
大学を卒業したのが9月で、その時点で施工管理の会社に4月から入社予定でした。しかし、コロナ禍の影響で入社が取り消されてしまいました。
その後も複数の内定をいただきましたが、「これだ」という仕事に出会えず、通運会社や携帯の販売代理店などは自分には合わないと感じて辞退しました。どの選択肢にも納得できなかったことが、就職しなかった理由です。
③フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学時代から続けていたアルバイトをフリーターとしてそのまま継続しました。地元で得た内定を断り、県外での就職活動を進めようと考えたのですが、具体的な行動には移せず、一人で調べる範囲では興味の湧く仕事がなかなか見つからなかったんです。その結果、生活のためにアルバイトを続ける形になりました。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活の中で感じるのは、やはり安定感のなさです。自由度は高いですが、将来への不安が常につきまといます。一方で、アルバイトを通じて様々な経験が積めることには魅力を感じています。
たとえば、飲食店や配達業務では接客や効率的な仕事の進め方を学ぶことができました。また、ビリヤードや麻雀での経験から「目標を決めて長く努力を続ける力」を養えたのも自分の強みだと思っています。
⑤今後就職の予定はありますか?
はい。現在は転職エージェントに登録し、プロのキャリアアドバイザーの力を借りて就職活動を進める準備をしています。一人では限界があると感じたので、専門家の意見を参考にしながら、自分に合った仕事を見つけたいと思っています。
休日が土日祝日で、働きやすい環境の仕事を探しており、現時点では応募している会社はまだありませんが、これから少しずつ進めていくつもりです。
良太さん(26歳男性・専門卒フリーター・リゾートバイト)
①ご自身はどんな性格だと思いますか?
自分では、コミュニケーション能力が強みだと思っています。特に、お客様との会話や対応には自信があります。知らない人とでも普通に話せますし、苦手なお客様というのがほとんどいません。
ただ、一方で同僚とのコミュニケーションが苦手で、それが理由で仕事を辞めたこともあります。仕事に対しては「一度教わったことはもう聞かない」という考えを持っていて、効率的に動くことを意識しています。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
専門学校卒業後、さまざまなアルバイトを通じて自分の強みや興味を探したいと思い、フリーター生活を始めました。
正社員になるきっかけもありましたが、コロナの影響で内定が取り消されてしまったことが、フリーター生活を続ける大きな理由になっています。
③フリーター期間中に得た経験や学びはありますか?
アルバイトを通して、接客やリーダーシップのスキルを大きく伸ばせたと思います。
たとえば、携帯ショップのアルバイトでは売上1位を取った経験がありますし、居酒屋やレストランバーではリーダーや店長として多くの責任を任されました。特にレストランバーでは、3年間バイトリーダーを務め、接客だけでなく、在庫管理や発注、さらには40~60名のお客様を呼び込むキャッチ業務まで行いました。
また、父親の会社を手伝っていた時期には、設計やデザイン、グラフィック、3D CGなどのスキルにも触れることができました。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活は、自由に時間を使えるというメリットがありますが、同時に安定性がないことを強く感じます。また、自分が接客業に向いていることを再認識しましたが、同僚との人間関係に苦労することもあり、自分の性格や働き方についても考えるきっかけになっています。
⑤今後就職の予定はありますか?
はい、現在は携帯ショップか家電量販店での仕事を探しています。
以前、学生時代のバイト先のお客様のコネで、携帯ショップのエリアマネージャーとして正社員になる話が進んでいました。月給50万円という好条件でしたが、コロナの影響で採用がなくなり、それ以降は就職活動を続けています。
将来的には、家電量販店で働きながら家電アドバイザーの資格を取得し、専門性を高めたいと考えています。
安永さん(26歳男性・高卒フリーター・製造業の派遣社員)
①フリーターになるまではどんな人生でしたか?
高卒で、学生時代は特に目立った活動をするタイプではありませんでした。高校時代は部活にも入らず、バイトもしていなかったので、趣味のゲームや読書を中心に過ごしていました。
子供の頃は公務員になりたいという夢がありましたが、看護学校に進学して人の役に立つ仕事を目指した時期もありました。ただ、看護の現場では作業スピードについていけず、合わないと感じて中退しました。その後、東洋医学に興味を持ち、そちらの学校に通いました。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
家庭の経済状況が厳しくなったことが大きな理由です。祖父が祖母の介護のために退職して家計が厳しくなり、学費を工面できず東洋医学の方の学校を退学しました。その後、自分で生活費を稼ぐ必要があったため、アルバイトを始めました。
最初に働いたのは地元のリサイクルショップで、ゲームや漫画が好きだったので、自然とサブカルチャーに関連する職場を選びました。その後も、興味があることや自分にできそうな仕事を基準にフリーターとして働き続けています。
③今までにどんな仕事をしてきましたか?
これまでにさまざまな仕事を経験してきました。代表的な職歴は以下のとおりです。
リサイクルショップの販売スタッフ:地元のリサイクルショップで3年間働きました。レジ打ちや商品の買取、品出し、値付けなど、幅広い業務を担当しました。本当はカードやゲームの担当になりたかったのですが、家電の担当でした。それでも作業自体はストレスなく続けられました。
バーの接客アルバイト:SNSでスカウトされ、バーで働いたこともあります。女装して接客するバーで、接客そのものは楽しかったのですが、お店のオーナーからの圧が強く、半年で退職しました。お客様との会話や空気作りは楽しかった一方で、盛り上げるプレッシャーが大変でした。
製造業の派遣社員:自動車部品工場で派遣社員として働きました。機械を使い、椅子の下部分のナットを取り付ける作業を担当しました。同じ作業を繰り返す仕事で、特に嫌ではありませんでしたが、好きでもありませんでした。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活を続けていると、収入の不安定さや将来の見通しが立たないことに不安を感じます。
特にリサイクルショップの仕事は3年間続けられるほど自分に合っていましたが、時給が低く、生活を支えるには厳しい部分もありました。一方で、バーでの接客や製造業の経験を通じて、自分の得意なことや苦手なことが見えてきた気がします。
26歳になり、「手に職をつけて安定した生活を送りたい」という気持ちが強くなりました。特別なスキルがあるわけではないので、どんな仕事であれ、まずは自分にできることを一生懸命やりたいです。
⑤今後就職の予定はありますか?
はい、就職を考えています。具体的な業種や職種にこだわりはありませんが、自分にできる仕事を早く見つけたいと思っています。
特に3~5年後には「手に職をつけて安定した収入を得られる技術を身につけたい」と考えています。そのためには、今のフリーター生活を抜け出し、正社員としてキャリアを積み上げることが必要だと思っています。
正直、就職活動には不安もありますが、今のままでは将来の選択肢が狭まる一方なので、一歩ずつ行動していきたいです。
優香さん(26歳女性・大卒フリーター・自動車部品工場の検品)
①フリーターになるまではどんな人生でしたか?
子どもの頃から大きな夢や目標があるタイプではありませんでした。ただ、お花屋さんや本屋さん、喫茶店で働いてみたいと考えたことはありましたね。本が好きで図書館に通ったり、絵を描くのが好きだったりと、趣味を楽しむ日々を過ごしていました。
学生時代は部活や習い事にも取り組みましたが、どれも親の影響が大きく、自分から積極的に選んだわけではありませんでした。例えば、小学生時代には水泳を、そして中学では美術部、高校では茶華道部に所属していました。
大学生活では、図書館に通いながら読書や映画鑑賞をすることが多く、アルバイトとして100円ショップで働いた経験もあります。初めてのレジ業務で緊張しましたが、お客様対応の楽しさを感じた記憶があります。
②今までに正社員で働いた経験はありますか?
はい、大学卒業後に古着屋さんで正社員として働きました。ただ、6時前に集合して工場での仕入れ作業や、上下関係の厳しさ、アレルギー性鼻炎の影響で体力的にも精神的にも厳しい環境でした。店舗でのレジ業務や接客は好きでしたが、結局1年ほどで退職しました。
③フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
正社員としての最初の仕事を辞めた後、自分に向いている仕事が分からず、アルバイトや派遣で働き始めたのがきっかけです。また、自分の好きなことや興味のある分野に挑戦したい気持ちもありました。
④今までにどんな仕事をしてきましたか?
これまでに経験した仕事をいくつか挙げると、以下のようなものがあります。
古着屋での販売員(正社員):古着の仕入れ作業から販売業務まで幅広く担当しました。好きな分野で働けたものの、工場でのハードな作業が体に合わず、退職しました。
ヴィンテージアクセサリー店(アルバイト):販売と陳列を担当しましたが、職場内の人間関係に悩み、短期間で辞めることになりました。
病院の受付や検査業務(派遣社員):最初は受付業務を担当し、最終的には検査課での単純作業に携わりました。検査業務は自分に合っていたと思います。
自動車部品工場(派遣社員):現在の職場では、自動車部品の検品作業をしています。同じ作業の繰り返しですが、ストレスを感じずに働けています。
⑤フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活を続ける中で、収入面や将来の不安を感じることが多いです。現在の派遣先でも突然の派遣切りで仕事を失うリスクもあるので、雇用に安定感はありません。
また、仕事自体が単調な作業なので、やりがいを感じられない瞬間もあります。もっと役に立つスキルを身につけたいと思うこともあります。
⑥今後就職の予定はありますか?
はい、就職を考えています。次はもっと長く働ける職場を見つけ、生活に余裕を持ちたいです。具体的には、安定した収入を確保しつつ、やりがいを感じられる仕事を探したいと思っています。
職種や業界にはこだわらず、自分にできることから始めるつもりです。特に土日休みの仕事を希望していますが、固定の休みがあるならそれでも構いません。自分の得意分野を活かせる環境で、新しい挑戦をしていきたいです。
絢香さん(26歳女性・高卒フリーター・アパレルショップ)
①自分の性格や特徴についてどんな印象を持っていますか?
私は人との関わりを大切にする性格だと思っています。人に興味があって、たくさんの人とコミュニケーションを取ることに喜びを感じます。一方で、攻撃的な人や圧が強い人に対処するのが苦手です。相談できる人や、間に入ってくれるサポートがあると乗り越えられるのですが、自分ひとりでは難しい場面もあります。
また、自分で考えて動きながら業務改善や結果を出すことには大きなやりがいを感じます。逆に期限や作業量が多すぎると、プレッシャーに押されてしまうこともあるかもしれません。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校卒業後、ファミリーレストランで接客のアルバイトを始めたのがフリーター生活のきっかけです。高校1年生のときから3年8ヶ月ほど働いていたので、接客業には慣れていました。アルバイトは楽しかったですが、長期的に安定した収入を求めて、その後は正社員として働く道を選びました。
③今までにどんな仕事をしてきましたか?
これまでにさまざまな仕事を経験しました。以下が主な職歴です。
ファミリーレストラン(アルバイト):高校1年生から3年8ヶ月間接客スタッフとして働き、フリーター時代には8ヶ月間続けました。お客様対応や配膳など、基本的な接客スキルを身につけました。
婦人服の販売員(正社員・4年8ヶ月):ショップ店員として販売業務に携わり、売上実績で名前が挙がるほどの成果を出しました。洋服が好きだったので、仕事にも熱心に取り組みました。
製造業(正社員・1年4ヶ月):車のセンサーの傷や不具合をチェックする仕事をしました。モノづくりに興味があり、仕事内容自体は好きでしたが、人間関係の問題が原因で退職しました。
歯科助手(正社員・1ヶ月):医療分野への興味から歯科助手として働きましたが、職場の雰囲気や人間関係に不安を感じ、1ヶ月で退職しました。
派遣社員(婦人服と雑貨のショップスタッフ・1ヶ月):研修期間を経て、婦人服と雑貨のショップスタッフとして働いています。
④フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活を続けていると、安定した収入やキャリア形成が難しいと感じています。特に、短期間での職場の変化が多かったため、仕事に対するやりがいを見つけるのが難しかったです。
ただ、これまでの経験を振り返ると、人と関わる仕事やモノづくりの仕事にやりがいを感じていることに気づきました。どちらかに絞って次のキャリアを考えたいと思っています。
⑤今後就職の予定はありますか?
はい、次は正社員として安定した職場に就きたいと思っています。現在の派遣の仕事はいつ終了するかわからないので、早めに転職先を探したいです。
将来的には、人と関わる仕事かモノづくりの仕事で自分の力をつけ、マネジメントにも挑戦してみたいと考えています。5年後には同じ職場で働き続けられるような環境を目指し、やりがいと安定を両立したキャリアを築きたいです。
ドフラ(26歳男性・大卒フリーター・元倉庫作業バイト)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
高校時代は勉強をサボりがちで、大学受験にも失敗して浪人する気力もなく、いわゆる「Fラン大学」に進学しました。
大学卒業後、新卒でアパレル企業に就職し、希望通りの商品企画の仕事に就くことができました。憧れの職業に就いたものの、年収は250万円。長期的にこの収入では生活が厳しいと感じ、また、上司や先輩の働き方を見て「この先の自分に納得できるのだろうか」と疑問を抱くようになりました。
『仕事は3年続けるべき』という固定観念に従い、3年間勤めましたが退職を決意しました。その後は明確な方向性を見失い、フリーター生活に入ることになりました。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
1社目を辞めた後、転職活動を始めましたが、自分が何をしたいのか定まっておらず、企業側からも「何をしたいのか分からない」と言われる状況でした。
その後、25歳で人生初の海外旅行を経験し、旅行のためにアルバイトでお金を貯める生活をスタートしました。CADでの図面作成や倉庫作業のアルバイトを掛け持ちして、休日なしで働く日々。月収20万円ほど稼ぎましたが、低収入・長時間労働の現実に直面しました。
③フリーターを続ける中で感じていたことはありますか?
アルバイトで生活費を稼ぎつつ、心の中では「このままでいいのだろうか」という葛藤が常にありました。自分の時間を有効に使うために自己啓発本やビジネス書を200冊以上読み、「一生使えるスキルを身につけることが大事」という考えに至りました。この気づきが、自分のキャリアを見直す大きなきっかけになりました。
④正社員になろうと思ったきっかけは何ですか?
26歳のとき、フリーター生活から抜け出し、人生をやり直したいと強く思いました。読書を通じて得た「スキルの重要性」という結論から、将来の起業も視野に入れ、営業スキルを学ぶためにWeb業界の営業職を目指すことを決めました。
転職活動を本格化させ、複数の転職エージェントに登録してサポートを受けながら、求人情報を収集しました。
⑤就職活動で苦労したことはありますか?
正社員でない期間が1年4ヶ月あったため、それが転職活動で大きなネックになりました。また、初めての未経験職種への転職だったので、不安も多くありました。
それでも、「企業を選ぶ」というスタンスで転職活動を進め、Web業界のベンチャー企業に入社することができました。この企業は、スキルをゼロから学べる環境と、経営者と直接触れ合える機会が豊富だったため、将来の自分にとって最適な選択だと感じました。
⑥フリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
Web業界の営業職として新規開拓の営業を行い、最初は1日に100~200件のテレアポをこなす厳しい日々でした。しかし、結果を出すことで仕事が楽になり、入社2年で年収500万円を達成しました。
さらに、3年目には新規事業の立ち上げに関わるようになり、キャリアの幅が広がりました。現在では副業としてWebマーケティングを手掛け、月6桁を稼ぐまでになっています。フリーターだった頃とは全く違う充実感を得ています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
カツヤさん(26歳男性・大学中退フリーター・元居酒屋バイト)
①26歳までフリーターを続けていた理由はありますか?
大学を中退した理由は、経済的な事情で学費が払えなくなったからです。その後、生活費を稼ぐために居酒屋やスーツ専門店でアルバイトを始めました。
最初はバイト生活の気楽さに惹かれていましたが、次第に月収16万円〜25万円程度の低収入に限界を感じるようになりました。特に26歳になると、同年代の友人が正社員としてキャリアを積んでいる姿を見て焦りが募りました。
さらに、当時交際していた彼女との結婚も考え、フリーターのままでは収入や社会的信用が足りないと思うようになりました。
②フリーターから正社員になろうと思ったきっかけは何ですか?
大きなきっかけは、収入の低さや将来の不安です。居酒屋では長時間労働で月収25万円程度、スーツ専門店では月収16万円ほどしか稼げず、このままでは家族を養うことができないと感じました。
また、「このまま年齢を重ねるほど、正社員になるチャンスが減る」という危機感もありました。26歳を迎えたとき、「今行動しなければ本当に取り返しがつかなくなる」と強く思い、就職活動を始めました。
③就職活動で苦労したことはありますか?
最初は何から始めればいいのかわからず、求人サイトを見ても応募する勇気が持てませんでした。また、自分の中退やフリーター歴がコンプレックスになり、「どの企業も受け入れてくれないのでは」と感じることもありました。
そんな中、就職エージェントを利用することで状況が一変しました。キャリアアドバイザーのサポートを受けて、自分の強みを見つけてもらい、適性に合った求人を紹介してもらえたことで、効率的に就職活動を進めることができました。
④フリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
現在、IT業界のWeb制作会社でカスタマーサクセスの仕事をしています。正社員になったことで生活が安定し、収入も大きく向上しました。入社3年目には年収500万円を達成し、休日も土日祝休みになったことで、家族や友人との時間も確保できるようになりました。
また、取引先との打ち合わせでは、フリーター時代の接客経験で培ったコミュニケーションスキルが役立っています。職場では同世代の社員も多く、働きやすい環境が整っています。収入やキャリアだけでなく、精神的な余裕も生まれ、フリーター時代には感じられなかった充実感を得ています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
山下さん(26歳男性・大学中退フリーター・元カラオケ店バイト)
①フリーターになる前はどんな人生でしたか?
中学・高校時代はアメフトに打ち込み、仲間と一緒に勝利を目指して頑張っていました。高校では厳しい練習が多かったですが、それが楽しくて、毎朝6時からの筋トレも続けられました。縦社会の中で礼儀やチームプレーの大切さを学べたことは、自分にとって大きな財産です。
大学は一浪して東京の国立大学に進学しましたが、学業の難しさやゼミでの人間関係が原因で、2度の留年を経て中退することになりました。努力して入学した大学だったので、挫折感は大きかったです。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学中退後、すぐに実家に帰る選択もありましたが、「卒業できなかった自分を親に見せたくない」という気持ちが強く、地元には戻らず東京でカラオケ店の夜勤バイトを始めました。
接客は楽しかったですし、対応したお客様が笑顔になってくれるのが嬉しくて、やりがいも感じていました。でも、年齢が26歳ということもあり、同僚や社員のほとんどが年下だったので、「自分も正社員として社会で活躍しているはずだったのに」と悔しい気持ちを抱えていました。
③フリーターから正社員になろうと思ったきっかけは何ですか?
一番の理由は、同年代の友人たちが正社員として社会で活躍している姿を見て、「自分もこのままではいけない」と強く思ったことです。
さらに、30歳が近づく中で、「正社員としてのキャリアを早く築かなければ」という焦りもありました。営業の仕事に興味を持ち始めていたので、これをきっかけに一歩を踏み出そうと決心しました。
④就職活動で苦労したことはありますか?
苦労したのは、学歴や職歴に関する質問にどう答えるかという点です。大学中退という事実をどう受け止めているかを面接官に納得してもらうために、正直に自分の過去を話す努力をしました。
職業訓練校に通いながらビジネスマナーを学び、転職エージェントにも相談しました。内定をもらった4社目の会社には、面接後にお礼状を書くなど、自分なりにできることをすべてやった結果、内定を勝ち取ることができました。
⑤フリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
正社員になったことで生活に安定感が生まれましたし、自分の存在意義を感じられるようになりました。特に、上司や同僚と一緒に仕事を進めていく中で、「自分も社会の一員なんだ」という実感が得られるようになりました。
もちろん、仕事を覚えるのは大変ですが、これまでのフリーター生活では得られなかった達成感があります。今後は、一つの会社で長く働きながら、着実にスキルを身につけていきたいと思っています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
27歳フリーター3名の体験談
長谷部さん(27歳男性・大学中退フリーター・テレアポのアルバイト)
①大学を中退した理由はありますか?
高校を卒業した後、英語を本格的に学びたいと思い、地元の名古屋にある外国語大学を志望しましたが、不合格でした。仕方なく京都にある私立の外国語大学に進学しましたが、半年で中退を考えるようになりました。理由は、経済的な問題や一人暮らしの孤独感に耐えきれなかったからです。結局2年間の休学を経て退学を決意しました。
②フリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学を辞めた後、生活費を稼ぐためにアルバイトを始めたのがきっかけです。最初は人材派遣や飲食店で働いていましたが、正社員という選択肢を考えないまま、フリーター生活がずるずると続いてしまいました。
正社員になるには、もっとしっかり考えて行動する必要があると思いつつも、「今の収入でなんとかなる」という甘えがあったのも事実です。
③27歳までにどんなアルバイトを経験しましたか?
これまで10社以上のアルバイトを経験しました。飲食店やコンビニ、ティッシュ配り、看板持ち、工場の軽作業、コンサートスタッフなど、幅広い仕事に携わりました。その中で長く続いたのは、人材派遣と飲食店の仕事です。
転機となったのは27歳で始めたテレアポのアルバイトです。1日50件以上の電話をかけてネット回線の切り替えを提案する仕事で、完全フルコミッション制でした。自分の努力次第で結果が変わる面白さを初めて知り、「もっと挑戦してみたい」と思うようになりました。
④今までに正社員経験はありますか?
いいえ、正社員として働いた経験はありません。アルバイトや派遣で得たスキルを活かして正社員になれる可能性はあったと思いますが、挑戦する前に別の仕事を選んでしまうことが多かったです。
⑤フリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
最大の問題は、収入が不安定で将来の貯金が難しいことです。特にコロナ禍ではシフトが減少し、収入面での危機感が一層強まりました。また、このまま30歳を迎えたら、本当に社会での居場所がなくなるのではないかという不安もあります。
アルバイト生活は気楽な部分もありましたが、将来のキャリアを考えると、このままではいけないという気持ちが日に日に強まっていきました。
⑥今後就職を考えていますか?
はい、現在は正社員を目指して就職活動をしています。特に営業職に興味があります。27歳で始めたテレアポのアルバイトで、「自分次第で結果が変わる仕事の面白さ」を体感し、これを本格的なキャリアとして追求してみたいと思いました。
転職エージェントにも相談し、性格診断テストを受けた結果、新規開拓営業が向いているとアドバイスを受けました。これを参考にしながら、営業職や結果を追求できる仕事に挑戦したいと考えています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
岡山さん(27歳男性・高卒フリーター・動画編集アルバイト)
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
高校卒業後、最初にアルバイトとして働くことを選びました。特に強い志があったわけではなく、1社だけ面接して受かったのがフリーター生活の始まりです。
その後も、友人や先輩の紹介で仕事を見つけることが多かったですね。ただ、自分自身の時間にルーズな性格や、遅刻ぐせが原因で仕事を辞めることが続き、正社員になろうとは思わずに過ごしていました。
ーフリーター期間に経験した仕事や学びはどんなものですか?
これまでさまざまな仕事を経験してきました。たとえば、工場の派遣社員やカードショップの販売スタッフでは、体力的にもメンタル的にも厳しい環境を経験しました。また、カードショップではイベント企画も担当し、多くの人と関わる機会がありました。ただ、時間にルーズな性格が影響し、自分が嫌になってしまうことも多かったです。
最近では、先輩の紹介で動画編集の仕事を始めました。未経験からのスタートでしたが、ゲームの対戦動画を制作するという好きな分野に近い仕事で、新しいスキルを学ぶことができました。動画編集を通じて、物事を完成させる達成感を得られたのは大きな収穫です。
ーフリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活の良いところは、自由な時間が多いことですが、その分責任が薄く、将来の不安が常に付きまといます。友人や先輩には恵まれていて、仕事の紹介をしてもらったり支えてもらったりすることも多いですが、自分自身の時間管理やルーズな性格に問題があることを痛感しています。
また、長期間フリーターを続けてきたことで、「このままで良いのか」という思いが強くなっています。
ー今後就職の予定はありますか?
現在、動画編集の事業が廃止になりそうな状況で、この機会に正社員への転職を考え始めました。動画編集で得たスキルを活かせる仕事を探したいと思っています。
ただ、フリーランスとして動画編集を続ける選択肢も少し視野に入れています。まだ具体的に動き出してはいませんが、安定性や責任のある働き方を選びたいという思いが強まっています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
菅原さん(27歳男性・院卒フリーター・元コンビニバイト)
ーフリーターになる前はどんな人生でしたか?
私は私立大学院の法学部を卒業し、新卒で税理士事務所に就職しました。主に決算書の作成や伝票整理などの事務業務を担当していましたが、全国支店の合同朝礼などの職場の雰囲気に馴染めず、「自分には合わない」と感じる日々でした。
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
もともと税理士資格の取得を目指していたため、新卒で入った税理士事務所を1年目で退職し、税理士試験に集中するための生活を始めました。この頃からコンビニバイトで生活費を稼ぎながら勉強するフリーター生活がスタートしました。
ただ、税理士試験に専念するためにフリーターになったものの、勉強のモチベーションを保つのが難しく、時間管理ができずにだらだらと過ごしてしまう日も多くありました。
3年間頑張りましたが、最終的には科目合格に留まり、「このままでは無理だ」と諦めました。
ーフリーターを続ける中で感じていたことはありますか?
フリーター生活の中で感じたのは、次の3つの大きな不安です。
1つ目は収入の不安。アルバイト収入で生活はなんとかできても、貯金や将来の計画を立てる余裕がありませんでした。
2つ目は周囲との差。同年代の友人がキャリアを積んだり結婚したりする中で、「自分だけが取り残されている」と感じていました。
3つ目はキャリアの不透明さ。税理士を目指す夢はあったものの、社会人経験の不足が壁になっていると実感しました。
ー正社員になろうと思ったきっかけは何ですか?
27歳になり、「このままフリーターを続けていても将来がない」と強く感じたことがきっかけです。収入の安定や将来の見通しが立たない不安を解消するため、正社員としてキャリアを再スタートする決意をしました。
ー就職活動で苦労したことはありますか?
最初は自分の方向性が定まらず、20社以上に応募して内定ゼロという厳しい現実を突きつけられました。税理士を目指す気持ちを完全に捨てきれず、中途半端な態度が原因だったと思います。
その後、転職エージェントに相談し、自分の強みを見つけてもらうことで状況が変わりました。中学・高校の部活経験で培った体力や精神力、コンビニでの接客経験によるコミュニケーション能力、税理士試験への挑戦を通じた努力をアピールポイントとして評価してもらえたのです。
ーフリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
現在は建設業界の施工管理として働き始めて2年が経ちました。フリーター時代と比べ、収入が安定し、将来に向けた貯金もできるようになりました。
また、施工管理のスキルを磨き、国家資格の取得を目指すなど、キャリアの展望が明確になりました。精神的にも余裕が生まれ、目標を持って働ける充実感を得ています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
28歳フリーター4名の体験談
ヒロさん(28歳男性・大卒フリーター・ボーリング場アルバイト)
ーフリーターになる前はどんな人生でしたか?
僕は大学を卒業後、正社員として働き始めました。学生時代はかなりアクティブに過ごしていて、中学時代はバレーボール部、高校時代はバドミントン部に所属し、運動が好きで体力には自信がありました。
大学時代は週5でフルタイムのアルバイトをこなしながら勉学に励んでいましたが、後半に入ってから研究室で孤立するようになり、その影響もあって就職活動がうまくいきませんでした。それでも就職先を見つけ、社会人としての一歩を踏み出しました。
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
最初に働いたのはカラオケ機器の賃貸や販売を行う会社での営業職でした。この会社では自分のアイデアが採用されるなど、やりがいを感じていましたが、次第に仕事がうまくいかなくなり退職。次に採用された携帯ショップでは人間関係が原因で体を壊してしまい、やむなく退職しました。
その後、就職活動を再開しましたが、内定がもらえず、ボウリング場でアルバイトを始めました。このときは20~30社に応募し、5社の面接を受けましたが、すべて不採用。結果的にアルバイトを続けざるを得ませんでした。
ー今までにどんな仕事を経験してきましたか?
僕が経験した仕事は以下の通りです。
カラオケ機器の営業職(正社員):お客様のニーズを汲み取り、独自のアイデアを提案する仕事でした。たとえば、新しいゲームを導入する提案が採用されたときは大きなやりがいを感じました。
携帯ショップの店員(正社員):機種変更やプランの提案を行う業務でした。月に数件の成果は出せていましたが、退屈な職場環境と人間関係の問題で体調を崩してしまいました。
ボウリング場のアルバイト:現在、ボウリング場で接客業務をしています。居心地は悪くないものの、給料の少なさに不満があります。
ーフリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
アルバイトを続けていると、やはり収入面での不安が大きいです。実家暮らしではありますが、28歳という年齢になり、自分で安定した収入を得て親を安心させたいという思いが強まっています。
僕は接客や営業が好きで、やりがいがあれば残業時間が長くても頑張れるタイプです。ただ、現在の状況では目標に向かって努力している実感がなく、少しずつ焦りを感じています。
ー今後就職の予定はありますか?
はい、正社員として再び働きたいと思っています。希望としては接客や営業の仕事で、インセンティブを含めた成果報酬型の環境で自分の力を試したいです。欲を言えば、年収700~800万円を目指したいと考えています。
また、僕は自分から動いて提案する営業スタイルが得意なので、そういった力を活かせる職場を探しています。これまで有名な某転職エージェントなどに登録しましたが、あまり成果が得られず、自力で活動を進めている状況です。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
高木さん(28歳男性・大卒フリーター・アルバイトを転々)
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
大学を卒業した後、特に明確なキャリアプランがあったわけではなく、興味のある音楽や海外での生活を追いかけたいという思いがありました。そのため、まずは生活費を稼ぐためにアルバイトを始めました。
内装業や代行タクシーのアルバイトを掛け持ちしながら資金を貯め、最終的にアメリカでの生活に挑戦することを目標にしていました。
ーフリーター期間中にどんな活動をしていましたか?
最も大きな挑戦は、26歳のときに150万円を貯めて渡米したことです。アメリカでは語学学校に通いながら、現地の飲食店でアルバイトをし、音楽活動にも力を注ぎました。
自宅で音楽を制作してインターネットに公開したり、現地のクラブと交渉してDJ活動を始めたりと、夢だった音楽活動を実現しました。週1回クラブのイベントに出演し、ソウルファンクの音楽を中心にパフォーマンスを行いました。この期間は自分の人生における大きな転機だったと感じています。
帰国後は、ピザ屋のデリバリーや飲食店の皿洗い、ホテルでのアルバイト、さらにはワクチン接種補助の派遣業務など、さまざまな仕事を経験しました。
ーフリーター期間に得た学びや経験はありますか?
フリーター生活を通じて、柔軟にさまざまな環境に対応する力を身につけました。特にアメリカでの生活では、自分で仕事を探し、現地のクラブに交渉するなど積極的に動くことで自己表現力や行動力が鍛えられました。また、クレーム対応のコールセンターやアルバイト先での厳しい経験を通じて、忍耐力や人間関係をうまく調整する力も身につけたと思います。
一方で、失敗や挫折も多く経験しました。ホテルのアルバイトでは、パートの人からパワハラや理不尽な扱いを受けたことがあり、悔しい思いをしましたが、自分のメンタルの強さを試される経験だったと振り返っています。
ーフリーター生活を続ける中で感じていることはありますか?
フリーター生活は自由度が高い反面、不安定な生活基盤や将来への漠然とした不安があります。音楽で生きていく夢を追いかけながら、現実との折り合いをつける必要性を常に感じていました。
これまでの経験を通じて、何かに本気で挑戦することの大切さを学びましたが、一方で「いつかは安定した生活を手に入れなければならない」という責任感も芽生えています。
ー今後就職の予定はありますか?
現在の目標は、30歳までに正社員として就職することです。そのため、転職エージェントにも相談をしていますが、過去の経歴について厳しい意見を受け、落ち込んだこともありました。それでも前を向き、自分に合った仕事を探しています。
将来的には35歳までに再びアメリカに戻り、最終的には永住することを目標にしています。そのためにも、今はしっかりとした職歴を積むことが重要だと考えています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
ユウヤさん(28歳男性・専門卒フリーター・元カメラマンバイト)
ー28歳までのフリーター期間にどんな経験をしましたか?
僕は美容専門学校を卒業後、美容師としてフランチャイズの美容院に就職しました。しかし、長時間労働や残業続きの過酷な環境に耐えられず、1年で退職してしまいました。
その後、8ヶ月ほど無職期間を過ごしたのち、印刷会社でカメラマンのアシスタントのアルバイトを始めました。この仕事で写真に興味を持ち、その後も写真関連のアルバイトを中心に続けてきました。
アルバイトでは結婚式のギフトや古着の商品撮影など幅広いジャンルの撮影を経験しました。特に古着のネット販売会社でのアルバイトは楽しく、ファッションの知識やPhotoshopのスキルも身につきました。
また、職場ではパートさんのシフト管理や指示出しも担当し、意外と自分はコミュニケーションや管理業務に向いているのかもしれない、という気づきも得られました。
ーフリーターから正社員になろうと思ったきっかけは何ですか?
最大のきっかけは結婚を考え始めたことです。同棲している彼女も派遣社員として働いていましたが、二人の生活や将来を考えると、自分が正社員として安定した収入を得る必要があると思いました。
また、28歳という年齢が大きなプレッシャーでした。「30代になる前に正社員にならなければ、本当に手遅れになるかもしれない」という焦りもありました。
ー就職活動で苦労したことはありますか?
最も苦労したのは、自分がどんな仕事に向いているのかがわからなかったことです。求人を見ても、どの基準で選べばいいのか迷い、なかなか応募に踏み切れませんでした。また、アルバイト歴が長いため、履歴書や職務経歴書の作成にも不安がありました。
そこで、転職エージェントを利用してキャリアアドバイザーのサポートを受けることにしました。自己分析を手伝ってもらい、自分の強みや適性を明確にできたことが、就職活動を進める大きな助けになりました。
ーフリーターから正社員になった今の生活はいかがですか?
現在はカメラ関連の商社で働いており、契約社員から正社員登用を目指しています。アルバイト時代に培った撮影スキルやPhotoshopの経験が評価され、即戦力として活躍できています。
収入面でも安定し、手取りが増えたことで将来への不安が減りました。また、職場環境も良く、同僚や上司と協力しながら業務を進められることにやりがいを感じています。
さらに、土日休みのため、彼女との時間も確保できるようになりました。フリーター時代には見えなかった将来の目標を持てるようになり、精神的にも充実しています。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
ヨシユキさん(28歳男性・中卒フリーター・元肉体労働バイト)
ーフリーターを続けていた経緯を教えてください
中学を卒業後は家庭の事情もあって働かざるを得ない状況でした。15歳からとび職や解体工事などの肉体労働系のアルバイトを転々としていましたが、学歴の壁もあって正社員としての就職は難しかったですね。
同世代が高校生活を楽しむのを見て、「なんで俺だけこんなに苦しいんだ?」という思いもあり、次第に働くこと自体が嫌になりました。そのうちパチスロにハマり、18歳からの2年間は単発バイトで得たお金をすべてパチスロにつぎ込む生活をしていました。
ー正社員になろうと思ったきっかけはありますか?
ある日、路上で生活している人たちを見たんです。そのとき、「今のままじゃ俺もいずれこうなるかもしれない」って本気で思ったんですよ。人生をこのまま終わらせるわけにはいかないと覚悟を決めました。それからは、正社員としてしっかり働いてまともな生活を送りたいと強く思うようになりました。
ー就職活動で苦労したことはありますか?
一番大変だったのは、やはり中卒という学歴の壁でした。書類選考で落とされることが多かったですし、面接でも「なぜ高校に行かなかったのか?」といった質問をされると、答えに詰まることもありました。
また、自分のフリーター時代の過去をどう説明すればいいのか悩むことも多かったです。そんな中、転職エージェントの支援を受けて履歴書や面接の準備を整えたことで、徐々に手ごたえを感じられるようになりました。
ーフリーターから正社員になった時の話を聞かせてください
20歳のとき、ようやくベンチャー企業の営業職として採用されました。最初は営業なんて未経験でしたが、上司や先輩が親身になって指導してくれたおかげで、仕事に夢中になれました。
特に肉体労働の現場とは違って、職場の雰囲気がとても良かったんです。中卒ということを馬鹿にされることもなく、「成果を出せば評価される」という環境が自分に合っていたんだと思います。入社1年後には支店長に昇格し、年収1000万円を達成することができました。
ー就職してから数年経った今の状況や感想を教えてください
現在は28歳で、自分の会社を立ち上げ、経営者として活動しています。前職のベンチャー企業で得た営業やマネジメントの経験が、起業後にも大いに役立っています。あのときフリーター生活に見切りをつけ、就職に挑戦したことが今の自分の原点ですね。
中卒というハンデはありますが、それを理由に諦めず行動し続けたことで道が開けたと実感しています。だからこそ、「学歴がすべてではない」と伝えたいです。人生は自分次第で大きく変えられます。
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29歳フリーター1名の体験談
堀川さん(29歳男性・大卒フリーター・警備員アルバイト)
ーフリーター生活を始めたきっかけはありますか?
私は大学を卒業した後、お笑い芸人になるという夢を追いかけるためにフリーター生活を始めました。お笑いがずっと好きで、ステージに立って観客の笑い声を聞く瞬間が何よりの喜びでした。
大学時代から心の中に「いつか漫才やコントをやってみたい」という思いがあり、卒業後すぐに友人とコンビを組んで活動を始めました。
しかし、収入は不安定だったので、生活費を稼ぐためにカラオケ店や警備員などのアルバイトを掛け持ちする日々が続きました。それがフリーター生活の始まりでした。
ー今までに正社員経験はありますか?
いいえ、正社員として働いた経験はありません。ずっとお笑い芸人として活動しながらフリーターをしていました。
正社員として働くことを考えたこともありましたが、「お笑いの活動に集中したい」という思いが強く、アルバイトで生活を支える選択を続けていました。
ーいつまでフリーターを続けようと思っていましたか?
最初から「30歳までにお笑いで結果が出なければ別の道を考える」と心に決めていました。29歳になった時、その期限が近づいていることに気づき、自分の将来について改めて考え始めました。
お笑いの世界で大きな成果を上げることができず、収入面でも安定していない現実を前にして、「このままで良いのか?」という疑問が日に日に大きくなりました。
ー29歳までフリーター生活を続けてみて思うことはありますか?
フリーターとしての7年間には、正直なところ後悔もあります。もっと早く別の選択肢を考えていれば、今の状況は違っていたかもしれません。ただ、お笑い芸人として活動していた時間は、自分にとってかけがえのない経験でした。
ステージに立つことで、自分で考えたものを形にして人に伝える喜びや、観客から直接反応を得る感動を味わえました。また、その活動を通じて辛い状況でも前向きに取り組む力や、困難に立ち向かう覚悟が養われたと思います。
一方で、29歳という年齢で就職活動を始めた時、フリーターでいた期間が自分のキャリア形成において大きなハンデとなっていることを痛感しました。もっと早く行動していれば良かったと強く思います。
ー今後就職する予定はありますか?
はい、現在はIT業界での就職を目指して活動しています。お笑い芸人としての夢を諦めるのは簡単ではありませんでしたが、自分の将来を考えた時、このままではダメだと思いました。
就職活動を通じて、これまでのフリーター生活で得たスキルをどう活かすかを考えています。たとえば、漫才やコントで培った「人に伝える力」、アルバイトで磨いた「柔軟な対応力」などです。また、プログラミングの学習にも力を入れ、スキルアップを図っています。
正社員として安定した生活を築きながら、自分自身の可能性をさらに広げたいと思っています。「次こそは成功させる」という思いで、これからも努力を続けていくつもりです。
※上記の体験談を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。